Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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Tグループの中の私(4)

2014-04-24 11:32:47 | 組織開発のこと
1ヶ月以上経っても、まだリフレクション(振り返り)が続くTグループ。
その間に、2回、同じグループだった仲間と個別に食事をすることがあり、なかなか忘れさせてくれないこともあって。

その後の私は、これまで通り、
日常的に会議に出席したり、臨席したり、ファシリテーションをしたり、アクションラーニングのセッションをやったりということは続いており、グループプロセスの中での自分と他者、他者と他者との関係には以前より繊細に関わりたいと思うようにもなったわけだけど、

痛感するのは、皆、意見や助言好きだということ。

Tグループの中でも、基本的には、意見に意見を重ねることが多く、日頃意識しているダイアログ的な、探求の場面にはなりにくかったと思う。

会議なんかでもそうで、「心理ゲーム」が展開される可能性を秘めていて、そんな時に、いかにファシリテーターやコーチなどの調整役的立場の方が、成人(A)で交差交流的に介入するかなんだと思う。

心理ゲームについては、わかりやすくまとまっているページがあったので、リンク貼らせていただきます→コチラ

あと、交流分析士ならばおなじみのこれらの本もありですよね。

ゲーム分析 (Transactional analysis series (4))
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チーム医療


あなたが演じるゲームと脚本―交流分析で探る心のうら・おもて
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チーム医療


実際に、セッション中には、
「はい、でも」「大騒ぎ」「決裂」「あなたのため」なんかは起きていたと思うし、上手く行っていない会議の中でも実際に起きていると思う。

セッションや会議中にコンテンツに集中している時は、本当気づききにくいものと、今回は全くいつもの社会的な役割を捨てて臨んで痛感しました。

仕掛けられたゲームに乗りかけても、自分からゲームを止めることができたのは一つの成果だったかなと思うのですが、

この心理ゲームが行き過ぎた時に止めること。

これって、これまでマンツーマンの関わりの中では意識できていたけど、これからはグループプロセスの中で、もっと精緻にやっていかなくてはならんなぁ。。。

読ませていただいています→「Tグループにおけるトレーナーのファシリテーション、学習観・トレーニング観に関する質的研究

というのが、1ヶ月経って、Tグループが、自分にとってのトレーニングの場だったと言える印象深い体験の一つだったかなと思うのですが、それよりも、10年前に交流分析という学問に出会い、今も深耕していることが、自分にとって本当に揺るぎない土台になっているんだとなと改めて思う日々です。
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Tグループの中の私(3)

2014-03-24 17:22:38 | 組織開発のこと
とりとめもなく続いているTグループの体験記。

結果的に私はSMILEのTグループに参加してよかったと言い切れる。

参加者には、誰一人顔見知りがいなかったこと、これが何よりも私にとって良かった。

しかも、メンバーは、企業からの派遣だけでなく、私から見ると非常に難しい対人支援を仕事にしている方がいたこと。

なあなあで済ませないやりとりを日常業務としてなさっている方も割合としては多かったかと思う。

「今、ここ」

口でいうのは簡単だけど、どれくらい日常的に大事にしきれているだろう。
タイムマシーンで、過去や未来に行ってる時間は長くはないか?

定期的に関わるお客様だったら、また来月がある。
そんなことで封印している事実や感情はなかっただろうか?

だけど、この人とは、これが最後と思えば、関わりも変わるはず。
カウンセリングやコーチングでは、クライアントの1回1回の時間と費用を最大化しているか?

