Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

未来時間イメージ

2007-06-29 22:47:55 | 産業カウンセリングのこと
あの人(自分・状況)はそう簡単には変わらないよ・・・・

皆さんは、「Yes派」ですか?「No派」ですか?

SFA:Solution-Focused Approachの発想の前提としては

■変化は絶えずおこっており、そして必然である。

時が流れれば、物質的にも精神的にも変化が起きるのは自然の摂理です。

「人(自分・状況)はそう簡単には変わらない」って言葉を発したり、思いが働くと、それによって、変化が妨げられてしまいますよぉ。

■小さな変化は大きな変化を生み出す。

先日受講した講座でも、先生が変化を「ドミノ倒し」に例えていました。まずは小さくてもいい、ドミノを1コマ倒すことから大きなうねりができる。

人は、皆、変わる力(問題解決のリソース)を持っているでしょっ?

私とSFAの相性の良さは、この発想で強く結びついているのかもしれません。

さて、

「<森・黒沢のワークショップで学ぶ> 解決志向ブリーフセラピー」の中ではゴールや解決像は3つのレベルに分類しています。

森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー

ほんの森出版

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1)義務・必要レベル・・・・「こうならなくてはいけない」「こうしなくてはいけない」
2)希望・夢・願望レベル・・「こうなりたい」「こうしたい」
3)必然的進行レベル・・・・「当然こうなっている」

3)の水準までゴールや解決像がくっきりしてくるとゴールに到達する可能性が高くなるというもの。書籍の中では『未来時間イメージ』とキーワード化されていました。

私自身は、「念ずれば叶う」とか、希望レベルのイメージでゴールに到達できると思っていたのですが、2)のレベルで満足してちゃ甘かったですね。だって、1)と2)は「でもね・・・」って言い訳の余地が十分にあり、それがブレーキになるから。

でも、仕事でも、結構シビアな目標を達成する時って、「当然、間違いなくできている」、「当然満足してもらえている」って自分をそのイメージの中で素敵なキャラに仕立て上げてきたかもしれません。

3)の「未来時間イメージ」は大切・大切・・・

「明日、朝起きたらどうなると思う?」「3ヵ月後どうなっていると思う?」「1年後どうなっていると思う?」

答えはいつだってクライエントが持っていると思う。
カウンセラーはクライエントから答えを引き出して、ゴールや解決像を一緒に作っていく。

同じ質問を自分にしてみた時、やはり答えを持っているのもまた自分だと思う。

次は問題解決のための質問へと続きます。よろしければぽちっとよろしく。



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「解決像」と「ゴール」

2007-06-26 00:43:37 | 産業カウンセリングのこと
SFA:Solution-Focused Approachの話に戻ります。忘れてないですから・・・

クライエントの「今、現在」の話が終わったら、過去の話は極力少なめにして、すぐに未来の話をするのがSFAです。

「未来はどうなっているでしょうか?」
「何がどうなるといいんでしょうか?」
「どうなりたいですか?」
「解決した時にどうなってると思う?」

SFAではカウンセラーは「解決は何なのか?」一緒に考えて、それが見えてくる状況を作っていくことが仕事となります。

カウンセリングの早い段階で、「解決像」を探り、その後で「ゴール」を決めます。

「解決像」は、漠然とした未来、「ゴール」は、「これで行こう!」という具体的なもの。

先日の講座では、「解決像=北極星」「ゴール=電信柱」だと先生がおっしゃっていました。

『北極星(解決像)』は、たどり着けないけど方角を示しながら導いてくれるもの。

『電信柱(ゴール)』は、とりあえずあそこまで歩けばOKだよねって距離にあって、たどり着いたことが実感できるもの。

よいゴールを設定するためには3つの条件があります。

■大きいものではなく、小さなものであること。

確かに、テープを切れないゴールなんてゴールじゃない・・・(笑)ゴールは近くて小さいほど、成功体験を積むことができて、次のエネルギーが沸いてくるのであって、いつまでもテープが切れないゴールは設定が悪いということでしょっ。

無論、いつまでもテープが切れないゴールの方が「燃えるゼ」って方もいるかもしれませんけど、万人がそうとは言えませんのでね。

■抽象的なものではなく、具体的な、できれば行動の形で記述されていること。

私ごとで恐縮ですが、ひとことで「かわいい気のある女になる」。これじゃ、だめってことなんですよね。「素直に自分の気持ちが伝えられる女になる」とか「ココロからありがとう、ごめんなさいと言える女になる」とかそんなことでしょうか・・・

■否定形ではなく、肯定形で語られていること。

なるほどと思ったのは、「何々がなくなる」「何々しなくなる」という否定形のゴールは何も行動を特定していないということ。「そうしない」ではなく「こうするのだ」と書き換えない限り、小さくて肯定的なゴールになりえないんだなぁと思ったりします。

悪いとわかっていても虐待してしまう親が、「逆上した時に、子供を叩かないようにする」というゴールを設定するよりも「逆上した時にも、良くないことをしていることを目を見て言葉で伝える」とした方が現実的ですからネ。

・夢=北極星=解決像
・目標=電信柱=ゴール

小さくて、近いところにあるゴール、1つ1つを気持ちよくテープを切りたいものです。

次回も、もう一度ゴールについて書きます。

続きも読んでみたくなったらぽちっとクリックよろしく。



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トビウオのつみれ

2007-06-24 00:43:58 | だいじな気晴らし

つみれは母親の味です。

小さい時から、つみれを作る時は、母はすり鉢を使い、すりこぎでいわしを粘りが出るまですりつぶす作業をする時、私にすり鉢を持たせ、ときどき交代するなど私に必ず手伝わせたものでした。

