巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

「ネコ」ポリス その75

2006-09-17 23:16:26 | ノラネコ
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こんにちは。あたしクロコ(仮称)です。ゴキリョウじゃあありませんよ。なんと、一昨年の12月(「ネコ」ポリス その47)以来の登場ですわ。

あたしとゴキリョウを間違えたあなた。当然です。だってあたしたちは母親の同じ姉妹なんですから。ブログで自己紹介するにあたり、固有名詞が必要だっていわれたので、とりあえず鼻の下のホクロ(黒子)から、クロコと名のります。ネコですから、本当は名前はニンゲンが付けたのだけでも、3つや4つはもっているんですけれどね。それにあたしの本当の名前はネコだけが知っています。(って、某ミュージカルみたいだ。)

本題に入ります。報告があります。チビトラがゴキリョウに敗れたのです。チビトラは若さを武器にゴキリョウの地位を狙っていたんですが、どうやら失敗したらしいんです。(詳細は「ネコ」ポリス その73を参照のこと)

チビトラは嘆いています。「ふくしまさんの所は趣味が悪いわ。アタシのように若くてかわいいキジトラよりも、見苦しい黒白模様の中年女のゴキリョウさんを選ぶなんて」

あまりのショックに、チビトラは公園のベンチで朝から晩までふて寝をする毎日です。まぁ、あの世間知らずの娘は、世の中には若さだけではどうにもならない事があることを、身をもって思い知ったのです。

ところで、チビトラの嘆きを盗み聞きしたあたしは、ひらめきましたよ。ふくしまさん家(ち)の中にいるニンゲンは、どうやら黒白模様の熟女猫がお好みらしい。それは…

それはまさにあたしのことではありませんか。とすればこのあたしも、ふくしまさん家の庭の公認ネコになれるかもしれません。

というわけで、とりあえず顔見世に、ふくしまさん家の庭に行くことにしました。で、愛想の悪いゴキリョウとの差別化が必要かと思いまして、得意のコロコロスリスリ攻撃をかけまくりました。


Cat_75bところが、ふくしまさん家はあたしのマクラエイギョウがお気に召さなかったようで、あたしは「ノラネコの誇りはどこへ行ったんだ?」と、怒られてしまいました。潜在顧客の細かい好みまで把握せずにアプローチした、あたしの失敗でした。フゥ…

そこでいま考えているのは、ひそかにゴキリョウとすりかわることです。というのは、ふくしまさん家(ち)のニンゲンはバカなので、あたしたちネコの顔の区別が付かないからです。

「ゆみ」というニンゲンだけはかろうじてネコの顔を覚えることができるみたいですが、他の2人はでだめです。キジトラ模様やキジトラ+白のあたしたちの仲間を、すべて「トラちゃん」と呼び、黒+白の毛皮のネコをすべて「クロちゃん」と呼んで、あたしたちの顔まではよく見ていません。たとえ、コソッとゴキリョウを追い出して、いつもゴキリョウの座る位置に座って、ゴキリョウみたいに愛想悪くふるまえば、バカなニンゲンは「あ、ゴキリョウがいる」と考えて、うまくすりかわれるかもしれません。

でもゴキリョウがこのたくらみに気づいたらしく、最近あたしをものすごく警戒しているんですよねぇ。さて、どうしたものでしょうか。