幻視
走る
山を越えて
たって
小高い丘
平たい島に
車溢れて
路地を
走る
路地の奥で
行き止まり
息も詰めて
街は
表
裏では
ごそごそと
50円のもやしを
むさぼっている
華やかなりし
街中は
ものめずらしの
異国人
ごったにの
エスニック飯を
喰らう
生活臭のない
生活の糧
もうすでに
腐りかけた缶詰
膨らんで
はちきれて
滅びるのか
走る
山を越えて
たって
小高い丘
平たい島に
車溢れて
路地を
走る
路地の奥で
行き止まり
息も詰めて
街は
表
裏では
ごそごそと
50円のもやしを
むさぼっている
華やかなりし
街中は
ものめずらしの
異国人
ごったにの
エスニック飯を
喰らう
生活臭のない
生活の糧
もうすでに
腐りかけた缶詰
膨らんで
はちきれて
滅びるのか