ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

あきのそらに

2019-08-31 19:56:16 | 日記
                    あきのそらに


               ぽかり
               ぽっかり
               白い雲

               青い空に浮かんで

               とんぼが
               風の流れに乗って
               ゆらゆーら
               ゆら

               こころ
               ここにあつめて
               秋の香りを
               そこかしこに
               ふりまいて

                 どこへ
                 なにをしに
                 なんのために
                 どうしたい

               こころ
               空いた隙間を
               満たすために
               この手でつかんだ
               この手にあるものを
          
               すべて
               つめて

               こころ
               こめて
               
               
               
               

                  
                 
 
               

                 
               
                 
               
               
               

近くにある危険

2019-08-31 09:59:10 | 日記

                    近くにある危険


               口をふさごうとすること
               は
               近くにもある

               とっぷだうん
               の
               構造の中で
               口は
               うむを言わせずに
               いえすさー

               自主性を育み
               思考を促すということ
               と
               反する
               二重構造が
               顔のゆがみを作り
               口元が
               ななめにゆがみ
               その笑顔は
               作り物で
               ご挨拶をしようとすると
               体が反応して
               避ける足元

               近づけない
               ハリネズミ

               孤独に
               疑い深くなり
               
               これは
               やせ細り

               あなぐらで
               干物
               の未来
               

9月へ

2019-08-29 19:39:45 | 日記
                       9月へ


              灰色の雲
              向こうから
              だんだん近づき
              大空を覆いかくし
              そして
              大粒の横殴りの雨

              土のにおい
              たち込める熱気

              もわっと
              夏の
              残り香が
              あたり一面にただよう

              風
              ひとめぐり
              暑さを
              すぎ
              涼しげに
              挨拶して

              秋の景色をつれてくる

              地上にあふれる反乱さえなければ
              秋は黄金色のはずなのに
              
            



磁場

2019-08-28 21:52:36 | 日記

                      磁場


                 繰り返し
                 繰り返し
                 の
                 繰言

                 それは
                 どこにでもあることで
                 自分のところの特別な不幸

                 期待を裏切ったという
                 恨み節

                 そりゃさー
                 ひとのこころは
                 自分の思うようにはいかんさ
                 じぶんのことだって
                 どうしようもないことがあるから

                 それにしても
                 大喧嘩は
                 始末にこまり

                 残り火がくすぶり
                 ぼっと
                 火事
                 延焼
                 大火事

                 見て見ぬ振りの
                 検証なし
                 無自覚
                 認識せずの
                 
                 鏡を持たずして
                 自分の顔が見えない
                 顔を知らず
                 
                 丸投げが
                 えらさの基準か

                 ふーん
                 円盤投げやら投てきは
                 ずいぶんえれーもんだ

                 ついでに
                 投げ飛ばしてしまえ

                 ぱわはら
                 は
                 無自覚の暴力で

                 世界は
                 すでに
                 磁場が
                 動いている

                 気味の悪い
                 とげとげの
                 どこにむかっているのか
            
                 不愉快な日常

                 
                 

火花をうて

2019-08-27 15:34:03 | 日記
                  
              火花をうて 



                火花が散った
               混線

                ショート
                バチバチ

                苦しく
                熱い

                胸の奥
             
                とろとろと
                眠りに落ちて
               
                  命に
                  値がつけられる
                  命の数を
                  数えて
                  売り買いの
                  相場が動く

                毒消し
                毒消し

                世界は
                毒消しが効かなくなり
               
                それならば
                声、たとえ小さくとも
                叫べば

                  火花を
                  たいまつに撃つし

                  命を燃やせ