巣窟日誌

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トニー・カーティスといえば…

2010-10-02 23:52:00 | 映画・小説etc.
ちょっと前に、米国人俳優のトニー・カーティスが死んだというニュースが流れてきた。

日本人がカーティスを思い浮かべるとすれば、まずは、マリリン・モンローとジャック・レモンと共演した『お熱いのがお好き』(1959) (原題:"Some Like It Hot")だろう。

が、わたしの頭の中に浮かんだのは、70年代初頭 (日本での放映は70年代中頃) にロジャー・ムーアと共演したTVドラマ『ダンディ2 華麗な冒険』(原題:"The Persuaders!")。英国貴族のブレット・シンクレア卿 (ムーア)と、ニューヨークのスラム街出身で成功した実業家ダニー・ワイルド (カーティス) という正反対の二人 (が、ともに女好きなところは共通している) が組んで探偵だかスパイだかのようなことをやるという筋立てで、両俳優が紋切型の英国貴族と紋切型の成り上がりのヤンキーを、楽しそうに演じていた。

BBCのニュースをポッドキャストで聴いてたところ、BBCのRadio 4がカーティスの死にあたって、ムーアへのインタビューを行っていた。もちろん、インタビュアーも『ダンディ2』のファンだったらしく、当時のことを質問していた。そう、この作品は英国では今でも愛されているのだ。『ダンディ2』は一度2組のDVDボックスセットになっているので、興味のある方はもし何らかの形で入手可能であるならば、一度観てみることをお勧めする。

お勧めする理由は、この2名の共演のほかにもうひとつある。この作品は広川太一郎と佐々木功の吹き替えがスゴいのである。特に、この作品における故・広川氏のアドリブはある意味すさまじい。当時、TV番組の録画などは一般人には到底無理だったので、わたしはあの番組の音声をカセットに吹き込んで、後で何回も聴きかえしたものだった。

ちなみに広川氏は、カーティスの吹き替えもムーアの吹き替えもやっていたが、このドラマではカーティスの吹き替えを担当している。
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