Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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人と人を繋いでいく

2024-05-13 20:16:46 | 能登半島地震のこと
能登半島地震から、4か月半の月日が流れました。

2月から金沢駅前で2次避難者の方のための支援物資を扱う拠点でボランティアをしていましたが、3月からは輪島市で現地に出向いたり

自分の住む地区も被災地区なので、地区の方の荷物の搬出や片付けのお手伝いなど。

ちょっと無理がたたったか、コロナに罹患し、新人研修になんとか間に合わせるべく体力温存に努めましたが、5月からはまた現地へ。

私のお訪ねしている地区は、まだ水が出ていなかったり、避難所に身を寄せている方も幾らかいらっしゃり、炊き出しのニーズもあります。

ご高齢の方が多く、片付けも一苦労かと思うのですが、ボランティアに片付けを依頼することを躊躇われたり、地区外に避難している方もいらっしゃって、ボランティアのニーズが少ないです。

いわゆる「受援力」が弱め。

室内の片付け以外に、制度の対象外で応急修理が必要な事情に直面します。

まともに業者に頼むと、いつになるかわからないのと、請求書が怖い金額になったりします💧

そんな時、これまでの災害ボランティアで知り合った技術系のボランティアの方が、忙しい作業の合間をぬって、現場に来てくれたり、

Facebookでの呼びかけに、2、3トントラックを貸してくれたりや荷物の仮置き場として倉庫を提供してくれる友人がいたりして、

被災者の方が、助かった、ありがたいと、被災した人の重荷が少しでも軽くなっていくのを見ると本当に良かったなと思います。

助けてくれるのは、強いつながりかっていうと、むしろ何年も会っていなかった緩やかなつながり。

ゆるい紐帯の強さってやつです。

災害の復興というのは、まさにソーシャルワークの実践の場だと思っています。

無理だ、不可能だと思うことでも、つながりを社会資本として、とにかくなんとかする。

それって精神保健福祉士の実習で痛烈に学びとったソーシャルワーカー的な行動の1つだと思っています。

その繋ぎ目、調整役になることは、机上での電話やメールなどの遠隔作業が中心で、目に見えない仕事で、正直言うと、忙しい時はちょっと負担に感じることもあります。

ですが

被災地区や被災者の方がこれまで会ったこともない人と繋がって、その後、復興がまた進んでいくなら、私は繋ぐ役目を果たしていきたい。

そうやって、私を今の地区に繋いでくれた方がいて、そのつながりをさらにつないで、いろんな人に手伝ってもらえたらと思います。

とは言え、ボランティア活動の動機に曇りがなく、被災された方々の気持ちに配慮ができる方でないと、

地元の方に、地区外から入ってきた人に土足で街を踏み荒らされたと感じさせてしまうようではつなぎ役は失格なので、

誰でもいい訳じゃないし、事前の対話の時間をしっかりとって、現地でもうまく連携しながら活動できればと思います。

先日、地震の際の崖崩れで孤立した地区の住人の方が、避難先の金沢からお戻りになって、その地区のお片付けをさせていただきました。

朝早くから、裏庭でとったたけのこで「たけのこごはん」を振る舞ってくださいました。

昼食持参で自己完結が基本のボランティアですが、「食べてね」という被災者の方のニーズに応えでいただくことも大事な関わりなのだろうなと思いつつ、

ありがたくいただきました。



お母さんの熟練の味、能登弁では「まんでまい!」「まんでうまい!」

こんな大変な時でも、おもてなしの心を忘れない、ご高齢の女性の笑顔は輝きに満ちていました。

忘れがたい時間でした。
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緩やかな紐帯の強さとボランティア活動

2024-02-16 20:42:01 | 能登半島地震のこと
能登半島地震の発災から、2月3・4日に行われた精神保健福祉士の国家試験が終わるまでは、何だかソワソワしてボランティアを行う余裕はありませんでしたが、

試験が終わって、少しずつ、少しずつ、金沢に居ながら、2次避難者の方の物資支援のボランティアから始め、





徐々に現地でのサポートを始めていきます。

私は、金沢に住んでいながらも、昨年、石川県内で発生した豪雨災害でのボランティア以外に地域活動らしきことはこれまであまりできていませんでした。

国家試験が終わった後に、紹介されて行ったボランティア団体は、金沢市社会福祉協議会、石川県社会福祉士会といった公的機関での活動です。

これも縁なんでしょうね。。。

そして、地域デビューしたという実感を味わいながら

パワフルな女性の旧・現の女性市議会議員さんという、これまで身近に接したことがない方々や、退職された教職員の方(大学の先輩含)ほか、エネルギッシュな婦人パワー(?)に圧倒されています。