と自戒をした。

そして、交流分析を長年学びつつ、今回、痛感したのは、セッションの中での「心理ゲーム」に気づかなかったこと。

ゲームの種類を頭で理解していても、何かシナリオを解読してどのタイプのゲームなのか分析できるかの問題ではなく、まだよく知らない相手との関係の中で、当事者として、「今、ここ」で気づくことができるか

それが、できてなかったな・・・

ということは、日頃、うまく関われていないと感じている相手との関係も、ストローク分析できていないかも

と、これまた反省した次第。

反省ばっかやな、大丈夫か自分・・・

とダメだしばかりしてしまう訳だけど、

そういう場を活かして、自分を修正できるってことだけは自分をほめてあげたい。
そういえば、修正力をほめられることはあるな(汗)

そして、組織開発との関係での気づき。

Tグループが組織開発(OD)の源流であるならば、一体私はどれくらい外部からの支援者として、関係性の強化を手伝えていただろう。

どれだけクライアントを信頼し、尊重し見守っているだろう。
どれくらい率直で、勇気を持った介入をしているだろう。
(アクションラーニング・コーチとしても日々課題)

そして、どれくらいお互いが信頼、尊重し合い、
率直で、時に勇気を持った交流ができる組織づくりを手伝えているだろうか?

このあたりは、毎回、組織開発のトレーニングを受けては反省と内省を繰り返す部分。
いつも行き着くのは「あり方」の問題。

あり方がグラグラだから行動に確信が持ててないんやなと思う。
(自信・確信にも満点はないことはわかっていつつも)

そして、トレーナーからの気づき。

私たちのグループのトレーナーの2名はとてもリラックスしていて率直で、時に愉快で自然な存在だった。

自分は、クライアントの組織開発に関わる時、どうなんだ?
自然か?最近、ロボコップみたいになってない?

どんな時にどんな介入をなさるのか、観察する余裕もなかったけど、時々私には、判断、評価、分析に走ることがあり、そんな時に介入されたかなと感じることがあった。

このあたりはトレーナーのトレーニングというのが別途あるようで、とても興味がある。

独立してから、トレーニングばかりが続いているけど、こういう源流のトレーニングを受けることは、これまでの学びがいかに断片的であったかを知るチャンス。

私にとっては、統合の場であり、また自分のプログラム開発の考え方に大きく影響を与えて行くのだろう。



写真は、最後の夜のコミュティアワーで振る舞われたこの土地で大切に飲まれている「どぶろく」。
初めていただきましたが、私は多分、こういうお酒が好きなんだろうと思う。

差し入れありがとうございます。美味しかったです。



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Tグループの中の私(2)

2014-03-20 19:16:11 | 組織開発のこと
Tグループでも、身体の違和感がはっきりと自覚できたのはめでたし。
でも、これを身体的ではなく、心理的にどうして行くかは課題であり、練習と挑戦です。

ズバリ、アサーションです。

おかしいなと思うことを言えるようになるまでには、時間がかかりました。
もっと果敢に早い段階で違和感の修正をはかっていた仲間もいて「すごいなぁ」と思って感心していました。

毒舌調にならないように
なるべく強烈にならないように、自分主語で言葉を選ぶ。
だけど、オブラートに包みすぎないように短く表現する。

力任せに思いの丈を言うのではなく、
丁寧に、考えて。

今回の課題としていたので、ひたすら自分を信じて練習。
相手には衝撃的な表現になっていたかなと思うけど、罪悪感を感じずに済んだのは相手も信じていたからだと思います。

それでも、泣かれたりするとやっぱりこっちも動揺します。

仕事でアサーションについて教えたりすることもありましたが、頭でわかっていることと実際に表現できるかは、ホント別ということを身をもって知りました。
しかも、出会ってまだ2、3日のメンバーに対して(汗)

その後に出来た関係性も、率直であることがどれくらい大事なことなのかを教えてくれました。
この経験は本当に貴重でした。

毎回、毎回それなりに疲労はするのですが、お楽しみはお食事。
連日、フレンチレストランの食事はとてもおいしく癒しの時間でした→コチラ

最後の晩餐にての気づき。

スマイル所長の西田真哉所長と食事のテーブルをともにした時に、食事中の他愛もない雑談の中で、メンバーがおもしろおかしく話てくれた内容に、「何か変やな」と小出しされていたことに

