巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

ラジオの英語講座:どのプログラムが最良で、誰が一番優秀な講師かは…

2008-08-03 16:42:43 | 英語
友人たちと話をした。全員が仕事で英語を使っている。そして全員が、かつてラジオの英語の講座で勉強した経験があった。

話の中で、どの講座が、そしてどの講師が一番素晴らしかったかの話になったのだが、要は客観的基準がないので、最初に聴いた、あるいはもっとも長期間聴いた講師が、各個人にとって最も影響力の大きい講座になってしまっていた。

わたしとしては、今は3つに分かれてしまったNHKラジオの元祖「基礎英語」の講師といえば、大野一男氏。(え? 知らない? 気にしなくてもいいよ。かなり昔の話だから。)

残念ながら、中学生に朝6時は非常に眠く、ラジオのスイッチを入れると再び眠りについてしまったので、覚えているのは最初のテーマ曲のメロディーのみで、英語の成績は散々。

NHK以外のプログラムで、大学時代の前期にわたしを含めてクラスメートの多くが聞いていたのが、文化放送等でオンエアされていた「百万人の英語」だ。一応英文学科だから、みんな聞いていたわけ。今回話をした友人たちも、年配者では聞いていた人が多かった。

この番組は講師の質と出来にムラが…もとい…それぞれの「個性」があった。毎日聞いていたわけではないが、わたしは國弘正雄氏が気に入っていた。(のちに国政の場に出て「ミスター護憲」になるとは。)

この番組で印象に残っているもう一人の講師はハイディ・矢野氏。アメリカン・イングリッシュの発音を教えていて (「ワラワラメソッド」を覚えているか、ご同輩?) かなり人気があったのだが、彼のプログラムを聞くたびにわたしは「ああ、やっぱり日本は敗戦国だなぁ」と、思ってしまったものだ。

NHKラジオの「やさしいビジネス英語」(「ビジネス英会話」の前身)ときたら、もちろん講師は杉田敏氏だけれど、このプログラムで主人公が誰なのかは、聴いた時代によって異なる。わたしにとってこのプログラムの主人公は宮川輝行。つまりあの講座のもっとも初期。ちなみに友人たちの間では、主人公が宮川輝行か荒木裕美かに分かれた。結構みんな昔に聴いていたわけだ。

ところでラジオの「ビジネス英会話」といえば、過去に一時的に講師が変わったことがあった。個人的に特筆すべきは、2004年の日向清人氏とその時のテキストだ。日向氏のプログラムは、過去に契約書とか正式なビジネス文書を英語で作る立場にあったわたしにも、「実はそういうことだったのね」と眼鱗ものがいくつもあった。過去に自分で書いたものを思い出して、後付けで青くなったり、赤くなったりしたが、その会社はもう存在しないので書類も残っていないだろうから、良しとしよう。(いや、実は良くない。)

日向氏ご本人は、ブログでこの時のNHKの姿勢をかなりこき下ろしているが、聴いているほうはためになったと思う。昔に英会話学校で法人営業もしていたことがあるが、当時営業をかけた、うま味調味料を製造している某大手企業が、「当社がほしいのは、日本語できちっと英語の文章のルールや微妙な表現の違いを教えられる講師です。たとえば『どうしてここではこの単語を使わなければいけないのか/使ってはいけないのか』をきちっと説明できる人がほしい。」と言っていたが、おそらく日向氏はそういうことができる人物なのだろう。

その日向氏が担当していた時の「ビジネス英会話」のテキストで最もおもしろかったのが、「シネマでリスニング力を鍛えよう!」(前原敏行氏)。なにしろ、紹介した作品についてリスニングにも英語そのものにも一切触れていない。作品紹介が先にあり、これが英会話のテキストだというので、なかばこじつけ気味に「リスニング力を鍛えよう!」となったとみた。果たして『地獄の黙示録 特別完全版』や『カッコーの巣の上で』がリスニング力の向上にふさわしい作品かどうか…でも、作品の選択と解説はかなりわたしのツボにきた。

で、ここまで書いてきて申し訳ないのだけれど、当時のスケジュールの都合に付き、わたしはこの日向氏の放送は2回しか聞いたことがない。テキストとCDは6カ月分持っているが、本放送ではもっと詳しい説明があったのだろうなぁと思うと、リアルタイムで聴かなかったのは残念だ。

ああそれから、忘れてはいけない。講座そのものは聞いていないけれど、大学院の授業と学内学会でお世話になったこの二人の講師の名前は挙げておこう。「新基礎英語2」の田辺正美先生と「基礎英語」2の中田清一先生。(前述の他の講師の方々には申し訳ないのだが、このお二人のみ以前より「先生」とお呼びしているので、敬称付。)

田辺先生には授業(言語科学1および2)と言語研究部会(学内学会の部会の一つ)で、中田先生には言語研究部会で大変お世話になった。田辺先生の摩訶不思議なファッションセンスと、中田先生の高度にアカデミックな洒落 ――洒落が発せられた瞬間は誰も意味がわからず、間をおいてから理解できた者のみドッと笑い、理解できなかった者は理解できた者に説明してもらうことが必要となり、その説明と理解には学術的知識を要する――が、リスナーにはわかりにくかったと思う。まぁ、ご両名とも恐ろしいほど頭が良くて、(たぶん)人格者で、おもしろい先生だ。



ところで、英語以外に目を向けると、NHKのドイツ語講座といえば「小塩節+ミヒャエル・ミュンツァー」になっているわたしは、やっぱりかなり古い?



件名なし、本文なし、宛先:undisclosed-recipientsの中国からのメール

2008-08-03 15:09:37 | インターネット (CMC)
最近わたしのOCNのメールアドレスに、下記のようなメールがひんぱんに来る。

  • 差出人:さまざまだが、@以下は hotmail.com, gmail.com, nifty.com, livedoor.com, yahoo.com等が多い

  • 宛先:undisclosed-recipients

  • 件名:なし

  • 本文:なし

  • 添付ファイル:なし

  • 差出人のIPアドレス:58.248.xxx.xxx ~ 58 255.xxx.xxx
    (例:[58.248.109.137] [58.255.202.176] [58.255.203.238] [ 58.255.202.36] これらはチャイナネットコムが持つIPアドレスである)


わたしはOCNにメールサーバーが異なる2つのメールアドレスをもっているのだが、ご丁寧にもそれぞれのアドレスに毎日2~3通ずつこのようなメールが送られてくるので、やたら大量の件名・本文・添付ファイルなしメールを受け取っているような気がする。

これらのメールの目的は、すでにネット上で何人もの方々が指摘されているとおり、おそらく中身の入ったSPAMメールを送るにあたり、まずは当該アドレスが本当に存在するかどうかを確認しているのであろう。

件名も本文も添付ファイルもなしとなると、スパムフィルターには容易に引っ掛かからないので、とりあえずは放置してまとめて削除している。このメール自体は無害なのだろうが、コバエのようにひたすらうざい。