島の風景
「このままではしねねーよ
このままで
おわれねーよ」
揺れている
筏の隅っこで
筏酔いを
起こしながら
叫ぶ声は
「やれること
できること
てにもっているぶきは」
島の端
奇妙な墓地で
迷い
車を
来た道に
もどしたとき
太陽の
強く光りに
眩暈がした
何もない
光があふれた島で
無精ひげの日に焼けた顔の
おじさんは
言葉少なく
ただ手を振り
ついてこいという
しぐさをした
久部良割の島は
疲れて
けだるく
熱風がふき
草木が
渦まいている
無人の瓦屋根の上に
雑草
いたましく
切り立つ岩に
泡立つ
波たち
「このままではしねねーよ
このままで
おわれねーよ」
揺れている
筏の隅っこで
筏酔いを
起こしながら
叫ぶ声は
「やれること
できること
てにもっているぶきは」
島の端
奇妙な墓地で
迷い
車を
来た道に
もどしたとき
太陽の
強く光りに
眩暈がした
何もない
光があふれた島で
無精ひげの日に焼けた顔の
おじさんは
言葉少なく
ただ手を振り
ついてこいという
しぐさをした
久部良割の島は
疲れて
けだるく
熱風がふき
草木が
渦まいている
無人の瓦屋根の上に
雑草
いたましく
切り立つ岩に
泡立つ
波たち