孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

インド  モディ政権下で揺らぐ世俗主義・宗教的多様性 進むヒンドゥー至上主義

2022-08-19 23:38:04 | 南アジア(インド)
(インドで社会経済的に不利な立場にある「指定部族」出身の初の大統領として当選したドロウパディー・ムルムー氏(中央)は25日、宣誓就任後に演説し、自身の選出は「この国の全ての貧しい人の功績」だと述べた。ニューデリーで撮影【7月26日 ロイター】) 先導する兵士はシーク教徒でしょうか。一見、宗教的多様性を示すようなエピソード・画像ではありますが、インド社会の実像は・・・)

【大統領に「指定部族」出身政治家 バイデン大統領「インドは欠かせないパートナー」】
インドを主導する政治家と言えばモディ首相ですが、インドには国家元首としての大統領も存在します。

7月25日、ドロウパディー・ムルムー氏(64)が「指定部族」出身の初のインド大統領に就任しました。

****指定部族****
インド亜大陸における指定部族とは、インド社会においてヒンドゥー教やイスラーム教などの大宗教に属さず、固有の文化を保ちつづけてきたとみなされるコミュニティを指す名称である。【ウィキペディア】
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****インド初の指定部族出身大統領が就任、「全ての貧しい人の功績」****
インドで社会経済的に不利な立場にある「指定部族」出身の初の大統領として当選したドロウパディー・ムルムー氏(64)は25日、宣誓就任後に演説し、自身の選出は「この国の全ての貧しい人の功績」だと述べた。

与党インド人民党(BJP)が大統領候補に擁立し、先週行われた間接選挙で選出された。任期は5年。主に儀礼的な役割を果たす大統領への同氏の就任は、2024年までに予定されている総選挙を控え、モディ首相にとって人口14億人の8%強を占める指定部族コミュニティーを取り込む狙いがあると見なされている。

元教師で州知事を務めたムルムー氏は、女性としては2人目の大統領。東部オディシャ州で「サンタル」部族の貧しい家庭に生まれた。【7月26日 ロイター】
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国家元首たる大統領にヒンドゥー教やイスラーム教などの大宗教に属さない「指定部族」出身者が・・・さすが「世界最大の民主主義国」と言いたいところですが、インドにおいては大統領は概ね形式的・象徴的な存在にすぎず、これまでも政治的意図をもってマイノリティに割り当てられています。

今回も、そうした慣例に従った“選挙対策”の色合いが濃いように思えます。

****インドの大統領****
任期は5年。両院議員、及び州議会議員による間接選挙で選出される。所属議会ごとに議員の持ち票は異なり、連邦議会と州議会の総票数がほぼ同じになるよう、また州議会議員票は州人口ごとの一票の格差がなるべく生じないよう調整される。

インドは議院内閣制の政体をとっており、元首である大統領は概ね形式的・象徴的な存在である。法案の最終的な裁可や首相や最高裁判所長官の任命、緊急命令の発令などの権限は概ね、憲法規定どおりに執行したり、内閣の助言の通りに執行することとなる。

しかし、三権の機関による憲法に反する決定を執行しない義務があり、可決された法案を議会に差し戻す権限など、憲法や財政規律を擁護するための判断権が留保されている。

歴代首相が北インドの有力なヒンドゥー教徒にほぼ独占されてきたのに対して、大統領職は民族的少数派である南インド・ドラヴィダ系の人々やムスリム、シク教など宗教的マイノリティに割り当てられることが多い。政治的実権は首相に握られている。【ウィキペディア】
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今年インドは独立75周年を迎えました。

****バイデン氏、インドは「欠かせないパートナー」 独立75周年で祝意****
バイデン米大統領は14日、インド独立75周年に際し声明を発表し、祝辞を贈った。米国とインドは「欠くことのできないパートナー」であり、この先何年もの間、世界の課題に取り組むべく協力し続けるだろうと述べた。 

インドは15日、英国の植民地支配からの独立75周年を迎える。 バイデン氏は声明で「米国は(インドの独立運動を主導した)マハトマ・ガンジーの真実と非暴力という不朽のメッセージに導かれた民主主義の歩みをインドの人々とともにたたえる」と述べた。 

また「インドと米国は欠くことのできないパートナーであり、米印戦略的パートナーシップは法の支配と人々の自由と尊厳の促進に対する共通のコミットメントに基づいている」と指摘。 インド系米国人コミュニティーが、米国をより革新的で包括的かつ強力な国家にしたとも述べた。【8月15日 ロイター】
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アメリカがインドを中国包囲網に止めおきたいと躍起になっているのは周知のところ。
今回メッセージもそうした思惑の表れでしょう。