降りてきた。。。

違和感は大きくなる前に、小出しすることや。

そして、私が違和感を感じていることは、少なからず他にも違和感を感じている人もいて共通のテーブルにのせることにさほど遠慮するものでもないということ。

この違和感を、反射的に体の中に封印していること。

これやな、私の体の中で封印されて、体を縛っているものは。

終了した直後、首が滑らかに回り始めたことや肩関節の位置が変わって体がまだ順応できずに新たな痛みが感じられることなどが好転反応なのかと思う。

と書いたものの、

その後、間もなく、新たな神が降りてきて腹落ちしてきたのは満月の夜でした。

雪の白川郷、ここでもやっぱりカメムシ。


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Tグループの中の私(1)

2014-03-18 22:24:37 | 組織開発のこと
3月6日~11日まで 岐阜県白川郷にあるトヨタ白川郷自然合學校にて開催された聖マーガレット生涯教育研究所ヒューマンリレーションラブ(Tグループ)に参加しておりました。

豪雪地帯につき、連日雪でした。



Tグループは、今は南山大学と聖マーガレット生涯教育研究所しか開催していない貴重なプログラムです。

参加の動機は3つありました

1)組織開発(OD)の源流を知ること
2)自分のコミュニケーションを見直すこと。
3)2)によって自分の身体を知ること。

です。

しかし、開始後は勝手がわからず、1)については考えも思いも及びませんでした。

ウエイトは完全に2)3)にあったと思います。

仮に仕事での役割をTグループの場に持ち込むことになったとしても、演じていることに気がつくだけだし、自分を確かめるという点では、自然体で参加する他ないなと思いました。

さて、内容は細かくは書くことはできないのですが、

9名のメンバーと2名のトレーナーで1回あたり90分のセッションを丸5日間続けます。

途中に身体を動かすワークや、創作活動もありますが、

やったことは、詰まるところ

セッションには、テーマはなく、ただメンバー全員が知っている体験をもとに「今、ここ」で感じていることをただひたすら表現し合うこと。

全く始めて会ったメンバーが心を開き、話をし、聞き、共感し、時に違和感を解消しながら自分と他者を理解しながら、人間関係を深めていくこと、

だったと言えます。

それにしても、最初の方は、まだ関係もできていませんので、話は弾まず、本音が言えないのは想定内なのですが、先に進めたい、進みたくないみたいな葛藤が体に悪かったです。

体に悪い・・・

今回のTグループの中で、私は長い間、自分の感じている違和感を「今、ここ」で言葉で表現できませんでした。
何かおかしい、何か変やなと思いながらもです。

でも相当態度には出ていたと思います(だって身体が間違いなく変でしたもん)。

でも、口に出せない。
だから、呼吸も止りがち。

態度には出せていても、体の内側はガチガチです。
特に、胸と背中。

これって、日常でもある自分の反応やな。。。

この時はまだ気がつきませんでしたが、
5日目を終えて、ついにこの2年間、特に痛みがひどかった背中から首のの原因がわかったような気がしました。

高校2年生の時に、椎間板ヘルニアを患い、その後ずっと腰の左側を気にかけながら生きてきて、
いつも左側に力をかけるのが怖くて、ついつい甘やかしがちにしてきました。

ずいぶん長い間、身体の使い方を間違えていました。

6ヶ月前に、とあるセラピーを受けていて何となく自分の左足のグラウンディングが弱いなとヒントももらっていたのに、まだピント来ておらず、

そんなところで、自然な呼吸もできないようなコミュニケーションをしていたら、
ただでさえ身体の使い方おかしいのに治るもんも治らんやろ。。。

もともと自分の身体の異常をなんとかする過程に出会った下記の本でも、Tグループが紹介されていて、前述のような気づきが得られるだろうなとは期待していたのですが、

新・ボディワークのすすめ―からだの叡知が語る私・いのち・未来
クリエーター情報なし
創元社


そう遠くない将来、より深い気づきを得ることになるとは予想もしていませんでした。

つづく
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組織開発への道

2013-12-22 13:20:18 | 組織開発のこと
11月は、山梨にナント9日間滞在しました。
今までは、日帰りすることはあっても宿泊を伴うことはなかったので、とても不思議な経験でした。