私は、2年ほど千葉と茨城の県境にあるとある町に住んでいたのすが、この町は銚子方面から新鮮な魚が常に流通していて、当時、主婦だった私は、魚料理には果敢にチャレンジしたものです。

その町の居酒屋でトビウオのお刺身を食べて、えらく感動した私は、自分でも作れるのではないかと2匹購入してきた時のこと。

ところが羽みたいなのと、硬い骨、小骨だらけの身、強烈な鱗・・・格闘に近かったです。

刺身では無理とわかり、たたきにしてみました。それでも小骨が多く、かなり違和感があり、包丁で高速回転でトビウオをミンチ状にしました。

トビウオ(アゴ)は美味しいダシがでることを知っていた私は、そのままおとなしく「つみれ」にしたのでした。

結果はもちろんおいしゅうございました。

今回は、スーパーで下調理したものを購入、3枚におろすところからのスタートでした。私の健康生活を支えるになくてはならない目下急上昇の信頼のパートナー、マルチブレンダーがトビウオを滑らかにミンチにしてくれました。

あー、楽チン・・・

味噌、しょうが、ネギ、卵、片栗粉を混ぜ、おだんごにしてゆで、ゆで汁はそのままダシたっぷりのつみれ汁が完成。

残りはダシごと冷凍庫に。
スローフードな遅めの昼食でした。

自分で作る料理の写真はこれが初めてです。普通に料理もするヒトです(笑)



土日はこういうネタで参りたいと思います。
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加賀のおみやげ

2007-06-22 22:38:23 | ふるさと・石川

本来、心理向きでない人間が、心理ネタを頑張って書くのは疲労を伴うものでございます。

で、ゆるいネタで書いてみたくなりました。

先日、私の交流分析の師である金井先生のデジカメのSDカードを持ち帰り宿題をしておりましたところ、春先に金沢からおみやげとして持って上がったお土産の画像を見つけました。写真ではいただいていたのですが、ちょっと拝借します。

お国自慢も兼ねて、なかなかのお土産の品を紹介しますね。

①笹寿し
なんてことない普通の押し寿司なのですが、小さい時から慣れ親しんだ「芝寿し」というメーカーのもの。

駅の中や金沢の百貨店・スーパーなどに出店していて、庶民プライスでありながら、笹や山椒などの香りも芳しく、そこそこリッチな食べ心地がするので、駅弁は買わずにコレを買ってから在来線に乗るのが定番の私です。手が汚れない、残しても持ち帰りしやすい、さっぱりしているのでという合理的な理由もあります。

帯が赤いのが鱒、白いのが鯛、青いのが鯖の切り身が乗っています。お祭やおめでたい時には金沢は押し寿司でお祝いをします。

佃の佃煮
3色詰め合わせは上から「くるみ・川エビ・ゴリ」です。個人的にはくるみが好きです。ゴリは天然ではもう見かけることができないんじゃないでしょうか?

③いかの黒作り
これは、富山や石川の珍味です。日本酒の酒の肴にはかなりイケてると思います。塩辛に「スミ」をプラスしたのがコレ。お酒とともにズルズルいただく他に、アツアツのごはんにのせて食べると、ついついおかわりしてしまいます。
ほぼ間違いなく万人が「お歯黒」状態になるので、にっこり笑う時は要注意!

ふぐの糠漬け(へしこ漬け)
ちょっと見えにくいのですが、ふぐの卵巣を糠で漬け込んだものです。3年以上漬け込んでいるので毒はもう抜けています。これも、お酒好きにはたまらないリッチな珍味です。

⑤大根寿し
「なれ寿司」の一種です。本当は「かぶら寿し」を買いたかったのですが、4月は残念ながらシーズンオフです。代わりに購入したのは大根の間に「ニシン」を挟み、麹で漬けたものです。かぶら寿しは加賀の代表的な郷土料理で、かぶに「ブリ」を挟んで同じく麹で漬けたもの。子供の頃は、そんな得体の知れないものを口にすることはできませんでしたが、大人になってからは、恋焦がれる故郷の味となりました。

酒の肴満載の師匠への金沢みやげでございました。
次の帰省はいつになるでしょうか・・・・

こういうネタも好きですよって方もいるかもしれないですね。



お酒飲めないのに、各地の酒の肴は果敢に食する私です。
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コーピングクエスチョン

2007-06-22 00:57:22 | 産業カウンセリングのこと
壮絶な人生を歩んできたクライアントのカウンセリングを今現在の私が受けることはないと思います。

貧困、虐待(精神的・身体的・経済的)、家族の離散、飲酒やギャンブル依存、いじめ、ドメスティックバイオレンス、セクハラ、パワーハラスメント・・・

然るべき機関と連携して解決していく必要がある重たい案件が大半です。

そこまで行かずとも、何とか自力で解決できる可能性も見えながらも、心理的葛藤を抱えている人もたくさんいると思います。私自身も、誰かに相談していれば、早く解決できたかもしれなかった人です。

それはさておき、
そんな大変な人生を歩みながらも、クライアントは今、ここに生きている。

「そんな大変な状況の中でどうやってそれを頑張ってこれたのですか?」
「いったいどうやって投げ出さずにやってこれたのですか?」
「そんなツライ中でどうやって折り合いをつけてこられたのですか?」

