ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

みす・てりー

2015-12-28 15:53:10 | 日記

                     みす・てりー


                  
                  年の終わりの次に
                  くる


                   「年の初めのためしてと
                    終わりなき世のめでたさよ
                    ・・・」
                  なるものが
                  向こうから
                  音もたてず
                  静かに
                  そーっと
                  の
                  つもりでやってくる
                  そーっと
                  そーっと
                  何気なく
                  深い霧が
                  その眼に
                  その耳に
                  入り込み
                  底深く
                  森の中に浸透し
                  その髪に
                  その頭皮に
                  そして
                  脳の中に
                  しみとなって
                  食い込んで
                  頭の中は
                  まっしろけの
                  記憶喪失
                  生きてきたことさえ忘れ
                  過去に何が起こり
                  このような現在になったのかさえ
                  考えることができなくなる
                  

                  年の初めの
                  ばんざい
                  腕をさしあげ
                  その頭を差し上げ
    

               
                  恐れや恐怖が
                  遠くへ
                  


                  年の初めの
                  終わりの始まり
                   
                  



                  

絶対の島

2015-12-24 09:01:54 | 日記

                     絶対の島                     



                あんどう やるい?
                えーなー
                あまぬぅ 工事や すげー先先ぬぅ とぅくまぬぅ
                建設ぐぁいしゃ るぅ やるい
                じん ぬう さび
                じん ぬう さび


               
                えーなー
                あんすくとぅ
                ちゃーやてぃん ちゅくらんとーならんばー るぅ やっさい
                警察からぬーから
                はんたいするちゅんちゃー そーてぃいち
                道ぬぅはたーからどかさーなかい




                あんさーなかい
                うね
                あんねーらー くんねーらー し
                あいえーなー
                日米安全保障 でぃ いーゆるむん や
                ぬーやるばーがやー
                うとるしむん どぅ なーとーるはじ
                安全安心のゆーでぃ ゆーしぇー
                基地ちゅくいるくとぅ るやみ



                えーなー
                基地でぃ いうむん や
                あぬぅ ひこーき ヘリコプター とぅばすとぅくるあらに
                ぬーんち くんな とぅくるが 安全安心 やるばーが
                ぬーやるばーが


              
                ぬーやるばーがー
                はんばーがー
                反対


                むる ぬちぃ ぬう
                脅かし
                絶対反対
                






                 絶対の島                     



                そうなのか?
                みなさま
                あそこの 工事は すげー先先の 関係する
                建設会社だと聞きましたが
                御金の錆び
                御金の錆び


               
                みなさま
                だからでしょうか
                どうしても 造らなくてはならない訳アリなのでしょうか 
                警察やいろいろと
                はんたいする方たちを引っこ抜き
                道の端から移動させて




                そのようにして
                ほら
                ああーやったり こうやったり して
                あいえーなー
                日米安全保障というものは 
                なんでしょうか
                こわいものでしょうか 
                あるいはこわいものになっているのでしょうか
                安全安心の世というものは
                基地を造る事なのでしょうか



                みなさま
                基地というものは
                あの(B52のような)飛行機 ヘリコプターを飛ばすところで
                どうして こんなところがが 安全安心なのでしょうか
                なんなんでしょうか


              
                ぬーやるばーがー
                はんばーがー
                反対


                あれのこれも命の
                脅かし
                絶対反対
                

地から天へ

2015-12-21 11:10:36 | 日記

                    地から天へ



                古い写真の中で
                生きている
                人は
                もう年を重ねることはなく
                その時のままで
                見ている私は
                その写真の中に入り
                胸を締め付けられて
                言葉なく
                写真の人を
                追い越した年月に
                涙を流し
                変わらずにいる
                自分に
                茫然となるのだ




                変わりゆく時間の中で
                変わるまいとして
                頑固で
                いる
                どんどん変わっていく自分を
                唖然と
                立ち尽くし
                古い写真の海は
                あせて
                そこには
                時間が流れていることを
                涙が教えてくれた
                


              
                青い
                未熟な芽は
                真っ赤に充血して
                すぎていった懐かしい時が
                いとしく
                さみしく
                あたたかく
                ほほを
                つたって
                地面に
                根を下ろし
                そして
                天を仰ぐのだった
              
                
               
          

あきらめない

2015-12-17 11:45:29 | 日記
                       あきらめない




                  怒りと
                  悲しみ
                  を
                  エネルギーにして
                  



                  飛ぶ
                  帽子



                  帽子は
                  空の中で
                  発信する



                  ここにわたしたちはいる
                  ここで
                  いままでのそしていまの
                  これからのここを
                  どのようにかえていくのか




                  世界の中の
                  ここは
                  重要な位置にあり
                  ものを考えさせる
                  魂のふるさとで
                  海風と潮で
                  その傷を
                  癒し
                  正していく
                  という宣言




                  帽子が
                  勢いよく飛んだ
 

                
                  指笛と拍手の嵐





               

                  

ジャングル

2015-12-15 09:02:10 | 日記

                           ジャングル



                  12月だというのに
                  湿った風が
                  大雨を連れてきて
                  びしょびしょの
                  ぬかるみ
                  庭の草が
                  生い茂り
                  小さなジャングル
                  猫が隠れて
                  獲物を
                  見つける




                  朝の木漏れ日の中で
                  白い毛が光り
                  ふわふわと
                  ふさふさと
                  白の草原
                  突然
                  草原が動き出し
                  地下で
                  朱い眼がこちらをのぞいている



                  突進してくる
                 

                  鋭い鎌の爪
                  一撃
                  小さな獲物は
                  捕らえられて
                  弄ばれている



                  白く
                  青い眼の
                  柔らかな背の
                  跳躍



                  ゴロゴロと
                  のどを鳴らし
                  無邪気に
                  攻撃している
                  獲物は1匹




                  確信し
                  利害の攻撃の
                  ときにはやさしい
                  人間の
                  獲物は
                  億万の者