ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

ゆいレールに乗って

2017-05-12 00:01:35 | 日記

                    ゆいレールに乗って


               進行方向に背を向けて
                過ぎていく景色を眺めていた

                1年後
                向かう景色がつぎつぎに立ち上り
                変わっていく街並みを見せてくれる


                3本の足と
                たらりと垂れ下がった腕と

                1枚の紙に
                これまでたどってきた道のりと
                崩壊していく姿と
                わずかばかりの関係者が
                書き込まれ



                おひとり様の
                集合体が
                うごめいている
                烏合の衆

                弱く優しき
                ふつう
                普通ではない
                頑固者も
                ほんとはふつう
                さみしき
                孤独



                知らぬ者たちが
                余計な心配をする
                平和
                

                針の穴から
                毒は忍び込んでくる
                ふつうのなかに
                仰々しい
                飾り立てた
                うそのはなを
                ばらまいて


                金だけじゃないんだ
                ばらまきは


                毒々しい派手な
                馬鹿丁寧な
                だまし絵もばらまいている
             
              
                じっと目を凝らせば
                観ようとすれば
                みえてくるものも
                と
                いつもの席と違う席に
                すわれば
                景色が変わった
               



                                
                

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