これらの質問は、どうやってコーピング(対処)してきたかを問いながら

■逆境を乗り越えるためにクライアントが用いることができる「回復力」や「持久力」をコンプリメントする

そんな質問です。

自信は外から与えられるものではなく、内側から沸いてくるもの。

クライエントの強さ、力、成功体験など、内側から沸きあがってくるこれらのリソースに気づいて、勇気と希望を見出していくんだと思います。

インスー・キム・バーグのセラピーでは、「他にはどのようにされたのでしょう」と聞き出し、出てきたリソースをコンプリメントすることを、話が尽きるまで何度も何度も繰り返していたのが印象的でした。

「他には」と何度も繰り返す、執拗なまでに。

そこまでクライエントのリソースをひたすら信じ、関心を持ち続けられるところが素晴らしいと思いました。

今から2年前になりますけど、私の日常でも、解決モードになりたいのに、なかなかなれないそんな時期がありました。不本意な状態をただ惰性で続けている自分が嫌でした。

そこから抜け出す足取りを強くしたのは、エニアグラムのワークショップで、本来自分の持つエネルギーに「おかえり」と言えた瞬間からでした。今でも忘れられない瞬間があります。

現状を変えることを相手に委ねず、時間に任せず、自分で善し悪しやタイミングを判断して、自分で行動して、自分で責任を持つ「自分軸」な自分。

そんな、若い頃の自分をワークショップで思い出したのだと思います。

私は、そんなかわい気のない自分が好きだったりします。

自分だけではどうにもならない状況の中で、自分に折り合いをつける為に、いろんなことに関心を持ち、ヘトヘトになりましたが行動しつづけました。結構、消耗しましたが、振り返れば、その時に得たものは、間違いなく今の自分のリソースになっています。

今は、何か問題があるのかどうなのかわからなくなってきました。新しく解決モードになる必要があるのかも微妙です。

しばらくは今のままでいいのかもしれません。

■人が幸せになるための3つのルール
1)もし上手くいっているのなら、それを直そうとするな。
2)もし1度上手くいったなら、またそれをせよ。
3)もし上手くいかないのなら、何でもいいから違ったことをせよ。
(Do more & Do something different)

この3つはSFAの中心哲学です。
こういうシンプルなのが好きです。

何かお役に立てるエッセンスがあればクリックもよろしく。



コーピングクエスチョンは、どうやって生き延びてきたかを問う質問ということでサバイバルクエスチョンとも言われているんですって。
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価値観や意図のコンプリメント

2007-06-21 18:31:38 | 産業カウンセリングのこと
コンプリメントは能力、努力、工夫、行動の裏にある意図や価値観など、たとえどんな小さなことでも、肯定すること、称賛すること、労うこと、敬うことです。

そうとは言え、私が今後カウンセリングの中で、コンプリメントを積極的に使っていくとして、当然、クライアントの表情を観察しながら

「コンプリメントのしどころ、はずしたかも(汗)」

みたいにコンプリメントの失敗に気づくことも当然出てくることも予想されますよ。

しかし、SFAのステキなところは、プラス思考なので、はずしたコンプリメントも、クライアントのニーズに合わせてすぐに軌道修正すればよいという考え方です。

ありがたいことに、カウンセラーが自分の失敗にすらクヨクヨしなくて済む、前向きな手法なんですね。

トコトン前向き・・・・

そうとは言え、「はずしちまったよ・・・」ってことはない方が、もちろんラポール(信頼関係)の形成も速やかで確かなものになりましょうから、

■クライアントの使った言葉を使って褒める
(事実に基づき根拠を挙げる。出てきた言葉を尊重する)
■最初は大きく褒めない
(小さく、色んなところを褒める、単語のみの言及でも可)

なんてところを確実に押さえながらのコンプリメントを心がけていきたいものです。

でも、コンプリメントしづらい時もありますよ。

例えば、
・「子供が言うことを聴かないので叩いてしまうんです」
・「部下のミスが許せなくて罵倒してしまいました」

それに対して、
・「そうすることが、相手にとってどんな助けになりましたか?」
・「そうすることにどんな意図があるのですか?」

と質問して、

・「行儀の良い子供に育てたいんです」
・「部下に何度も同じミスを繰り返して欲しくないんです」

そんな言葉が戻ってくれば、一例として

・「子供さんを正しい道に導きたいと思っているんですね」
・「部下の方に何とか早く育ってほしいと思っていらっしゃるんですね」

と、行動の裏側にある意図、価値観を肯定することができます。

■コンプリメントできないような行動の裏にある意図・価値観を肯定する。

「なぜ、叩いてしまうんですか?」「どうして罵倒してしまうか考えてみましょう」なんて、原因を問う聴き方はしないんですね。

いろんな意図や価値観を知れば、ジャストフィットなコンプリメントができるようになるのでしょうか?

日々、精進です・・・・

何か思うことがあれば今日もよろしく。



それにしても暑い日が続きますネ。皆様、ご自愛くださいませ。

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コンプリメントする

2007-06-20 14:44:21 | 産業カウンセリングのこと
しばらく、はしかにかかったようにSFA:Solution-Focused Approachについて書くことになりそうです。個人的なレビューももちろん兼ねてます。

SFAでは、
カウンセラーはそのクライエントの抱える問題の原因を分析したり、探したりしません。原因を知ることは時間もかかりますし、分析は分析で終わることだってあるし、前向きなエネルギーにつながりにくいですからね。

「現在と未来の解決イメージをつくり、解決を構築していく」そういう面接法です。

繰り返し書きますが、私たちは解決するためのリソース(資源)で溢れた存在です。

なのに、私たちは、自分のリソースを素通りしていたり、価値を値引きしたり、よく言えば謙遜、悪く言えば自己否定したりして。

もったいない扱いをしているリソースってないですか?

