1万4千700歩の街歩き
もう
あたまのなかで
もやもや
もくもく
煙が・・・
もえかす
車に乗らず
歩いた
1万4千700歩
ぎこぎこ
動きの鈍った
歯車が
動き出す
4年も
避けていた街が
動いている
丘は
木々が刈り取られ
茶色の土が
むきだし
なつかしさが
ふっとんで
かさかさの
乾いたあたま
こころ
珈琲屋のマスターの顔が
ねじれて
向かいのケーキ屋の
おねえさんは
こちらに顔を向けず
「いらっしゃいませ」
西日の射すテーブルは
落ち着かず
かたかた
ゆいれーるの
エスカレーターで
おじさんが
からだをかたむけて
作業をしているかと思ったら
いまにも
落ちてしまいそう
「だいじょうぶですか?」
と
思わず声をかけたら
「だいじょうぶだあー」
ころころと
エスカレーターの階段を
ころげて
すわって
うえに
運ばれた
きょうの
収穫
色づいた
秋のはっぱ
人と向き合わずして
人になれない
と
1万4千700歩を
歩いて
はじめて気がついた
もう
あたまのなかで
もやもや
もくもく
煙が・・・
もえかす
車に乗らず
歩いた
1万4千700歩
ぎこぎこ
動きの鈍った
歯車が
動き出す
4年も
避けていた街が
動いている
丘は
木々が刈り取られ
茶色の土が
むきだし
なつかしさが
ふっとんで
かさかさの
乾いたあたま
こころ
珈琲屋のマスターの顔が
ねじれて
向かいのケーキ屋の
おねえさんは
こちらに顔を向けず
「いらっしゃいませ」
西日の射すテーブルは
落ち着かず
かたかた
ゆいれーるの
エスカレーターで
おじさんが
からだをかたむけて
作業をしているかと思ったら
いまにも
落ちてしまいそう
「だいじょうぶですか?」
と
思わず声をかけたら
「だいじょうぶだあー」
ころころと
エスカレーターの階段を
ころげて
すわって
うえに
運ばれた
きょうの
収穫
色づいた
秋のはっぱ
人と向き合わずして
人になれない
と
1万4千700歩を
歩いて
はじめて気がついた