最初は、ODNetoworkJAPAN組織開発体験講座に参加するためです。
滞在したのは、清里にあるKEEP協会が運営する清泉寮です。

山々囲まれた素晴らしい環境での5泊6日でした。

組織開発は、自分でも断片的な学びはこれまでしてきたとは思っていたのですが、じゃ、実際お客様の会社の組織が順調に活性化してきているかというと、紆余曲折があり、

体系立てられた学びが必要だと思っていました。

これまでは、主には研修講師として登壇することを中心に活動してきましたが、研修の仕事がお役にたてる限界を感じていたこともあり、自分の仕事のマイナーチェンジのための受講でした。

講座は、(南山大学のホームページから引用しますが)ラボラトリー形式をとっており、ここ2年ぐらいはこの学習は自分にとってはとても有益だと知っているので、とても有意義でした。

10名を3チームに分けて進められたのですが、私のチームは本当に楽しく、スピート感があり、個性や価値観が異なる3人が5泊6日で関係を様々に変えながら、ひとことで言うなら「いい感じ」だったなぁと振り返ります。

どんな内容だったかは残念ながら書くことはできません。

しかし、組織開発を社員主導で行う場合の葛藤とその乗り越え方は十分味わえたと思いますし、これから外部コンサルとしてクライアントにどう関わっていくか、イメージもできたと考えています。

研修は、1つのツールに過ぎず、私が関わりたいのはもっとダイナミックな組織の変容だったこともはっきりしました。

この先、もっと深い学びが必要になる可能性は大なのですが、今のお客様との関係の中で、最大限に活かして行きたいと思います。

運よく手にすることができた、組織開発教科書。
絶版になっており、相当なお値段でしたが、講座を振り返るには心強い資料です。

組織開発教科書―その理念と実践


これをターニングポイントとし、組織の生成的な変化を信じ、そこで働くお客様の命が輝くようにお手伝いしていきたいと決意新たにした次第。

清泉寮を創設したポールラッシュ博士の言葉。



反省することしきり・・・。

何か大きな変化が自分には必要だと思っているのですが、その後、その大きな変化のきっかけを掴むことになるとはこの時には思いもよりませんでした。




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研修を改善するきっかけ

2013-07-29 22:10:21 | 組織開発のこと
組織を離れて講師として独立して6年目になる中、転機が訪れたのは、4年目のことでした。

独立以来お世話になっている研修会社で、専任講師となり相当量の研修に登壇しながら、走ったり、登ったりしていたら、

体に変調を感じることが増え、生活を見直す必要があると思った時期が訪れました。

しかし、仕事もして、運動もしてというのは当たり前の人間の営みであり、仕事以外のことを止めてしまうという選択肢がどうも受け入れられませんでした。

問題は、仕事の内容。

当時の私の研修のスタイルは、受講対象者を問わず、ティーチングスタイルが強く、プレゼンテーションも、受講者を感化することで、受講者の理解や共感が得て安心していた青臭い研修でした。

当然、声も大きく、相手の反応を常に気にしていますので、交感神経が過剰に興奮し、夜まで興奮が覚めやらぬということが日常的に多かったのでしょう。

こんな感じで講師業を、あと何年続けていくことになるんだろう・・・

そんな疑問が、研修の改善のきっかけです。

手抜くためですかって聞こえてきそうなんですが、「ある意味Yes、ある意味No」だったのかもしれません。

それがアクションラーニングコーチとして養成講座を終える頃には、「No」と、言えるようになり、シニアアクションラーニングコーチの養成講座を終える頃には、自信を持って「No」と言えるようになりました。

研修時間は、誰のものか?
絶対的に受講者のもの。

それに、

講師が、しゃべくり倒して悦に浸るとか、上から目線で説教風になっているとか、必要以上に受講者を喜ばせすぎるとか、盛り上げるとか、本を読めばわかることをいちいち教えすぎていることとか、

これで自律型人材って育つか?って話な訳です。

全くティーチングがないというのはありえないので、ティーチングを減らして、どんな時間を増やすか?

