ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

メビウスの滑り台

2023-10-02 00:01:53 | 日記
                         メビウスの滑り台

                   重い頭
                   床に沈んでしまいそうな

                   長く
                   短い
                   溜め込んだ
                   時間の
                   きれぎれの紙
                   と
                   本とノート
                   何をしてきた
                   と
                   責めている

                   朝のひかりは
                   ほんとは
                   未来だから
                   ありがたく

                   恐怖にさいなまれる
                   夜が明けると
                   何もなかった
                   きのうに
                   安心してしまう

                   ひとり
                   いなくなり
                   ふたり
                   いなくなり
                   またいなくなり

                   こころぼそくて
                   雨傘に寄りかかり

                   握っている雨傘に
                   母の名前を見つけ

                   いまも
                   母を頼っていることに
                   気がつき

                   永遠に娘で
                   そこから
                   どこにもいけないから

                   メビウスの輪の上を
                   滑っている
                   
                   と
                   

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