ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

マーキング

2017-07-30 20:21:54 | 日記

                   マーキング


               空を見上げた
               白く輝いて
               まぶしい
               真昼の陽
               あまりまぶしいから
               眼を閉じたら
               涙の粒
               



               身の置き所なく
               歩き回って
               大きなガジュマルの根っ子とフクギのある
               首里の食堂



               光のがあふれた窓際で
               空を
               また見上げたら
               私のいるところが
               私のいる場所
               青空に
               雲が
               泳いでいる



               あのぼーぼーに
               生えた草にも
               懐かしいにおいがした


              
               私のいた場所
               いる場所
               そこに行くであろう場所
               

               いつでも
               私の場所
               
               
               

欠陥

2017-07-29 11:06:36 | 日記


                  欠陥




              そっと
              そっと
              奥に潜んで隠れている
              



              そのしつこさは
              今でいうところの
              ストカー候補



              垣根に隠れて
              そっと
              見つめる
              幼い少女
              何も言わず
              佇んで
              うつむいて
              それから
              駆ける

              



              そっと
              そっと
              そのままに
              素直に
              駆ることなく
              欠けて
              育っていないままの
              

              
              そのままに

こいうた

2017-07-28 22:22:41 | 日記

                    こいうた



                ゆらゆら
                陽炎
                アスファルト                
                けむり



                ゆらゆら
                立ち上る
                



                通り雨
                かすんでは
                光り



                ゆらゆら
                消えそうになりながら
                立ち上る




                きみが姿           

                

                
                
                               

あわい(間)・・・あわいこいとおもった?うん、そう。

2017-07-24 21:50:02 | 日記
                     あわい(間)

                          ―今日勉強したこと―


                  その空間は
                  わんからわんから
                  先生は
                  空なり
                  とおっしゃるから
                  あ、そうか
                  わんからわんからとは
                  わんは空なり空なり
                  ということなのか
                  と




                  若い女性は
                  わんわんと
                  ほえている
                  いわなかったけどさ
                  その詩は
                  つんと
                  わたしってできている
                  できものだって
                  でっぱっているとおもうよ
                  


                  それって
                  覚えあるな
                  おごりと自分が1番という
                  でも
                  それって
                  そのひとは大物なのかもしれない
                  と
                  ひとりごちて
                  おもわず

                  「副賞に目がくらみそうでさ
                   どうやってアピールするの?」
                  って訊ねたら
                  「ピーアールはですね
                   信頼されている本屋さんからだして
                   それを後ろ盾にするといいです。」
                  「ふーん、すごいね」
                  あ と ぴーの違いは、この詩に向かう姿勢の違いかな?
                  まあ、わたしにだって、下心というか
                  認められたいという思い
                  が
                  みえかくれ
                  ひらり
                  ひらり
                  の
                  詩ひとつ
           


                  どんなに
                  繕っても
                  頭のなかまるみえの

                  
                  言葉たち
                  ほんとに言霊だよね
                  大事


                  でも
                  目はくちほどにものをいい
                  詩と俳句は
                  あわいにあり
               
                 
                  あいた行間を読むとよい
                  と


                  あいたた あいた           
                  
                  
                                    

夏草 Ⅱ

2017-07-23 20:31:11 | 日記

                夏草 Ⅱ



             咲いた咲いた
             夏草
             風に吹かれ
             さわさわと



             咲いた咲いた
             夏草は
             真昼のまぶしい光に
             戸惑い
             めまい



             さわさわと
             ざわざわと
            


             咲いた咲いた
             夏草
             季節外れの
             さわさわ
             ざわざわ
             海風に
             ふるえている


             
             右に左に
             おじぎしたり
           


             さわさわ
             ざわざわ
           


             ざわついている