Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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被災地でのボランティア(2)-陸前高田市-

2011-07-22 20:50:07 | 東日本大震災のこと
先日、まずは被災地に行く際の装備を中心に記事を書きました⇒こちら

個人的に連絡をいただいて、どんな手段で現地に行き、どこに泊まり、何をしたのか、などなど

色々質問があったので、装備以外のことも書き記したいと思います。

基本的にボランティアの経験が乏しい私でしたので、自分が行って迷惑にはならないのかが気になりながらも、考えを整理しながら、6月に入って決めました。

東京という地の利、労働に耐えうる体力、融通の効く働き方、プライベートで自由になる時間の多いことなど、私には現地に行くための条件がかなり揃っているのです。

6月は長距離の移動の仕事が多く、また土日も何かしら予定が入っており、残念ながら、暑さの厳しい7月になってしまいました。

当日も登壇を終え、荷物を取りに家まで帰り、震度4の地震に見送られての出発でした。

私は旅行会社のツアーに申し込みました。

参考にしたのはコチラ⇒「助け合いジャパン」ボランティア募集状況

東京-陸前高田間の高速バス往復・宿泊1泊・昼食2回・夕食1回が含まれるツアー代金は19,000円です。

参加者の男女比ですが、このツアーは半々ぐらいでした。
私が思っていたより女性が多かったですし、女性の方が多いツアーもあるとのことでした。

力仕事が多い中で、やっぱり昨今の『女子力』の強さを感じずにはいられませんでした。

旅行会社の添乗員の方が、現地で作業を指示してくださいました。
仕事は、地元の災害ボランティアセンターであらかじめ割り振られていて、それに従います。

私たちは、畑に堆積した土砂を掘り起こして、埋まっている瓦礫や生活用品を分別していく仕事でした。

私が多く見つけたのは、瓦、コンクリート片、レコード・CD・ビデオ・テストの答案用紙、食器などでした。名前が入った体操服は、持ち主に戻る可能性もあるとのことでした。

高台へとつながる斜面を駆け上がった津波が運んできたものたちでした。
そこには、あの日の生活が眠っているのでした。

作業中の様子は、個人参加のツアーなので、最初は、個人で黙々と作業していましたが、少しづつ共同で作業ができるような雰囲気ができていきました。

20分作業をして10分休む。そして10時から14時までの作業時間。
正直、かなり不全感が残りました。(私に限って言えば)もっとやれるのに・・・

しかし、熱中症で現地のボランティアセンターの皆さんにご迷惑をかけるわけにはいきませんので、要請に応えます。

前日に、点滴が必要なボランティアの方が出てしまい、車で2時間かけて病院に運ばれたそうです。こういうことは絶対に避けなければなりません。
(とにかく自己管理・自己統制です)

作業を終え、宿泊した温泉は、花巻市にある渡り温泉という立派な温泉宿でした。
陸前高田からは、バスで2時間以上の要しました。

多くの方が仮眠にあてており、バスの中は、比較的静かでした。

温泉・食事ともに素晴らしく、ここでは観光客です。

私も含め、参加者の大半が後ろめたい思いがあったようです。

しかし、震災によって観光客が減った観光地で、観光客として寛ぎ、サービスに見合った対価を支払うことは、決して悪いことではないと感じました。

雇用の維持や拡大ためには、売上げ・利益を上げていくことが不可欠です。
企業を存続させ、納税していくことも復興には欠かせない行いです。

翌日も、2時間ほどかけて陸前高田に行き、作業。
帰りは盛岡まで行き、途中のつなぎ温泉で汗を流し着替えをし、市内の料理店でオプションの夕食をいただきました。
バスの出発までの時間は、仲良くなったメンバーと盛岡八幡宮へ行き、復興を祈願しました。

