一握の砂埃・・・石川五右衛門の嘆き
擦り切れた
シナプスは
火花を
散らして
線香花火
もはや
言葉の端々に
ひとを
もの扱いする
オニヒトデたち
新幹線の
劣化は
走ってきた人々の
その子らが乗っていたから
その子らも
劣化して
これで
福祉や医療を語れるのか
「新しく来る人から
いじめにあったらどうしよう。」
とは
精神担当の若い保健師さん
信じられない現場の最前線
二極化して
契約さんに電話番をさせて
職員さんは
研修出張
これ以上の
働き方改革が
何を生み出すのか
働けど働けど
ノルマは
3月の年度末にも
膨らむばかりで
わが暮らし
楽になることはなく
沸騰甲子園の
砂埃にまみれて
同じ傷を
なめることもなく
塩をすり込む
むごさ
じっと
手を見て
天を仰いだら
青い空に
白い月
三日月
切っ先が
光っている