自分を、同じ色眼鏡かけて見ている以上は、自分にねっこり向き合ったところで、何度見ても、同じようにしか見えないこともあり、案外自分のリソースには気づかなかったりもします。

解決イメージや解決を構築していくには、クライエントがリソースや強さに気づく必要があります。

ひとりでは難しい場合もあるでしょう。

だから、第三者に認められる、誉められたり、肯定されたり、賛同されたり、ねぎらいの言葉をもらったり、敬意を払われているという実感が得られて、自分のリソースと気づいていく交流が必要なのだと思います。

SFAでは、リソース集めの途中・後の、カウンセラーからの暖かいストロークを介入の技法を「コンプリメント」と呼びます。

「それは素晴らしい」「まあ、ステキ」「それは良いことですね」「本当にお疲れさまでした」

コンプリメントとしてカウンセラーが使うこれらの言葉は、日常生活の中では、誰かと何らかの良い関係を作るために、お世辞、おだて、迎合と、戦略的に用いられることもあるかもしれません。

しかし、カウンセラーのコンプリメントはクライエントへの「敬意」を根底に据えて、具体的に、根拠に基づいてなされなければならないです。

・誉めてほしいこところをほめる。
・クライアントの価値観に合わせてほめる。

ジャストフィットなコンプリメントでなければ、「はぁ?」「えーっ、誉めポイント、そこぉ??」みたいな感じになって、違和感、不全感、さらにプレッシャーを与えてしまうこともありましょう。

そりゃ、日々の人間関係の中でもSFAのエッセンスが生きたコミュニケーションができたら前向きでいられますよ。

可能な限りそうありたいと思いはあって、知識として理解していても、私の最近のコミュニケーションにおいては、失敗の連続でございますよ(涙)

もちろん、プライベートですから、コンプリメントなんて意識するはずもなく、心からふと沸いて出た褒め言葉だったのですが、相手のノリが俄然ワルく、全く染み込んでないんだなぁと実感したり、

相手が褒めてほしいビーム出してるのに、私にはかすりもしないまま、ワタクシ好みの着眼点で、その人にとって、今は、ありがたくもなんともない無意識すぎる面を褒めてみたり(苦笑)

相手への不確かで中途半端な信頼関係や敬意によるものかもしれません。

自分でふりかえると、日々の最悪なやりとりに落ち込んだりもするんですよね。
(程度としては、社会に調和する上で、必要最低限の過去志向・・・)

日々の人間関係でも、コンプリメントのエッセンスがちょこっと活かせれば、いい関係づくりもできそうです。

プライベートでも試行錯誤の日々でございます。

皆さんのクリックが私へのコンプリメントとなろうかと。



「このネタで何日つづくか?頑張ります宣言」、強化期間実施中。
そろそろ、自分の仕事に戻ります・・・
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リソースの探索

2007-06-18 21:23:26 | 産業カウンセリングのこと
カウンセリングやコーチングを学ぶとこの用語にしばしば出会います。

目標を達成したり、問題を解決したりする上で、自分の中に利用できる、「モノ」「手段」「人間関係」「性格」などがリソース(資源)です。

リソース(資源)のない人間は誰一人としていません。
人間は生まれながらリソースに溢れた存在ですよ。

もっと詳しく調べて分類してみました。

■内的リソース
自分自身の意欲、知識、経験、スキル、能力などのこと。
専門分野、興味・関心、資格・免許、体力、資質なんかもそうですよね。

そして「試練を乗り越えてきた経験」なども、その人のかけがえのない素晴らしい内的リソースです。

■外的リソース
資金、道具、人脈、友人関係、専門家、支援者、家族の存在などのこと。

リソースは宝です。

先日のSFA:Solution-Focused Approachの講座で、インスー・キム・バーグのセラピーをビデオで見て、感銘を受けたのは、クライエントのリソースを信じ、質問によって粘り強く引き出し、それが解決したい問題にいかに役に立つかを、考え続ける姿勢と、そのリソースの徹底したコンプリメント(肯定・賞賛・労い・敬い)の姿勢でした。

ビデオの中で、自分のリソースに目覚めて問題の解決に立ち上がるクライエントの目は光り輝いていました。

自分自身でもリソース探しはできると思います。私自身が転職や独立の時に、自分のたな卸しを幾度かしましたが、それもリソース探し(整理)だったと思います。

こんなものが自分のリソースに値するのか?

