巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

久しぶりに肉筆の手紙など

2007-03-23 05:12:00 | 日記・エッセイ・コラム
約20年ぶりに、肉筆で手紙を書いた。

相手は本年度で退職する大学時代の恩師。退任記念のパーティーに仕事の都合で出席できなくなってしまったために、お詫びを兼ねての「御退任おめでとうございます」の手紙だ。

久しぶりの「肉筆+縦書き+正式な女性の手紙文」に、完成に3時間を要し、書き損じを2枚生じさせてしまった。(その結果、夜が明けてしまった。)

便箋4枚…とはいえ大きな字で書いたので、ワープロにすれば10.5ポイントでA4の用紙1枚弱のボリュームのはず。キーボードをパシパシとたたけば、文面の案の時間も含めて20~30分で済んだと思う。でも、こういうときこそ、自分の手で書かなければ。でも、それにしてもひどい字だ。ひどい字だからこそ、ご家庭用ワープロの黎明期から一貫して文字を機械に頼ってきたのだが。

普段ビジネス文書の手紙文ばかりを書いているわたしに、日付・署名・宛名を「後付け」として書くのはかなりの違和感がある。これはわたしの脳がいかに仕事に毒されているのかを示すものである。(ちなみに日本語のビジネス文書の体裁の元になったのは、英語の文書の体裁だそうである。)

手紙が女性文体(女性の手紙文体については、このブログの「あらあらかしこ・あらかしこ」あたりを参照のこと)なので、封筒と便箋も桜の模様で女らしく。でも、こんなところで女使ってどうすんだよ。普段は、「ひでぇ」とか「すげぇ」とか叫んでいる人間がだよ。

ああ、Y先生。先生のお手元に届くのはピンクの桜模様の封筒ですよ。


4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
オジャマシテイマス。 (Nagarazoku)
2007-03-27 14:40:30
オジャマシテイマス。

肉筆で縦書きって、キーボード&横書き文化に毒されている世代にとっては何かと違和感を感じる部分がありますよね。

肉筆で手紙を送る場合、私は数年前からワープロの縦書き表示機能を使って体裁を含めて下書きをしてから、それを写経してたりします。

以来、効率は上がりましたが、やはりキーボードに毒されている感が残っているというか、妙な後ろめたさは残るんですけどね。
返信する
> Nagarazokuさん (ふくしまゆみ)
2007-03-27 22:26:58
> Nagarazokuさん

コメントありがとうございます。

なるほど。ワープロに縦書きさせてから、写経するという手もありますね。

今回はいきなり肉筆で縦書きをしたため、数字やアルファベットをどう書けばよいのか迷いました。(「三百」か「三〇〇」か、等。)あとは、キーボードで日本語の文書を打つと漢字の割合が多くなりがちですが、手書きの場合の漢字の割合をどうすべきかも悩みました。

さらには、後付の書き方も一瞬迷いました。結局は私の記憶通りで正しかったのですが確信がもてず、本で確認してしまいました。
返信する
私もテキストエディタで文面を作ってから紙に書き... ((か))
2007-03-28 09:40:29
私もテキストエディタで文面を作ってから紙に書きます。
でもそれでも書き損じで紙の無駄遣いをしています。。。
今ではネットで手紙の書き方とかを調べられるので便利ですね。
返信する
(か)さん (ふくしまゆみ)
2007-04-03 15:12:21
(か)さん

確かに、文面を作ってから紙に書いたほうが、紙の無駄を考えれば賢いですね。ネット上での手紙の書き方は、女性手紙文の場合、一般手紙文(男性向)より充実していません。そのため、女性特有の手紙の言い回しを使うと、年代がばれるだけのような気がします。
返信する