Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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パーソナリティ障害に学ぶ

2012-10-30 22:14:28 | 自分のおかたづけ
1週間ほど巡業しており、移動時間の大半を読書と睡眠ですごしていました。

何冊か読破した本のうちの1冊が『パーソナリティ障害』。

パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書)
クリエーター情報なし
PHP研究所


もう随分前に出版されている名著で、精読するのが遅すぎた感はあります。

数ヶ月前に購入し、辞書的に飛ばし読みしていたのでまだらに読んではいましたが、

メンタルヘルス研修でもOJT研修でも接し方に難儀する部下との関係に上司が疲れ果てるというケースに頻繁に遭遇するため、再びヒントを求めて読み直しました。

この本を読んでの感想としては

実は、、

私だって回避性、依存性パーソナリティ障害の特徴に該当することあり、

「ある・ある」「うん・うん」って読みました。

程度の差こそあれ、おかれている状況によっては自分もなんだか当てはまってます・・・

大きな喪失や失敗があった時、大なり小なり新しい行動を躊躇することはあるし、

特に私は共依存<気味(診察うけたわけじゃないんであくまで気味って表記)>になることを知っていますし・・・

それはそれとして、

著者の岡田先生のアドバイスが、何とも心に染みる。

かと言って、目から鱗の接し方かと言うとそうではない。

時間と心にゆとりがあれば多くの人達がそうしたいと願うだろうに。

それぞれのパーソナリティ障害は遺伝より生育環境によるものが大半です。

主には幼い頃の親とのゆがんだ関係が引き起こすもの。

交流分析を学んできた自分としては、自分の親との関係を遡って分析するようなことは過去にもしてきました。

ゆがんでいるかどうかはさておき、私たちは、親から何らかの特徴的なメッセージ(ドライバー・禁止令)は、少なからず受け取っています。

でも、親だって人間だし、気持ちが不安定になることもあって当然だし、さらに親も自分の親との関係の中で満たされない思いを抱えていたりもするでしょうし、

誰のどこに問題があったかが、見えてきたとしても、

過去は変えられない、変えられるのは、今ここの自分だけ。

それでも、一人では満たせないものもあって、

子供の時に満たされなかった、共感してほしい、承認してほしい、信頼してほしいなどの欲求は発育発達段階に関係なく大人になっても満たされることを願い続けている。

それは、障害かどうか抜きにしても大なり小なりそうなんじゃないんかって思えるんですけど。

おりしも、今年の仙台での日本交流分析協会の年次大会では、江花昭一先生と杉田峰康先生の講演で、

「自律」から「関係性」にフォーカス先が変わった「関係性交流分析」をご紹介いただきました。

子供が育つ環境が大きく変わってきたということは、成長段階でのコミュニケーションだって変わるのが自然な成り行きでしょうし、

接し方も常ならん・・・

時間的・精神的余裕のない職場には、新しい接し方を模索しつづける努力は、葛藤もあり、揺れ動くこともありますが、

愛情を持って向き合う覚悟と、一人で抱え込まないで誰かと共に模索する、助けを求めることが大事なんじゃないか

先週、企業間フューチャーセンターのワールドカフェで発達障害から学ぶ機会に恵まれました。

関連した学びが続きます。

障害の有無に限らず、相互理解を深めていくよういっそうの努力していきたいと思います。
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意思決定と後悔

2012-10-25 22:19:53 | 自分のおかたづけ
「他人と過去は変えられない」は私の座右の銘であります。

後悔は、この変えられない過去を悔やむこと。

あんまり役に立たない時間なんだけど、ある意味、なんらかの肯定的な意味づけを行う上での通過点なのかもしれません。

頭を抱え、うつ向き気味に後悔する時間は長期に及ばないのが何より、と個人的には思っています。

私は、ここ数年、長きにわたって意思決定を保留していたことがあります。

保留の理由は、「後悔したらどうしよう。やっぱりやめておけばよかった・・・ってなったら嫌だしな」という極めて弱気な内なる声のせい。

でも、振り返えってみれば、

保留期間の前半は、やっぱり機が熟していなかったと思うし、

後半は新しい未来を駆け上がるだけのビジョンが不明瞭で、

他者に話すこともなく、フィードバックを積極的にいただいていたわけではない分、

他者からの肯定や承認を勇気や自信に変換することができていなかったことも原因だったと思います。

自分で決めることだけど、他者に話し、聴いてもらうこととても大事だと思いました。
傾聴してもらえるってホント大事・・・感謝。

意思決定に関わる経済的損失についても気になるところだけど、不思議とあまり障壁になりませんでした。

女性一人身がゆえ、経済的損失について不安視をする人もいるかもしれないけど、そもそも、「不安」って気分の問題だし、

サラリーを自分で決める自営業の経済的損失って、単に損得では測れない。

むしろ、

すでに満たしきった欲求を無駄に満たそうとした時間がもったいなかったという後悔。

本当の自分が満たしたがっている深いところの自分をないがしろにしたことの後悔。

つまり「時間的損失」と「自己欺瞞」「自己放棄」。

今となっては、本当は前向きな選択をするとわかっていながら「時間的損失」と「自己欺瞞」「自己放棄」を容認した後悔の方が大きい。

これって、どうやら私のバターン。

そんな後悔は、少し短めに終えることで内省として取り扱いをすることにして、

少し生き急いでいる実感がある今日この頃です。
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しあわせだるま

