ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

きわめて感傷的な・・・

2014-09-30 11:27:58 | 日記
                    きわめて感傷的な・・・



                この通り
                
                崩れてしまった風景
                戻らない
                家が消え
                通りの木が消え



                違う町並み
                わずかに残る面影が
                モノクロの風景を映し出している




                父のいた砂利道
                母のいた雑草の茂る道




                学生服の兄たちがいた
                家
                更地
                子が成長し
                子を産み


                
                顔に刻まれた
                時間


               
                この通り
                削られた土手
 

            
                残ったすすきが
                小さく揺れている


 
                                
                
                

寒い時代

2014-09-29 10:45:33 | 日記

                       寒い時代


               ありや


               「あたしゃー こんななるとは思わなかった・・・
                だんなはなくなるし・・・
                こどもは私より先に逝ってしまった・・・
                部屋から冷蔵庫までが歩くのが日課であるよ・・・
                歩行器がないと歩けんのや・・・
                窓から外みるのが楽しみ・・・」


               
               こういうことがありや
               

                「買物する金、ねーから
                 外の庭のフキとって食べてるんよ・・・
                 まー、家あるからね、でもねー兄弟もいねーし、娘は嫁にいったから
                 頼っちゃいかんと思ってね・・・」



              トーキョーの真ん中の裏側でこんなのありや


                 「お金はな、1円玉がこれだけ・・・
                  いざというときのためにヒヤムギかっておいたから、これ
                  くーとる・・・
                  電気も切られておるから昼間は老人プラザで冷房にあったっておるが
                  調子悪くてな、頭痛いが、病院にもいかれんて・・・」



              死に近く
              限りなく近く



              豊かな中で
              弱者の
              細い糸を
              少しづつ
              少しづつ


              なおか細くして
              落ちるように



              意図しているのか

2014-09-26 16:05:32 | 日記


                「秋の歌(落ち葉)」ヴェルレーヌ

         
           秋の日の
           ヴィオロンの
           ためいきの
           ひたぶるに
           身にしみて
           うら悲し。



           鐘のおとに
           胸ふたぎ
           色かえて
           涙ぐむ
           過ぎし日の
           おもひでや。



           げにわれは
           うらぶれて
           ここかしこ
           さだめなく
           とび散らふ
           落ち葉かな。






                           秋に

                
                       秋の陽は
                       日中まだ暑く
                       汗をかき
                       クーラーの部屋で
                       うたたねをする
                       我は哀しき

                       遠くの空の
                       飛ぶ鳥の
                       音に
                       震撼し
                       耳蓋ぐ
                       

                       我は
                       うらぶれても
                       指し示す方向へ
                       意志をもちて
                       いかんや


                       げにまけてはならじ
                       この
                       熱き日に

あいたた

2014-09-25 15:12:26 | 日記

                   あいたた


               あいた
               あいた



               テレビ
               もう
               あいた


               ニュースは不幸な出来事が
               あふれている


               作り物の笑顔があちこちで
               セリフを読み上げて



               あいた
               あいた


               いたた
               いたたまれなくて
               消してしまったよ



               記憶も
               思い出も



               テレビを見ながら
               うたたねをするのは
               


               あっイタ
               あっ 年老いた
               記憶が途切れて



               ねじが
               あかない

  
               ときめいていたのに
               あいた
               あいた


               シャツの首筋
               汗臭い
               人間臭い


               あいた
               あいた


               会いたいと思っていたものが
               ひとつひとつ
               消えていく
               から
               空っぽになって


               あがいて
               埋めようと
               あな
               あな


               あなたという存在が
               解らなくなってしまった


             

悪いニュース

2014-09-25 10:09:55 | 日記
                    悪いニュース



              建物の瓦礫
              に
              黒の影法師



              逃げ惑う人の群れ



              震える
             



              言いよどむ
              明るい人類の未来






                  惨い事件が
                  平和な町で起こっている
                  ひとりでは歩いてはいけない
                  知らない人に挨拶をしてはいけない
                  目を合わせてはいけない

              

                  地域のエンパワーメント
                  仲間づくりが
                  むなしく
                  秋風にのって
                  空の彼方に散っていくよ




               豊かさと貧困の間で
               のたうち回って
               切り刻んだ地図が
               


               ぽたり
               ぽたり




               人類は
               いつも
               血みどろの
               歴史なのか
               それとも
               恐竜の末路なのか