私は、ワークとチームでの振り返り時間を増やすことだと確信しています。

そして、ティーチングの代わりに、それまで学んできたカウンセリングやコーチングやファシリテーションは、それ単体で使われるのではなく、研修の中で最大限に活かされるべきだと考えるようになりました。

そして、コーチとして研鑽しているアクションラーニングセッションのプロセスやコーチのあり方は、日頃、登壇している研修のプロセスや講師としてのあり方そのものと言っても過言ではありません。

そんなことを考えながら、1年半、日々試行錯誤です。

小林昭文先生には、初めてアクションラーニングをコーチしていだいて以来、お世話になっています。

こうして学校教育の動向を理解しつつ、社会人教育を成人学習の観点から改善しつづけていくこと。

私は教育学部に進学しながら、教員にはなりませんでしたが、体を壊すという予期しない出来事によって、行き着いた先に「しっかりやりなさい」と課題を用意されていた感じがします。

もともとの動機とその後のキャリアってこういう形で統合されて行くんだなとシミジミ感じた出来事でした。

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ワールドカフェ

2013-06-10 10:25:30 | 組織開発のこと
ワールドカフェは、一昨年前に参加し、それ以来、仕事の中で、使うようになった手法です。

初めての方にイメージが湧くように説明するなら、

カフェっぽい雰囲気の中で、テーマに基づいて話し合い、テーブルクロスの上の模造紙に話し合いの内容をメモしながら行う対話方法

とでもいいましょうかネ。

ただ話し合うのではなく、カラフルなペンで大きなメモを書くようにして、1人1人の声が宙ぶらりんにならないように、紙面でも繋がっていきます。



ワールド・カフェをやろう!
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


この本はとてもわかりやすく、方法自体は、とてもシンプルなので、本を読んで我流でもいけるかなと思ったのですが、

仕事で使うからには、ちゃんとしたいということで、ヒューマンバリューさんのプラクティショナーの講座を受講し、それ以来、基本に忠実に実践しています。

(株)ヒューマンバリューのワールドカフェのページ→コチラ

ヒューマンバリューさんの講座運営は、講座自体がワールドカフェが大事にしていることを実践されていて、具体的な手法を学ぶというよりも、ホストや準備のあり方をしっかりサポートしていて、心に残るステキなワークショップでした。

今は、主として、メインホストとして関わることが多いのですが、テーブルホストを務めることもありますし、純粋なメンバーとして参加することもあります。

自分が参加者となり、運営を学んだりすることもできれば続けていきたいなぁと思っています。

毎回毎回、想定外の発見があったり、皆で見出したものが斬新なものであったりして、楽しいです。

企業内の研修の中では、反応が別れます。

日頃、上司の顔色を気にしてモノが言えない若手は水を得た魚のようにイキイキしていたりします。

その一方で、何かを決めるセッションではないので、日頃課題解決に明け暮れている多忙なビジネスマンの中には「結局何がしたかったの?」「これで何が決まるの?」って声も。

最後にハーベスト(収穫)として、個人で何かを持ちかえることはあっても全体では特に決めごとはありません。

目的をはっきりさせて開催させることが肝要です。

参加者は、問いから逸脱しない対話を心掛けながらも、発散中心で語らい、おそらくそれを素材として、意思決定をするような型式で開催しているような自治体や企業も増えているのではないでしょうか?

