わすれまじ ―4.28―
スピードを上げて走る
北へ向かうバス
乗り込む人はぽつんと
ひとり
またひとり
北へ
「お客さん、辺野古は渋滞をして動けないから
迂回しているからね
近いバス停は第二辺野古だからね」
ひとりこぶしは
時間を間違い
路線バスでの
移動
と思ったら
バス運転手と一緒の
にわかに急行路線バスとなり
飛んでいる
白く霞んだ
空と海と赤い土
喜瀬武原を過ぎ
フェンスに
紺の制服と
細長い車両
痛めつけられた山と
土砂に押しつぶされる海と
まっすぐに伸びる
この道が
砂利から
アスファルトへ変わろうとも
顔を覆う白いタオルから
麦わら帽子になっても
抗う理由はある
スピードを上げて走る
北へ向かうバス
乗り込む人はぽつんと
ひとり
またひとり
北へ
「お客さん、辺野古は渋滞をして動けないから
迂回しているからね
近いバス停は第二辺野古だからね」
ひとりこぶしは
時間を間違い
路線バスでの
移動
と思ったら
バス運転手と一緒の
にわかに急行路線バスとなり
飛んでいる
白く霞んだ
空と海と赤い土
喜瀬武原を過ぎ
フェンスに
紺の制服と
細長い車両
痛めつけられた山と
土砂に押しつぶされる海と
まっすぐに伸びる
この道が
砂利から
アスファルトへ変わろうとも
顔を覆う白いタオルから
麦わら帽子になっても
抗う理由はある