自分のリソース探しは、自分のリソースをディスカウント(値引き・過小評価)抜きで挙げ連ねてしまえばいいんだと思うんですよね。

あると思えばある、ないと思えばない・・・。
それが、リソースなんでしょう。

自分のリソースを知り、現状を把握すれば、また次の目標も見えてくると思います。

夢は大きく、目標は小さく。
解決像はぼんやりしていても、ゴールは明確に。

私自身も、小さくてもいい、成功体験の積み重ねを大切にしたいと思います。

自分のリソースを発見して、自己肯定することも大事!
昨今のランキング急上昇に感謝します。


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補い合う関係

2007-06-16 02:01:04 | エニアグラム
先日の記事まで、しばらくエニアグラムはネタにしていませんでした。

自分のタイプは概ね理解はしたものの、自分ではいかにもこのタイプって感じでもないし、未だに「はるさんはタイプ○だよね」って言われるタイプがまちまちだし、タイプはどうでもいいかって感じになってたんです。

エニアグラムを通じて、ある程度、自分の良いところもわかったし、陥りがちな悪い傾向もわかってきたつもりです。

基本的に交流分析的に成人(A)も普通に働いているようなので、自分が不健全な方向に向かっている時も、自分を何とか整え、タイプ独特の悪い傾向も表面化しなくなっているのではないかと思います。

久しぶりに手にしました、

「愛する人、愛される人の9つの性格」

愛する人、愛される人の9つの性格―エニアグラムでわかる最良のパートナー

PHP研究所

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いやー、ワタクシの恋愛強化月間も3ヶ月目に突入しており、振り返りますと、忘れかけていた、いち女性として考えることも多くございましたよ・・・

んー、結構なダメっぷりに混乱したりもして。

久しぶりに本棚から取り出して読んでみたのですが、自分のタイプについて書かれたページを読むとですね、本当にフクザツな思いでいっぱいです。

鈴木先生にバッサリ斬られて、読むたびにイタタタタ・・・・って感じなんですよね(苦笑)

「自分の感情にきちんと向かい合う」

先の結婚生活に失敗しなければできないままだったかもしれません。

感情が上手く表現できるかはあいかわらず微妙ですが、自分がどう感じているかに気づくようになっただけでも進歩ですから・・・

それはさておき、本の第4章で「愛し、愛されるための組み合わせ」という智慧を授けて下さっています。

惹かれやすい組み合わせ・魅力を感じにくい組み合わせや長期的にうまくいきやすい組み合わせとうまくいきにくいタイプというのは確かにあるようで、恋愛や結婚の構図や生みやすいトラブルが紹介されています。

私の場合、これまた、鈴木先生にキッパリ断言され、もう笑うしかないって組み合わせもありました(爆)

でも、どのタイプの組み合わせも、最後は上手く行くアドバイスで締めくくられているのがステキなところです。

エニアグラムを学んで3年になるのですが、私自身、違いから学ぶことの大切さを様々な場面で実感してきました。主に組織の中で、相手を活かし、自分も活かすことを考えてきましたが、恋愛や結婚でも全く同じですよね。

とかく社会的地位、能力、相性や共通点、あるいはこうだったら嫌だなぁという点にも目がいくパートナー探しですが、違っていて当然という前提に立ち、自分も相手も活かし、補い合える関係をつくること、そしてこの先の苦楽をわかちあえれば理想ですよ・・・

こんな美しい理想はあれども、あいかわらず弱虫で軽率で「糸の切れた凧」みたいな危なっかしい自分でもあったりもします(苦笑)

もちろん、鵜呑みにするつもりはないですが、新しい気づきがもたらされる1冊と思います。

久しぶりに鈴木先生の本を読み返してそんなことを感じています。

はるさん、そちらも頑張ってネ・・・

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弟は「タイプ6」

2007-06-14 14:54:30 | 消費生活アドバイザー的に
ここ、3年ほど、在籍している消費者対応研究会のメンバーには、私にとって弟のような男性がおります。

会社の後輩みたいな感じではなく、10歳下ですからね、ホント弟みたいな関わりかたかもしれません。

消費者対応研究会というのは、消費生活アドバイザー・コンサルタントの有資格者が中心になって運営されている勉強会です。

私は、有資格者となって5年目選手のまだまだ若僧です。

高い志を持った諸先輩方が5年前、この研究会を立ち上げた後、指名されて3年間、私は運営の舵取りを経験しました。

発足当時、私は最年少の会員でした。今でこそ、落ち着いていますが、まだあの時は、小娘でいられることが許されましたので、当時を知る方から見れば、やんちゃし放題でしたネ。

当時は、コールセンター業務の某ベンダーに勤務しており、自分の意志と反して、お客様対応から離れたところにいました。

いつもコールデータや苦情内容を分析したり、クライアントに提出する報告書・資料を作ったり、もちろん有意義ではあったのですが、このままじゃ顧客対応のスキルが陳腐化するという危機感を常に持っていました。

で、この研究会に飛び込んだのでした。

現場から遠のいており、消費生活アドバイザーとしても1年生で最年少でしたから、周囲が本当に大人の方ばかりに見えました。

加えて勤務先の業界・業種・規模・雇用形態・関心事などが異なる者の集まりをどうやって束ねていけばいいのか?研究課題の選定は?成果物はどうやってまとめればよい?いつも迷ってばかりでした。

3年間は仕事をしながら、深夜まで「宿題」をするような日がずっと続いていましたし、正直、しんどかったです。

そんなしんどいお役目を賜りながらも、諸先輩方には様々なアドバイスをいただいたり、キーマンを紹介していただいたり、新しい学びのきっかけをいただいたりで、自分の人生の中で濃密な時間だったと思います。いろんなチャンスもいただき感謝しています。

この役目を誰に引き継ぐか・・・・正直、心苦しかったです。

しかし、10歳下の弟、Mさんに引き継ぐことは早い段階で決めていました。

こういう利害関係のない勉強会とて、何年も存続していく為には、運営側にもそれなりに努力が必要でございましてですね、実はそれなりに「熱さ」も必要なんですよ・・・(苦笑)

