ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

梅雨明けの空

2017-06-23 20:32:02 | 日記

                   梅雨明けの空


                梅雨が明け
                まぶしい青空
                真っ白な雲が流れる



                どうしたらいいのか
                せき込む胸が
                チクチクと痛む



                生きるって
                こういうことかな
                いまさらながら
                引っ掻いた後の腕のひりひりする傷
                大雨の後のみずたまりの道に
                運動靴で入り込んだ
                足先の気持ち悪さ



                晴れなかった空に
                生ぬるい風と
                涼しげな風が
                混ざり



                過ぎ去っていった



                涙が
                鼻水に変わり
                泣き笑い

火ありハット報告書

2017-06-20 15:01:11 | 日記

                    火ありハット報告書



                火ありハット
                海の向こうから
                いいかげんに
                運び込まれ
                危険の穴を
                するりと
                通リヌケ
                網の目の隙間を
                潜り抜け


           
                欲望の砂糖に
                脂をまぶし


 
                頭のなかは
                つんつるてん
                いいなりあきの
                わが天下
                反省で頭を下げれば
                かの有名なおさるさんでもできるよ 

                      よいよいよい


                完全になめられた舌の
                乾かぬうちに
                しかれた来た道を
                通りやんせ
                通りやんせ



                ロボットと
                鍵十字の
                恐ろしき道を
                通りやんせ



                大事なお口が
                ふさがれりゃ
                くえねー
                いえねー



                もやっとした
                土砂降りの
                みえねー景色に
            

                いらだたしく
                いらだたしく

           
                爆音のいく
                むした空に
               

    
                怒りは
                怒りが


                火ありハット


                危険察知の小さな不注意を
                報告する

あすへ

2017-06-14 23:19:56 | 日記

                    あすへ



                どしゃぶりのあめんなか
                あめはななめによこぎり
                雨脚は
                激しく
                乱れている




                泥水のみずたまり
                どしゃぶりのあめんなか
                雨脚は
                みずたまりの水面を
                激しく
                叩き


                
                みずしぶき
                あふれて
                飛び散る




                今年も6月は
                オキナワ中
                どしゃぶりのあめんなか
                記憶は
                途切れることなく
                あめんなか
                泣き叫んでいる
                雨粒に
                打たれて



                したたる
                

                あんたの
                めのおくのひかり



                あすへ