東京についたのは6:20ごろ。
残念ながら、なでしこジャパンの勝利の瞬間を見ることはできませんでした。

疲労が、思ったより少なかったのは、バスの中、旅館で良く寝れたことだと思います。

多分、また行くと思います。

少し涼しくなってからとも思ったのですが、「やれる人」が「今、必要なこと」を「今、手伝うこと」に意味があるのだろうと思いました。

残念ながら、短時間で役に立てたという実感がない。

自分に向き合ったり、誰かが言っていることを前提に自分の行動にブレーキをかけるよりも、ゼロベースで自分の意思で行動してみたことで、もやもやしていたものがすっきりしたように思います。

そういう機会をいただいたのでした。

自分たちの行動は、被災地の方から見たらどう見えたのでしょう。
失礼がなかったかを振り返ります。

若干の心当たりはありますが、次回は自分を律します。

広範囲にわたって傷ついた被災地の1日も早い復興をいつも心から祈っています。

この先も、託された命を大切に、共に今を生きて行きます。

お読みいただきありがとうございます。



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被災地でのボランティア(1)-陸前高田市ー

2011-07-18 20:22:20 | 東日本大震災のこと
最近すっかり、ブログの更新をさぼっておりました。
仕事以外での体力の消耗をなるべく減らして、省エネ行動をとっておりました。

実は、7月15日(金)仕事が終わってから、7月16日(土)・7月17日(日)と、陸前高田市に災害ボランティアに行ってきました。
タイミングとしてはこの時期にして、ようやく日程に余裕が持てたため思い切って。

壊滅的な被害の状況もその後の復興の状況も、報道や他の皆様が発信している通りなので記事には書きません。

むしろ、熱中症の危険のある7月~8月にたくさんのボランティアの方が現地に行かれると思うので、気づいたことを書き残したいという一心です。

旅行会社が行うボランティアツアーは、NGOやNPOのような団体とは違って、事前説明会がないので、すでにボランティアに行った方やインターネット上に流通する情報を自分で情報収集することがかなり重要です。

中でもこれからの時期に細心の注意を払うべきなのは「熱中症」。

現地のボランティアセンターの方のご迷惑をおかけしては本末転倒ですから、事前の体調管理や十分な装備に注意と肝に命じて準備をしました。

主に女性の方向けに情報提供です。
役に立ちそうな部分だけ、皆さまのご判断で活用してください。

◆体調管理:
私の場合は、この週は、睡眠時間をなるべく捻出し、念のため日課のランニングを減らして、体力を温存。
女性は生理が重い日は避けた方がいい。2日酔いなんて問題外。

◆移動:
多くがバスでの移動。リクライニング機能が十分ではないので、首や腰の負担を軽くできるようなエアー枕などがあると良い。
冷房で寝冷えやのどが乾燥しないように注意も必要。
私は耳栓持参で、往路もトイレ休憩以外はかなり寝れた方だと思う。車中はいかに寝るかが大切。

◆作業への取り組み方:
炎天下の作業では、7~8割ぐらいの力で臨み、決して頑張りすぎないことと再三注意があった。
監督者の指示に従い、勝手に仕事を変えない。決められた仕事を周囲との連携により集中して行う。

◆装備品について:
私は1ヵ月前から物色を始め1週間前までに調達完了。
8月の夏の休暇に行かれる方は、品切れのリスクに備えて早めに準備したいところ。
短期で行かれる場合は、当日・前日に作業内容を知ることになるので、なかなか装備品は決めにくいもの。
私は友人に勧められて、まずは最低限のものを『ワークマン』で揃えました。

◇帽子・ヘルメット:
作業内容によるが、この日の我々の仕事は炎天下での、土の中からの瓦礫(瓦、ガラス、日用品その他)だったので、帽子で十分だった。
炎天下で、物が飛来しないところでは、女性は農作業用の顔をすっぽり覆う帽子が最強だと思った。私は登山用のもので代用。首の後ろはガードした方がよい(ネックガードなどで)。
作業内容によっては、落下物が頭に当たることもあるのでヘルメットがあればベストとのこと。