彼は自他ともにみとめるエニアグラムで言うところの「タイプ6」です。本来ならば、リーダーではなく、優れた「ナンバー2」で力を発揮するタイプです。

Mさんへの引継ぎには、当初周囲はいい返事をくれませんでしたが、私には確信があったのです。

彼の素晴らしいところは、「やるき」「ひらめき」に溢れていること。その「ひらめき」はかなり鋭く、本質をついている上に柔軟に展開されること。負荷に耐えうる「若さ」を有しているということです(←コレ大事)。加えて、常に周囲へ細やかな気配りができる温和な人柄。

タイプ6ならではの高速回転の思考力は、時々私から「考えすぎ」「考えるだけ無駄」と一蹴されたり、彼が悲観的になりすぎて、私が呆れて閉口することもあるんです。
(ヒドイ・・・はるさん)

しかし、私から見ると不要とも思えるタイプ6の思考は、確実に次なるステップの準備になっていて、謙虚にいろんな人の意見を聞きながら、慎重でありながらも、結果的に難題に対しても、本質を見失わずいつも皆が参加できる会合作りに勇敢に立ち向かっていくのです。

そこが、彼の素晴らしいところです。

もちろん、経験という点では、大先輩方に比べれば不足する点もありますが、彼に足りないものは補う役者が他に揃っているのあまり心配はしませんでした。多少暴走したり、二の足を踏んでいる時も、経験のある者が支援していく。

「方向性は間違っていないんだから、思った通りにやってみては?」

私自身がそうやって育ててもらったように思います。

利害関係のない自律した大人のアフタースクールには、こういうリーダーシップのスタイルも悪くないものです。

思考中枢で、慎重なタイプ6が迷いながら走ることは、苦痛を伴うことだと思いますが、これも「若さ」が故にできる技ですよ。

私自身は、知的で勤勉な消費生活アドバイザーやコンサルタントが活動に「知」を見出せなくなった時に、この研究会は最終的には求心力を失うと感じていました。

「易きに流れず」

私から弟への引継ぎの言葉でした。
(我ながら、なかなかの男前発言・・・)

いつも組織や個人を触発し続ける、強いメッセージや成果物を発信できる勉強会でありたいですね。

そして、会社では経験しえない役割を体験して、新たなキャリアを形成するそんな場であり続けてほしいと願っています。

弟の健やかな成長に目を細める今日この頃です。

こんな素晴らしい弟に声援もお願いします。


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激しく解毒する

2007-06-12 21:26:02 | 自分のお手あて
週が明けて、体調がすぐれません。
頭痛と倦怠感で、どよよーんとした日が続いており、すぐヘタってしまいます。

どうも、この1ヶ月、お腹がすっきりしません。体調不良はそれが影響しているのでしょう、かなり解毒できていない実感があります。

原因は比較的規則正しく時間を使っているつもりでも、生活が変わったストレスかもしれません。

朝、走る・歩く時間を取っていますし、食事は野菜もしっかり取っていて、お気に入りマルチブレンダーを使って、何らかの果物・野菜のジュースも飲んでますし、カスピ海ヨーグルトも定番だし、お手製のりんご酢orバナナ酢も飲んでたりして・・・

健康オタクっぽい私です(笑)

しかーし、食べてるのに、出てない・・・、運動しているのに体重が減らないのはちょっと口惜しゅうございます。(むくんでプヨプヨしたお肉を摘んで妙な快感はありますけどネ)

そろそろ下腹部が妊婦とみまごうほどになってまいりましたので、久しぶりに作りました。

少し前にブレイクしたあの解毒のためのミントジュース

〈材料〉
ミントティー・・500ml
しょうが・・・・チューブのもので約2cm
レモン汁・・・・大さじ1ぐらい(濃縮レモン果汁でもOK)
オリゴ糖・・・・適宜
にがり・・・・・入れても入れなくてもOK(私は入れてます)

残念ながら決して美味しいものではありませんが、まずくて飲めないわけでもありません。

おかげさまで今朝は爽快でした♪

今日は、納豆・めかぶ・キムチをぐるぐる混ぜてごはんにON!
ニラのスープは1/2束のニラのみじん切りをごっそり使いました。

ウルトラ解毒フードで、リセットする夜でございます。
早めに休みます。

「お大事に!」のクリックで、いとも簡単に復旧します。

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解決志向のブリーフセラピー

2007-06-12 01:50:20 | 産業カウンセリングのこと
先週末は産業カウンセラー養成講座でお世話になった先生から誘われて、産業カウンセラー協会東京支部の講座を受けてきました。

養成講座に在籍している時から、先生から勧められていて密かに関心を持っていた「ブリーフセラピー」の講座です。

ブリーフセラピーには

・ストラテジックモデル
・MRIモデル
・NLPモデル
・解決志向モデル

があり、今回は「解決志向モデル(SFA:Solution-Focused Approach)」についてビデオとワーク中心の講座を受講しました。

インスー・キム・バーグというセラピストのセッションのビデオには特に感銘を受けました。(他界されているのが残念です)

私の目指すのはセラピストではないですが、これまでの仕事・これからの仕事の心の持ち方について確信を持つことができた意義深い学びでした。

SFAでは原因・問題・解決のうち、原因と問題についてはほとんど扱わない点が、精神分析中心の心理療法と大きく違うところです。原因・問題の把握には時間がかかると、結構しんどいものです。