2012-10-20 12:32:55 | ふるさと・石川
10月の上旬1週間ほど金沢に帰省しておりました。
10月6日に金沢21世紀美術館の周辺で出会った『しあわせだるま』を紹介します。



石川県の加賀地方を流れる「手取川」の河口がある美川で集めたまろかやな石に、だるまの絵が書かれたものなのですが、

もー、めちゃくちゃかわいいです。



かなりなごむ・・・

帰省中にあった同級生にプレゼントしたらたいそう喜ばれました。

プレゼントした後、1つだけ残っただるまを見て、もっと欲しくなったんだけど、買い足しに行くこともなく、たった一つ愛でることにしました。

癒しは、数の問題ではない。

もし買い足しても、プレゼントしても手元に残るのは1つなんだし。

また別の機会に楽しみと喜びはとっておこう。

こんなにたくさんある中から4つ選ぶまでの時間の会話はとても楽しかったです。



ネット上探しても、あの作家さんのHPは見当たらず、次はどこでお会いできるんだろうと思う。

一期一会と思ってはいたけど、またどこかで出会えると思えてきた。
こんなに願っているのだから。
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金森俊朗先生の授業2012

2012-10-12 21:40:09 | ちょっと感動
先日、今さらながらで恥ずかしいのですが、金森俊朗先生の『涙と笑いのハッピークラス』について書きました。

実は、ずっとお会いできる日がないかと先生のHPを拝見しておりまして、6月4日に北陸学院大学での金森俊朗先生の公開授業を受講してきました。

初等教育・成人教育の違いはあれど、なぜ先生が『情操教育の最高峰』と言われるのかをもっともっと知りたかったのです。

受講したのは国語の授業でした。

受講して、気づいたこと、感じたこと、考えたことをメモしておきます。

まず「私自分にがっかり」(泣)

自分の心情理解の力、心情を言葉に出して表現する力のナントまあ弱いこと、弱いこと。

結局、教科書どおりのことしかわかってないんじゃない?

都合よくキレイな言葉で抽象的にまとめてしまってわかったふり、わかってもらったつもりになってないか?

オトナニナッタイマ、コトバヲベンリニツカイスギ・・・

そして、何よりも大人として経験を重ねた今、推量や思いこみ・決めつけでそれ以上深く、相手を観察できなかったり、理解しようとしなかったりしてないか?

それでも、大人になって「問題が解決する力があればいいじゃないか?」という考えがまかり通るほど、実務の世界は甘くない。

クレーム対応や交渉・説得や、こじれた相手との工夫を要するコミュニケーションの出発点はやはり共感的理解。

私都合の問題解決策に相手が心から喜んで合意するかって話です。

特にコールセンター在職時には、大人になってからこの力を一からトレーニングすることの難しさを痛感しておりました。
皮肉なことに、ここから離れて様々な教育の技法を知ってから、見えてきた感はあります。

先生の授業では、単なる読解力だけではない深く他者の内面を見つめながら、自分の感情や情緒を豊かなものにしていき、子供なりに「あり方」「態度」や「観」を学んでいく。

語彙は少なくとも、子供たちが苦し紛れに言葉にしながら語彙力を高めるトレーニングになっていることが良くわかりました。

また、先生の授業は「命の大切さ」に折りに触れ立ち返るという特色があると言われていましたが、この教材では自然(理科)・勤労観(社会)のような切り口からも子供に考える機会が用意されていたと思います。

教科を超えた『ホリスティック教育』的であることがわかりました。

そんなことが、授業の端々の先生の「問い」からどんどんつながっていくことに、じーんとした瞬間も度々ありました。

これらの経験は後の私に、「コンテンツ」を扱いながら、研修(プロセス)の中で「あり方」「態度」「スキル」を身につけたり、振り返るといった視点から研修を進めることへの意欲を高揚させました。