そして、広島のメリヤス問屋さんからは、1度しかお会いしたことがないのに、ドーンと肌着のご提供です。



元気が出るように赤い肌着、高齢者の比率が50%を超える能登地区の避難された方の身体にあった肌着やお洋服をご提供いただきました。



いわゆる「緩い紐帯の強さ」という社会ネットワーク理論がを思い出していました。

水道の復旧が遅れ、帰るに帰れない避難者の方。

2次避難の延長、親戚宅に身を寄せる、みなし仮設住宅(アパート・貸家)に入る、被災建築物応急危険度判定で黄・緑の紙が貼られた自宅に戻る、と短時間で選択しなければなりません。

なかなか気が休まることがないはずです。

少しでも気が休まり、次にどんな選択をしても、少しでも元気に一歩が踏み出せるように、お手伝いできればと思っております。
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令和6年能登半島地震から1ヶ月

2024-02-07 14:58:46 | 能登半島地震のこと
2024年は、とんでもない始まり方でした。

令和6年能登半島地震、あれから1ヶ月が経過しました。

私の住む金沢は、能登に比べれば被害は少ないですが、私の住む地区は、いわゆる液状化地区です。

16時10分、パソコンに向かっている背後からただならぬ揺れと「ゴーゴゴゴーー」という、今思えば地響きのような音に、見舞われました。

家から出てみて近所の様子を見てみると、電柱が傾き、道路に割れ目が、傾いた家、これはヤバイ規模だ。。と直感。
(地区の様子は、プライバシー保護の観点からブログにはアップしません)

津波がうちの前の川に入って来れば、道に水が上がると判断して(いかんせんハザードマップで赤く色がつく地域)

防災用のリュックを持って、いわゆる高い所(金沢市ものづくり会館)に車を移動させました。

我が家の地区の避難所は、粟崎公民館だったのですが、駐車場に車を入れられない可能性があると判断し、別の避難所へ。

まだ避難者はいない中、車だけ置いてそこを離れることなど、人としてできる訳もなく💧

12月に防災士になったばかりとはいえ、しかも元々この地区で育った訳ではないので、地域には防災士の知り合いはおらず、

そんな中で、金沢市ものづくり会館の避難所開設に関わることになりました。

椅子を出したり、毛布を運んだりしているうちに、

「いやちょっと待てよ、断水してたらトイレがやばいことになる」と気づき、そこからはトイレの使用について1人、脳内対策会議です。

悩んだのは、もうすでに使用された形跡があり、トイレットペーパーが便器の中に。

そんな中、災害時の簡易トイレを使ってもらっても、黒い袋が濡れて便器周りが汚れるんじゃないかと考えて、

トイレットペーパーだけをゴミ袋に回収する方法をホワイトボードに書いて周知をすることにした。

王道の簡易トイレを使った方がよかったのかどうか、その判断は良かったかどうかは、今でもわからない。

結局、20時〜21時に、市の給水車が到着して、バケツで便器に水を入れて、紙詰まりも起こさず、

容易に紙を流すことができたことを思えばそれで良かったのかもしれない。

しばらく、私の地区も断水が続き、長く続いたお宅もありましたが、3週間ほどで復旧したとのことでした。

給水車が来て、そしてそれぞれが自宅へと戻っていく間、炊き込みご飯風のアルファ米を、

避難されてきた方と駐車場にて避難されている方全員にお配りして、私も帰り際に1ついただき食べました。

しみじみ、おいしい。。。

地域の防災訓練にも参加しないまま防災士になってしまい、いきなり避難所の開設とか運営に関わることになってしまった私としては

こんな短い時間でもドキドキ・ハラハラな避難でした。

自宅に戻ると、2階のタンスが倒れ、ファンヒーターを直撃していましたが、どちらも損傷はなく、水も出ていました。

翌朝、30センチの高さまでは車庫に水が上がってきており、車庫の掃除と流されたものが近所で発見されてその引き取りなど。

あらためて近所のお宅の被害に驚きながら、しばらくはヘリコプターが飛ぶ音と、救急車のサイレンなどが鳴り止まない中、

血圧の上昇(どうやら平時の10%ぐらいは上昇するらしい)を感じました。

そして、2月3日・4日に控えた精神保健福祉士の国家試験の勉強を再開させなければならず、

心がなかなか整わない日々を送ることになりました。
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