クライアントにとって、問題の原因を把握することより解決について知った方が有用です。私がその立場でもきっとそう思います。

そして、クライアントは問題解決のリソース(資源・資質)を持っていて、クライアントこそが解決のエキスパートである・・・。

基本的にはこういう性善説的スタンスの方が自分には違和感がないんです。

介入にはコンプリメントという技法と質問が多用されます。コーチングと似ています。個人的にはコーチングを学ぼうと思っていたのですが、コーチングはメンタル不全の人には効果的でなく、対象が限られることから少し様子を見ていたのですが、自分にはこの解決志向のブリーフセラピーがしっくりくるように感じました。

私が継続的に学んでいる交流分析も脚本分析までは、原因・問題に焦点があたります。なので、新しい人生を生きるための新しい脚本を作る時には、私自身が結構、疲れていましたし、今、現在もまだ諸事情によりキチンとした脚本ができていません。

併せて、SFAの手法を身につけることによって、クライアントの抱える問題解決をより力強く支援できるように思います。

もう、ビデオでしか会えないインスー・キム・バーグ女史の素敵な笑顔と、本当に丁寧で、暖かいコンプリメントのシャワーが目に焼きついて離れません。

一歩でも近づきたいです。

これから少しづつ学んだことも書き綴っていきたいと思います。

期待してるよ、という方は今日もぽちっとよろしくお願いします。

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走りながら考える

2007-06-06 17:29:00 | 自分のおかたづけ
「はるさんは、会社を辞めて、いったい何をしているのか?」

これは私を良く知る方にとっては、甚だ疑問が残るところでありましょう(笑)

近況報告です。

ここ数週間は、ずっと自宅に引き篭もってモノを書いていました。

偶然ご縁ができましたWEB製作会社の方に頼まれて、WEBのコンテンツを文章に起こしたり、今後展開したいサービスの部分的な提案書だったり、ベーシックな部分の研修のテキストやレッスンプランを作ったりと。

あとはご存知、仕事とは別に、ミュージカルの脚本を完成させたりと、PCに向かい合う日々でしたよ。

まだ、退職して1ヶ月たたないのですが、3ヶ月間は、ゆっくりナレッジの整理に当てようと思っていたのですが、だめですねぇ、仕事としてもっと多くの人とふれあいたい欲求が騒ぎ出しましたよ。

ここ1年ぐらいの自分の仕事のプランはできていて、ある程度その通りに進めようと、近々の予定はタスクブレイクダウンも作ってあるのですが、何だかすこし余裕があるような気がしています。

ブログ読者の皆さんにはなかなか信じてもらえないのですが、私自身は決して思考型の人間ではないんですよ。

観察力はそこそこあっても、基本的に思考回路が短くて、熟考できません。何せ、こうして書きながら考えを整理しなければ、本当に物事を深く考えることができない人間なんですよ。

だから、納得いくまで考えたり、じっくり考えてから行動するわけではなく、走りながら、短い思考を何度も繰り返すのが常なのです。

ゆえに、集中力に欠け、寄り道ばかり。
「この寄り道はなんだったんだろ?」と思うこともあり、結局「まいっか」で終わったりもあります。

無論、寄り道をしますから移ろい行く景色を見ると、発想の転換は常には恵まれますが、寄り道は寄り道ですので、結果的に走行距離は長くなります。

で、休憩もします。そこからは寄せ集めた情報を、取捨選択し、関連づけて一気に吐き出し、結論を出したり何かを作り上げるために、ようやく思考が本格化するんですね。

実際に、アウトプットする時は吐き気しそうになってます。

体力と、独り身がゆえに時間があるからできることなのか・・・・

最短距離で走りゃいいものを・・・・

でも、コレ「愛すべき」私の習性なんです、あはは(笑)

緩やかなペースメイクの計画は持ちつつも、方向性だけは見失わないようにして、もう少し自分を鍛える道を、走りながら考えるべきなのかなぁと思っています。

徹底して退路を断ち、走りながら考え、新しい道を自分で作って進むのみです。

近況報告でした。

それもいいんぢゃない?と応援してくださる方はぷちっとよろしく。



あいかわらず、多少手荒く生きてます・・・
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夏帯

2007-06-05 13:02:16 | おすすめBooks
夏帯は俳句の夏の季語です。

久しぶりに読みかえしてみました。

「人悲します恋をして」 

人悲します恋をして

角川書店

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女流俳人の鈴木真砂女さんの句集です。タイトルからして、女性の人生の深みとせつなさが伝わってくる内容であることはわかりやすいと思うんですが。

彼女の人生は、2度の結婚生活に破れ、7歳年下の男性との40年に渡る不倫愛、96歳での大往生と波乱万丈なんです。

本のタイトルは、「羅(うすもの)や人悲します恋をして」という句から来ているんですね。

今の世の中、不倫がテーマになった小説や映画が大ヒットしていますので、家庭があっても何か癒しやスパイスを求めて、自分を解放したいと考えている男女が増えていることは私も知っています。

いろんな意見があってもいいと思いますが、結末が悲しいおつき合いは避けるのが一番です。でなければ、甘美な時間には、考えもしない「悲しい結末」を潔く受け容れる覚悟があるかですよ。

