錆びたかま
かまきり
老いさらぼう
身を
その尖ったあしでは
支えられず
曲がった背中
1本の木に
もたれかかり
三角の顔は
ゆらゆら
揺れ
その目は
定まらず
どこも見ていない
揺れ続けているから
まっすぐに歩けず
よろよろと
雑草の根元で
遠い
日々に捕らえた
獲物の
味に浸っている
帰り道を失い
失ったことを
忘れてしまい
うつろに
空を
ぼんやりと眺め
足の
かまは
錆付いている
かまきり
老いさらぼう
身を
その尖ったあしでは
支えられず
曲がった背中
1本の木に
もたれかかり
三角の顔は
ゆらゆら
揺れ
その目は
定まらず
どこも見ていない
揺れ続けているから
まっすぐに歩けず
よろよろと
雑草の根元で
遠い
日々に捕らえた
獲物の
味に浸っている
帰り道を失い
失ったことを
忘れてしまい
うつろに
空を
ぼんやりと眺め
足の
かまは
錆付いている