私がワールドカフェが好きなのは、
誰もが「もてなし」の空間の中で、「人」として大事にされるということです。

ワールド・カフェ~カフェ的会話が未来を創る~
クリエーター情報なし
ヒューマンバリュー


参加者も開催側も、ワールドカフェのマナーを守り、事前準備は入念に行い、当日は参加者を決してコントロールしない余裕をもった心理的・物理的な体制を作る。

そんなことを心掛けながら、開催前には、飲み物やお菓子選びから、ポスター作りなどを楽しんでいます。

所属しているNPOヒューレック研究会でも「おとな力向上カフェ」として、本格的に開催を続けていくことになりました。

楽しみにしています。
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チームが学習するということ

2013-06-04 10:10:16 | 組織開発のこと
私は、現在、東京で月に1回、金沢で2ヶ月に1回の割合でアクションラーニングの勉強会を行っています。

自分としては、コーチとしてもっと研鑽したいという思いもあるし、実際にメンバーとなりながら、アクションラーニングはメンバーにとってどんな効果があるのかも「体感」したいと思うからです。

パーソナルコーチングも、コーチとしてのトレーニングも継続して行っていますが、完全にアクションラーニングに傾倒している昨今です。

アクションラーニングのコーチは、セッションの中ではあまり出番はありません。

パーソナルコーチングに比べると、コーチ自身が質問する機会は、タイミングが決められていますし、パーソナルコーチングのように自分自身が相手にインパクトのある質問を適時に発するというような機会もチームが成熟してくればあまりありません。

じゃ、何がやりがいなのか?

私の個人的な課題は「チーム学習」を促進させることです。

チームがセッションを重ねるたびに、お互いを触発し、お互いから新しい視点を得て、お互いに敬意を払い、貢献を認め、そしてよりチームが良くなっていくにはどうしたら良いか、

日ごろ問題解決に明け暮れる中で、忘れている解決のプロセスを見つめなおし、チーム自体が殻を破りながら変化していくのを見るのが楽しみなのだと思います。

「学習」というと、先生や書籍から経験や方法、知識をストックすることのように認識されがちですが、大人になり、広い社会を生きるには、より現実に対応できる自分に変わり続けることができなければ、他者と共に幸せに生きることができません。

そして、会社や学校、その他の組織のそれぞれの目的を極め成果を出すには、たった1人だけの頑張りではなく、組織が成果を出す上での最小単位が「チーム」であるという点から言えば、

「チーム学習」ができない組織の成果は望むほどには上がらないものなのです。

にも関わらず、成果が上がらない組織ほど、成果が上がらない特定の個人や、一見問題行為と見える個人を変えようとします。

しかし、問題は様々な関係の中で起きています。
個人の能力や資質は、組織の中で人と人との関わりの中で開発され強化されていきます。

また、問題の根っこには、揺るがしがたい「思い込み」や「決め付け」といった前提があります。

誰かがそこに、石を投げ、広がる波紋を味わうことで
それらを認めたり、必要に応じて手放したりすることは案外勇気がいることと私は感じています。

そうして、自分や自分のチームを見つめなおし、「よく知ること」こそがおとなに求められる学習であると信じてやみません。

そんなことが私の信念となり、
アクションラーニングをもっと多くの人に体験してほしいと思っているのだと思います。

変化の勇気を全ての人に。

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アクションラーニングのための推薦図書

2002-01-01 00:00:01 | 組織開発のこと
私は、現在、研修講師の仕事を中心に行っているのですが、単発の研修だけでなく、数か月~年単位でお客様先の教育企画や組織開発をお手伝いしています。

アクションラーニングは研修の中に組み込んで、自らもコーチをしています。

今は、東京と金沢で実際にセッションを経験できる場を作りながら、自分もコーチとしての姿勢やスキルのチェックを行っています。

いずれも限られた時間の中で、習うより慣れろでセッションを進めていきますが、初めて参加するけど何の知識もないので心配と言う方や、継続的にセッションに参加したいと感じ始めた方には、下記のサイトや図書をオススメしています。