なにせ、濁流に似た感情と日本の民法に寛容を求めるのは難しそうですから・・・

誤解があってはいけませんが、そんな生き方に憧れて手にした本ではありませんからね。誰も悲しまない恋の方がいいに決まってますし。

修羅を詠んだ句や、家庭を捨て、銀座の小料理屋のおかみとして気丈に生きる中で詠んだ句には、女性としての激しさ、ふてぶてしさ、可愛さ、強さみたいなものはもちろん溢れています。しかし、それらが凛とした潔さみたいなモノで束ねられている感じがするのです。

凛として潔い・・・

晩年はNHKの教育テレビで俳句の解説や指導をされており、よく見ていました。かなりキレのあるコメントが多かったですが、本当に優しく、美しいお顔立ちでした。

私を支え続けた句は
 「夏帯や運切りひらき切りひらき」

自分の運は自分の手で切りひらいていかなければならない。頼るのは己だけと、夏帯をきりりと締めてただ働くのみだった、という彼女と自分を重ねた日々に心の中にいつもあった句です。

今は、のほほんと暮らしていますが、ぐっとおなかに力を入れて背筋が伸びる感覚は大事にしたいと思っています。この句が一番好きですネ。

そして今、共感できるのは
 「今生の今が幸せ衣被(きぬかつぎ)」

今は、いろんな人と関わりながら、暖かいものを感じ、にわかに不安はあれども、過去の激しい感情はすでに成仏して、何も封印しなくて良くなった今、魂が求めるものに正直に生きられることをうれしく感じています。

読む時期によっては、感じ方は少し違っているようなんですが、読み終わった後に凛として潔くもあり、優しくしなやかな人生を歩んでいきたいものだと思うのはいつも同じなんですよね。

新しい課題に向かう前にちょっと自分を洗いなおしてみました。
女性には一度おすすめしたい1冊でございます。
元気もでますよ。

ちょっと毛色の違うネタもたまにはイイね、という方はぽちっとよろしく。

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ドタキャンの結末

2007-06-03 02:43:47 | 不思議なミュージカル活動
昨日は、夕方から池袋方面に、飲みに行く予定でございました。

土いじりと家事を終え、ブランチを終え、14:40頃、ためていたメールの返信をサクサクとしておりましたところ、我が交流分析の師匠:金井省吾先生から

「今夜のミュージカルの脚本会議、おいで頂けるのでしょうね?」

と確認のメールがドキュンと入って参りました。

うそやん、来週ちゃうのん・・・

いただいていたメール確認しました。本日でしたよ(汗)

激震!

ってことはWブッキングですからぁーーー

最近、PCの前に座り、脚本のファイルをクリックして開いてみてもは書けない日が続いていました。童門冬二先生の二宮尊徳の本を何度も読み直しては、演じる上で「肝はいったいどこなんや!?」と探る日々でした。

前回提出したところから、かすかには前進してはいましたが、残り2場がまるまる手付かずのままでした。

あと、3時間でどないかせな・・・

こういう経験はあまりないので、かなり焦りました。しかし、考えても、考えても答えがひとつしかないので、まず、飲み会ドタキャンのお詫びのメールの後、とにかく目の色を変えて書くしかないやろ・・・

せっかく時間をいただいて、読み合わせてご指導いただくのですから、ご出席の皆さんに迷惑はかけられません。

そこからはもう立ち止まることなく書きまくること3時間。

奇跡的に完成しましたよ・・・

脅威的な集中力でした。1年分使い果たしたかもしれません。

朝からノーメイクでしたので、目・鼻・口があるのがわかる程度に化粧をし、自転車で駅までダッシュし、渋谷まで何とかたどり着き、KINKO’Sでコピーを済ませ、お約束の時間までに間に合いました。

ありがたいアドバイスをいただき、配役なども少しづつ決まり、今後の課題も見えてきました。

終了後には、金井先生と棚橋会長に、優しく労っていただき、私の遊びゴコロ満点のサプライズ企画にもご賛同いただき、上機嫌でオムライスをいただきました♪

それもこれも、私のドタキャンを大きなココロで許してくださった方のご配慮があってのことでございます。この場を借りてお詫びと御礼を申し上げます。

かくして、4月から取り組んできたミュージカルの脚本も、最後はあっけなくできあがりました。

様々なジャンルで文章を書いていますが、脚本という顔が見えるどこか立体的な文章を書くのは新鮮な体験です。もちろん、初めてのことですから、すんなりはいかないことばかりで、お芝居だって、好きで好きでたまらないという訳でもなく多少のやらされ感も、最初はあったのですよ・・・カミングアウトしますと。

「能力への挑戦を拡げよう」

新卒で入社した会社の今も忘れられない事業理念の1つです。

自分に能力があるかないかは別にどっちでもいいんです。
ただ、何らかの形で挑戦の機会を持ち続けることは、大切なことだと思っています。

くれぐれも消耗しないように努力したいと思います。

そうできる環境の中で関わり合えるたくさんの方に感謝します。

脚本完成おめでとう!のクリックもお待ちしています。



不思議なミュージカル活動」のカテゴリも追加しました。
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一人で抱えているお悩みをアクションラーニングで解決!

2012年の6月からアクションラーニングのコーチとして活動しています。アクションラーニングとは⇒コチラ
月に1度、アクションラーニングによって、個人が抱える問題を対話で解決する会を開催しています。
アクションラーニングでは、問題を持つ方が問題解決できるのはもちろんですが、グループメンバーも提示された問題を自分のことのように考えながら、チームビルディングや自らのコミュニケーション力向上やリーダーシップなどについて振り返り、学ぶことができます。
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