ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

いわず、きかず、みず

2022-07-31 21:18:29 | 日記
                       いわず、きかず、みず


                    あめがふる
                    木の枝に
                    屋根に
                    地に

                      あめは
                      深く
                      しみこんで
                      底深く
                      
                      いつか
                      湧き上がる
                      吹き上がる
                      いのちの水

                    あきらめないで
                    その良心
                    時々
                    暗闇の中に
                    引きずり込まれて
                    信じられなくて
                    
                       いつか
                       いなくなるということが
                       考えられなくて
                       むなしく
                       突然の
                       宣告が
   
                     あめのふるまえの
                     急変の冷たい
                     風に
                     耐えられなくて

                     何も考えず
                     この時間を
                     ぼりぼりと
                     がりがりと

                     がっついている
                     つもりの
                     ふさぐ
                     胸
                     頭
                     
                     口
                     耳
                     目
                    
                     みみ
                     みず
                     ふさぐ
                     め

                     無関心を
                     よそおう
                     危険な
                     こころもち



                     
                     














                      

                       
                      
             
                    
                   

迷えるものこそ

2022-07-24 20:29:35 | 日記

                       迷えるものこそ


                    原罪は
                    アダムとイヴにあると
                    
                    りんごを
                    食べちまったからと
                    
                    りんごは
                    甘くて
                    酸っぱい
                    誰でも手を伸ばしたくなるだろう

                    奥底に潜んでいる
                    誰にでもある
                    渦巻く
                    暗闇

                    でてきてしまう
                    悪魔の考え
                    小さきものにはわからない
                    小さき人々は
                    その日のパンの1円に
                    一喜一憂するだけだから

                    小さい
                    渦の中で
                    ぐるぐると
                    回り
                    大きな渦に
                    しらない間に
                    巻き込まれながら
                   
                    苦しいので
                    救いを求めて
                    善人を演じてみる

                    心小さく
                    狭い
                    まずしきもの

                    そのひとこそ
                    救われる

                    灰色の心の持ち主 

そうだす

2022-07-21 14:50:31 | 日記
                         そうだす


                   あまりあついので
                   さむいへやで
                   さむい話を
                   さがしている

                   あつい珈琲を
                   ふーふーと
                   汗がふきだしているのに
                   飲んでいました

                    こころ
                    あつく
                    しずかに
                    ふきだす
                    おもい
                    たらりたらりの
                    ろうそく
                    ほら
                    ほら
                    ろう
                    ろうそくのほのう
                    どうだ
                    あついだろが

                    あつい
                    ひざしが
                    いたい

                    どうしていいのか
                    わからないので
                    あたまのけ
                    め
                    めのついた
                    めらめらの
                    ほのう

                    へのへの
                    
                    いえないことばで
                    もごもご

                    あつい

                    そのてをとって
                    shall  we  だんす

                    そうだすか
                   

みんなへんーせかいは一緒ー

2022-07-17 10:26:06 | 日記
                       みんなへんーせかいは一緒ー


                   いたい
                    いたい
                     いとうございます

                  なにをとち狂ったのか
                  ばっさばっさと
                  切り倒したのでございます

                  木陰をつくって
                  すずしい風をおくり
                  せみのこえや
                  ことりのなきごえがし

                  めにやさしいみどりが
                  そよそよと
                  
                  それなのに
                  急にそうじにんをたのみ
                  土くれをあらわにさせ
                  陽が
                  やけつくように
                  さして
                  なみだもでん

                  どうなさったのでしょう
                  たしかにね
                  あたまがおもかったので
                  じぶんのあたま
                  いや髪をばっさり切り落として

                  なにが
                  どうなったのでしょうね
                  この夏の暑さで
                  のうみそまで
                  沸いてしまったのでしょうか

                  いたいいたい
                  あいたた
                  あいたい

                  なんてね
                  ほら
                  狂っている

                  そういやー
                  へんしい
                  へんしい

                  変な恋文をかいた
                  ひとがいたっけ
                  それ
                  作中恋文だけどさ

                  狂っているのは
                  みんな
                  わたしひとりではない
                  ひとりではないよ

                  みんないっしょに
                  へん

閻魔様への訴え

2022-07-09 21:22:18 | 日記
                         閻魔様への訴え


                    平らかに
                    平穏無事で
                    波風たたず
                    

                    表情動かず
                    ゴルゴ13は
                    はずさない


                    煙の向こうで
                    崩れる影は
                    静かに
                    木の葉1枚になりましたとさ


                    向こうの国では
                    どっさ
                    どっさと
                    哀しい重さをいっぱい抱えて
                    その籠から
                    大麦小麦
                    こぼれていきました

                
                    かの地のドンは
                    哀悼の思いを
                    コメントする
                    木の葉1枚は重要な人物だったので
                    ひらひらと
                    木の葉を札束に変えるという
                    その手はマジックをうみだすので


                    白い花は
                    哀しい人々へ
                    未来をなくした子どもたちへ
                    木の葉1枚は
                    その額でお札に変えるので
                    白い花は似合わない
                    
                
                    できるならば
                    閻魔様の前で
                    真実と
                    なにをどのようにやってきたのかを
                    述べさせよ