◇服装(上):
熱中症・汗対策には綿100%より化学繊維の物が断然乾きがよい。
準備したのは、長袖の綿のシャツ(これしかなかったが着なかった)、軽量涼感系のTシャツ、アームカバー、ナイロン製(ビニール製ではない)のカッパ。
泥跳ねや粉塵がひどい場合は、カッパを着ようと思ったが、その心配がなかったので、Tシャツにアームカバーで作業。休み時間はアームカバーを外して風通しを良くした。
首周りは、汗・日焼け対策で日本手ぬぐいを巻く。
首を冷やすスカーフに冷却スプレーなどを吹き付けて作業をすると幾分楽だった。

サンバーンは心身に疲労をもたらすので、日焼け対策はぬかりなく。
休憩中は風通しを良くすることを心掛ける。

◇服装(下):
スポーツ用のロングスパッツにナイロン製のカッパを重ねばきしました(わりと快適でお勧めできる)。
カッパは透明のビニール製のはかなり蒸れるので断然ナイロン製がオススメ。

◇長靴:
オーソドックスなのは、踏み抜き防止機能のある安全長靴。
私は日本野鳥の会の長靴に踏み抜き防止インソールを敷いて使用。この長靴は折りたたみ式で持ち運びが楽でフィット感も良く、小回りも利くが、足に落下物がある時は全く無力。次回は何らかの対策が必要。

◇手袋:
厚めのゴム手袋を作業日数だけ準備しました(実際は1組で足りた)。
ガレキ運搬に備えて、合皮手袋(手首をマジックテープで締めるタイプ)も準備しましたが出番はありませんでした。
購入したお店の方にうかがったところ、重ねて使うこともあるとのことでした。

◇ゴーグル:
お店の人に勧められて、上下からの異物が入らないベルトで調整するタイプのものを購入。
顔からの汗がハンパではない。眼鏡タイプが快適なのは間違いはない。
コンタクト利用者は必須。眼鏡の上からできるものもある。

◇マスク:
どの作業場でも、活性炭入りの防塵・防臭マスクがベスト。
立体式のものと通常の蛇腹を拡げて使うマスク両方購入。
購入した立体式のベルトで調整するタイプでなかなかフィットせず、立体式でも耳に引っかけて使う物の方が私には合っていた。

上記踏まえて、ブログ紹介を目的とし撮影⇒コチラ

一番役に立ったのは、ワークマンの「クールワークハニカムTシャツ(Sサイズ)」でした。

◇その他:
防水透湿機能の雨具を持参。雨に備えて購入したが出番なし。

◆水分補給・食事

◇水:
1日に1.5Lは最低必要。作業場に入る前に自分で準備することが必須。くれぐれもボランティアセンターの方に補給してもらわないこと。
500mlサイズは、トイレ休憩に立寄る道の駅などでも購入できるが、2Lペットボトルをツアー集合前に持ち込み、携帯ボトルに移し替えて利用している方がいた。
自分で出したゴミも本来は持ち帰りたいところですから、次回は見習いたい。
ちなみに、ステンレスボトルに氷だけ詰めていったのが、帰宅後まで冷えていました。

◇塩飴:
消耗したエネルギー、流した汗によって失われたナトリウムやカリウムを補う飴を休憩時間に口にする。干し梅も活躍。

◇食事:
昼食を出して下さるツアーでは、残さずに食べる。現地の方も、不自由な食事の事情の中で調達して下さっていることを忘れない。

◆作業場への持ち物:
作業場には、最小限の荷物だけ持ち込む。小さ目のリュックやエコバック、ウエストポーチをバスから持ち出し、作業場の邪魔にならないところに置いて作業。ナイロン袋で包んでおくと安心。
絆創膏は必須、除菌用のウエットティッシュ、汗拭き用のウエットティッシュ(サラサラパウダーやメンソールタイプが快適)が便利。冷却スプレーは布に吹き付けて使うタイプが快適だった。

◆写真撮影:
現地の方がいる前での撮影は、心情に配慮して行わないこと。
人物・ご自宅内外がわかるものなどもプライバシーの観点からしないまたは許可を得ること。記念写真も場違い。
(私はバスの中から、数枚撮影しました。近しい友人への情報共有として使わせていただきました。)

取り急ぎメモに残します。

お読みいただきありがとうございます。



コメント (4)
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