ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

魔女の森

2024-01-25 22:59:57 | 日記
                      魔女の森


                   灰色の雲
                   冷たい風が強く吹き
                   帽子がどこかに
                   飛んで行きそうだった
                   ので
                   飛んでいかないように
                   手で帽子を押さえ
                   うつむいて歩いた
                   夕方

                   竹箒を買って
                   風に乗って
                   雲をこえて
                   あなたに
                   会いに行こうかと

                   短い柄の
                   バランスの悪い竹箒
                   わたしみたいだ

                   なにごともない
                   一日
                   とても幸せな
                   一日

                   空に爆音が響いている
                   新聞から
                   漆黒の渦巻きが
                   空に向かっている

                   魔女の呪文
                   解いて

                   解答に
                   丸印はない
                   
                   深い森の中を
                   さまよっている

                   
                   
                   
                   
                   

                   

謹賀新年ーちゃっかまんー

2024-01-16 22:18:37 | 日記
                     謹賀新年ーちゃっかまんー
 
                  むりやり
                  おばばになろうとして
                  いいきかせてみるけど
                  ついていけない

                  まあね
                  すがたかたちは
                  もうおばばだね
                  と自虐

                  まんなかがすっぽりとぬけて
                  こどもおばばで
                  いいんだ
                  これで
                  わたしらしくあればいい
                  と

                  ひとつ
                  ひとつ
                  きえていく
                  火に
                  つい
                  さむくなって
                  あたりをみまわし

                  こえをかけてしまうんだよ
                  マッチ売りの少女は
                  マッチ棒をつかいはたしたけれど

                  最近はちゃっかまんがあるからね
                  にぎりしめて
                  火をおこしつづけるさ

                  ひえてしめった
                  かみだけど
                  がんばるさ