ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

修正  ボクは世界をはかなんだ

2018-05-31 11:47:32 | 日記






 ボクは世界をはかなんだ




               ボクは
               はかなんだ
               細い路地裏で行き止まり
               閉じてしまった空間で
               行き場がなくて




               世界が暗闇で
               うそっぱちの
               横行する
               四季がなくて
               工場で作られる
               野菜をたべていると
               体の中が蝕まれていくようで




               ボクは
               雨の降らない
               アスファルトの駐車場で
               車が
               無口になり
               いまにも
               意識がなくなりそうで
               動かないから
               汗が噴出して
               泣き出し




               くるくると
               耳の奥が
               回りだし



               平衡が保つことができず
               ふらふらと
               世界の音を遮断して
               丸く丸く


              
               地球という羊水の中に
                逃げたのさ
               
               
       
        

ボクは世界をはかなんだ

2018-05-31 10:08:44 | 日記

                   ボクは世界をはかなんだ




               ボクは
               はかなんだ
               細い路地裏で行き止まり
               閉じてしまった空間で
               行き場がなくて




               世界が暗闇で
               うそっぱちの
               横行する
               四季がなくて
               工場で作られる
               野菜をたべていると
               体の中が虫歯ばれていくようで




               ボクは
               雨の降らない
               アスファルトの駐車場で
               車が
               無口になり
               いまにも
               意識がなくなりそうで
               動かないから
               汗が噴出して
               泣き出し




               くるくると
               耳の奥が
               回りだし



               平行が保つことができず
               ふらふらと
               世界の音を遮断して
               丸く丸く


              
 
               地球という羊水の中に
               逃げたのさ

               
               
       
        
               
               

たいらかにやすからず

2018-05-27 11:37:42 | 日記

                   たいらかにやすからず    

                
                昭和の後半が
                ふてぶてしく
                すみませんでした、と
                建前でお詫び申し上げている




                昭和の前半は
                腰にぶら下げた刀を
                差し出して
                無念ながらの
                腰ぎんちゃく


              
                ぎんちゃくは
                恐れおののき
                ひれ伏すばかりで
                



                お馬に乗った
                お殿様を見ることもできず
                物申せば
                切り捨てられる
                恐怖



                
                何時代なのか?

              
                
                                                                



                
              

不信

2018-05-25 23:03:52 | 日記

                 不信



              だらり
              だらり
              と
              垂れ下がる
              面の皮
              



              たらり
              たらり
              と
              滴り落ちる
              涎



              


              この夏の陽は
              季節はずれ
              白く
              やけている
              陽炎
              と
              蜃気楼
              で
              あたりの
              景色が
              崩れて
              捻じ曲がっている




              捻じ曲がった風景に慣れて
              大地も揺れて
              人影も
              黒く
              ねじれて
              くねくね


           
              不信の風景



              春が夏
              夏が冬


            
              乾いた梅雨              
              


              
          
              

さよならの夏

2018-05-18 19:03:55 | 日記
                   さよならの夏



               べたべた
               と
               まとわりつく
               汗


               前髪が
               額に
               べっとりと
               貼りつき



               セーラー服の
               スカートは
               重く
               さらさらと
               揺れることもなく
               

       
               あの夏は
               帰ってこない
               モノレールの下で
               アスファルトに
               覆われてしまった


            
               取り戻すはずの
               夏は
               ただ逝くだけで
               

            
               道の向こうで
               手を振るしかない