いのりー追悼3.11ー
ぼくのいのちは
ぼくのご先祖様が長い時間をかけて
つないできたもので
洞穴で
かやの屋根の下で
あばら家で
しっくいをつめた瓦屋根の軒下で
つないできたもので
あめかぜをしのいできたのだが
いつのまにか
ものがあふれて
しあわせが
あふれて
こぼれてしまい
しあわせをなくしてしまった
しあわせがなんなのか
わからなくなってしまい
迷い子
だけど
誰かと話をし
ものが食べられるということ
歩いて
出かけられるということ
空を見ることができるということ
風が感じられるということ
生きていることが
普通にわらえることが
しあわせなのだと
わかったんだよ