まずはコチラ⇒NPO法人アクションラーニング協会のHP

をご一読ください。

激動する乱気流時代を乗り切り、生き残るには『学習する組織』であることが望ましいと考え、組織を見直す企業が増えてきました。

『学習する組織』は、ハーバード大学のクリス・アージリスが提唱者であり、ピーター・M・センゲの著書によって広く知られるようになりました。

学習する組織――システム思考で未来を創造する
クリエーター情報なし
英治出版


なかなかずっしりとした立派な本で持ち歩くのはいささか苦労しますが、アクションラーニングを組織の中で展開していくことを考えている方であれば、必読の本と言えます。

そして、学習する組織には次のような「5つの学習領域」があります。

1)共有ビジョン
2)自己マスタリー
3)チーム学習
4)メンタルモデル
5)システム思考

アクションラーニングは、3)チーム学習 での1つ手法です。

ではアクションラーニングとは何か?

NPO法人アクションラーニング協会HPから引用させていただきますと

【アクションラーニングは、グループで現実の問題に対処し、その解決策を立案・実施していく過程で生じる、実際の行動とそのリフレクション(振り返り)を通じて、個人、そしてグループ・組織の学習する力を養成するチーム学習法です】

「定義以上に深い!」というのが、個人的な感想です。

単なる「チーム学習のツール」としてだけではない、周辺の手法や心理・学習・キャリアの理論などと結びつきながら(もともとアクションラーニングはそのようにできているので当然なのですが)、コーチとしても深耕しがいがある学習方法だなぁとセッションごとに痛感しています。


学習する組織は、学習する個人がいないと始まりませんが、組織の学習の単位はチームです。チームが学べなければ、組織は学ぶことができません。

しかし、「うちのチームはチームワークはバッチリです」と言える方は、私の周辺に限って言えば、やや少ない印象です。

アクションラーニング勉強会では、アクションラーニングによってチームが学ぶということはどういうことなのかを体感し、自分の所属する組織で質の良い対話を推進するために影響を及ぼしていく、そんなことに目覚めたメンバーも増えてきました。

アクションラーニングは、意見を保留し、質問を主軸にした対話で進められます。

『意見は対立を生むことがあるが、質問は人を寄りそわせる』

これは、本当にそうだなぁとコーチをしていて実感します。

そして、質問と回答を中心とした対話することで、

未だ解決の糸口が見えない問題、本当に向き合うことを避けている問題の本質に仲間の視点をとりこみながら洞察を深め、勇気を持って向き合います。

先延ばししてきた解決のためのアクションプランに踏み出す足がかりを得ます。

またセッションによって育まれる「つながり」は、「強い紐帯」「緩やかな紐帯」となり、各自のヒューマンキャピタルとなることでしょう。

なお、本勉強会では、

50分程度のセッションの中で、場の力を最大に引き出せるようにコーチも皆さんとともに研鑽をしています。

コーチとしての在り方、判断や認知、コミュニケーション力etcについてふりかえりをしながら、明確な答えがない時代のリーダーシップについて、メンバーとともに学習をします。

アクションラーニングについて体系的に学びたい方は、NPO法人アクションラーニング協会で実施している基礎講座・ALコーチ養成講座の受講をおすすめします。

当勉強会では、お渡しする資料は特にございませんので、関心の度合いに応じて、下記を参考図書としてオススメします。

実践 アクションラーニング入門―問題解決と組織学習がリーダーを育てる
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?
クリエーター情報なし
PHP研究所


「チーム脳」のつくり方~成果を上げつづけるリーダーの仕事術~
クリエーター情報なし
WAVE出版
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一人で抱えているお悩みをアクションラーニングで解決!

2012年の6月からアクションラーニングのコーチとして活動しています。アクションラーニングとは⇒コチラ
月に1度、アクションラーニングによって、個人が抱える問題を対話で解決する会を開催しています。
アクションラーニングでは、問題を持つ方が問題解決できるのはもちろんですが、グループメンバーも提示された問題を自分のことのように考えながら、チームビルディングや自らのコミュニケーション力向上やリーダーシップなどについて振り返り、学ぶことができます。
◆最新のスケジュール◆
確認・お申込みは、告知サイト「こくちーず」より⇒コチラ