「日々草」の記憶
若狭の通りに
小さな会社がありました
ルパン3世の
ひげのおじさんが静かにすわっていました
あの通りは
どきどきして
あたりがきらきらして
七色に虹がかかっていました
おじさんたちが
なにやら
難しい話をしていました
本の山の中
そこに図々しく押しかけては
話に
耳を傾け
わからない話についていこうと
本を読むことにしました
その本に
わくわくし
それ以来取り付かれ
鉛筆と紙から
離れられなくなりました
今でも思い出すたびに
こころ踊る
若狭大通りの
ある詩人の出版社
「日々草」の
オリジナル企画
石垣やアスファルトにも咲く
しろやあか色の
「日々草」