百聞は一見にしかず。

思い切って会いに行って良かったです。

一緒に受講した方々の中には、教員や教員を目指す方も多かったのですが、授業の意図に沿い、丁寧に丁寧に主人公の心情を表現されていたのが素晴らしく触発されました。

日頃から、感じる力を磨き、心を開いて話す機会を維持して行きたいと切に思う昨今です。



先生から、DVDをお借りしてNHKで放送された番組を拝見しました。
youtubeではわからなかった部分も見ることができて満足です。

本と合わせて見るともうかなり入り込めます。

4年1組命の授業―金森学級の35人 (NHKスペシャル―こども輝けいのち)
クリエーター情報なし
日本放送出版協会


実家のある金沢に戻った時に、機会があればまたお目にかかりたいと思っています。
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涙と笑いのハッピークラス

2012-10-08 16:48:51 | ちょっと感動
年明けからいろいろと自分にとっては転機になるようなことが続いておりました。

今日は、自分の仕事の大半を占める「研修」についての考え方に確信を持つことができたきっかけについて書き残しておきます。

そのきっかけは、『涙と笑いのハッピークラス 四年一組命の授業』というNHKスペシャルで2003年に放映された番組との出会いです。

現在は、北陸学院大学で教授をされている金森俊朗先生が、小学校教員だった頃のあるクラスのドキュメンタリー番組です。

もう、9年も前のコンテンツです。

なぜ、このような良質なコンテンツに出会えなかったのかと、何とも悔しい思いはありますが、

『必要な出会いは、本当に必要な時にやってくるんだ・・・』

と、ここ数年を振り返ると心底思えます。

ご紹介したいのは、Youtube上にあったこれらの動画。



続きは

Children full of life 2/5
Children full of life 3/5
Children full of life 4/5
Children full of life 5/5

ナレーションは英語ですが、我々日本人が主旨を理解するのはそう難しいことではありません。

さて、これらは、もともと小学校の教員になりたかった私にとっては、あまりにも胸を打つ内容でありました。

とっさに

『この番組を多くの人と一緒に見たい!』

ということで、クライアント先の社員さんと見て、対話の機会を持ちました。

この動画をなぜ、シェアしたかったのかというと、それは、金森学級がそうであったように、

職場も詰まるところ、

「共通の目的・目標に向って、人と人がつながりあって成果を出し、共に成長する場所」

なんじゃないかって、私なりの意図があってのこと。

しかし、その意図までもシェアできたかは問題ではなく、実に多様な視点からよき分かち合いはできたと感じることができました。

放映から10年近く経った今は、医療や介護の現場での人材育成のヒントとして見続けられているとのことですが、私は業界を超えて「リーダーシップ」について考える教材としても秀逸だと思っています。

リーダーシップと言うと、金森先生の指導方法に目が向くかもしれませんが、私は、むしろ子供たちの勇気と思いやりの心に涙し、日々身についていくリーダーシップに心が動きました。

そして、

大人と子供、初等教育と成人教育には違いは多々あれども、変革を積み重ねていく子供たちに、

年を重ねて染み付いた、現実に対応できない思考や行動を手放せず、新しい思考や行動を獲得することが難しくなっている大人にはない

瑞々しさや素直さを懐かしまざるを得なかったのでした。

取り戻したい(汗)

そして、私が、最も感動したのは、

2/5の動画で、金森先生が子供たちのいじめの問題に対して「自分の中の仲間への軽蔑」と向き合わせる時間を強制的に持たせた場面です。

自分の中の弱い心に向き合うには、素通りしてはいけないきっかけが必要だと思います。

自分の中の弱さの正体を知ることや、
自分にそういう心があることを認めるのもつらいし、
見つけた時に自分を責め過ぎることなく、
自分を変容させていくことに責任を持ちつづけながら、時に葛藤する。

そこに教師として静かに寄り添っていくこと、見守ること。

金森先生は、実家のある石川県では大変名の知られた教育者の方で、しかも大学の先輩でもあります。

もし、私が、教員になることを選択していたら、もっと早く出会っていたでしょう。

このコンテンツから何を学んだかということは、正直書ききれません。

このコンテンツが自分の中でかけがえのないものになっている理由は、

この番組の印象に残ったシーンが、何度も何度も私に問いかけてきて、その度に私に思考を促し、行動に至らしめ、そして振り返りを促すからです。

学習が今もなお続いている感じ、十分です。

このコンテンツに出会ってから、本格的に研修の教授法についての模索が始まりました。

仕事の環境も勇気を持って変えながら、試行錯誤の日々が始まりました。
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一人で抱えているお悩みをアクションラーニングで解決!

2012年の6月からアクションラーニングのコーチとして活動しています。アクションラーニングとは⇒コチラ
月に1度、アクションラーニングによって、個人が抱える問題を対話で解決する会を開催しています。
アクションラーニングでは、問題を持つ方が問題解決できるのはもちろんですが、グループメンバーも提示された問題を自分のことのように考えながら、チームビルディングや自らのコミュニケーション力向上やリーダーシップなどについて振り返り、学ぶことができます。
◆最新のスケジュール◆
確認・お申込みは、告知サイト「こくちーず」より⇒コチラ