留め金
暗闇の部屋で
ひとり
動くことままならず
臥せている
声をかけると
言葉にならないうなり声
眉の太い
海んちゅだったという
大柄の体
ペットボトルが
あちこちに
ころがり
お昼時の気配のかけらは
なく
温かな
空気も流れていない
それぞれの
生活の事情があるとはいえ
暗闇の部屋は
崖底の
真っ暗が
横たわり
寄り添う
共感
が希薄という
真っ暗さ
を示しているから
個々が
弧へ
孤独ということを知りながら
繋がるという
営みが
あの家
この家
で失っているという
暗がり
あかりを
あかりを
ともす
ために
ある
言葉
を
繰り出して
ひっかける
留め金
暗闇の部屋で
ひとり
動くことままならず
臥せている
声をかけると
言葉にならないうなり声
眉の太い
海んちゅだったという
大柄の体
ペットボトルが
あちこちに
ころがり
お昼時の気配のかけらは
なく
温かな
空気も流れていない
それぞれの
生活の事情があるとはいえ
暗闇の部屋は
崖底の
真っ暗が
横たわり
寄り添う
共感
が希薄という
真っ暗さ
を示しているから
個々が
弧へ
孤独ということを知りながら
繋がるという
営みが
あの家
この家
で失っているという
暗がり
あかりを
あかりを
ともす
ために
ある
言葉
を
繰り出して
ひっかける
留め金