【モディ首相もとで進むヒンドゥー至上主義】
しかし、「指定部族」出身が(形式的)大統領に就任しようと、アメリカ・バイデン大統領が「価値観を共有する不可欠のパートナー」と持ち上げようが、これまでも再三取り上げてきたように、モディ首相のもとでインドはヒンドゥー至上主義を強めつつあり、果たして「価値観を共有する」と言えるのか疑わしい感も。

****印、強権「ブルドーザー政治」 イスラム教徒の住宅破壊 ヒンズー至上主義、与党に批判の声****
国民の約8割がヒンズー教を信仰するインドで、自治体がイスラム教徒の住宅や店を重機で撤去する動きが相次いでいる。

当局は「違法建築」をその理由に挙げるが、4月にはヒンズー教徒との衝突に関与したとされるイスラム教徒の家や店が壊されていて、狙い撃ちにされた可能性もある。(後略)【6月7日 毎日】
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****ボリウッド人気俳優、最新作ボイコット騒動 高まるイスラム教徒への圧力****
インドの人気俳優でイスラム教徒のアーミル・カーンさんの過去の発言をめぐり、カーンさんが主演を務める最新作のボイコットを呼び掛ける動きが広がっている。

インドでは、ヒンズー至上主義を掲げるナレンドラ・モディ首相の下、映画界ボリウッドでも少数派であるイスラム教徒に対する圧力が高まっている。

カーンさんは『きっと、うまくいく』や『ダンガル きっと、つよくなる』などの大ヒット映画で主演を務めた。
最新作『ラール・シン・チャッダ(原題)』は、トム・ハンクスさんが主演を務めた1994年のハリウッド映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』をリメークしたもの。今年最大のヒット作の一つになると期待されている。

しかし、11日の公開を前に、カーンさんの2015年のインタビューに注目が集まった。カーンさんはその中で「恐怖心」が高まっているとし、当時の妻とインドを離れることも話し合っていると語った。
「妻は、子どものことや私たちを取り巻く雰囲気がどうなっていくのかと恐れ、毎日、新聞を開くのを怖がっている」

ツイッターでは、カーンさんの最新作のボイコットを呼び掛けるハッシュタグ「#BoycottLaalSinghChaddha」が作られ、先月以降20万件以上ツイートされた。その大半が、与党・インド人民党の支持者によるものだった。

ある人はツイッターに「アーミル・カーンはヒンズー教徒の女性2人と結婚したのに、子どもにはジュナイド、アザド、アイラと名付けた。(共演者でヒンズー教徒の)カリーナ(・カプール)はイスラム教徒と結婚し、子どもにタイムール、ジェハンギールと名付けた」と投稿。子どもたちが典型的なイスラム教徒の名前であることに言及した。

「これだけでもラール・シン・チャッダをボイコットするのに十分な理由になる。基本的にこの作品はボリウッドのラブ・ジハード(聖戦)・クラブによるものだ」と続けた。ラブ・ジハード・クラブとはイスラム教徒の男性がヒンズー教徒の女性に結婚を機に改宗を強制していると非難する、ヒンズー至上主義者が作った差別表現のこと。

■愛国心
「ミスター・パーフェクト」の異名を持つカーンさんは、ボリウッド映画を伝統的な歌と踊りを超えた社会的・文化的な問題を扱う作品に押し上げようとしていることで知られる。

レイプやドメスティックバイオレンス、汚職といった繊細な話題を議論するトーク番組「Satyamev Jayate(真実のみが勝つ)」の司会を務めたこともある。

最新作をめぐる騒動を受けて今月初旬、カーンさんは愛国心があることを強調した。
地元メディアに対し、「私がインドを好きではないように思っている人がいるようで悲しい」と語り、「事実ではない。私の映画をボイコットしないでほしい。作品を見てください」と訴えた。

カーンさんは、シャー・ルク・カーンさんやサルマーン・カーンさんと並ぶ、イスラム教徒である大スターの一人。そのアーミル・カーンさんにかけられた圧力は、少数派に対する不寛容や排斥、中傷が高まっていることを反映していると、評論家は指摘する。

匿名を条件にAFPの取材に応じたある評論家は「アーミルが、イスラム教徒に対する憎悪を拡散させている層から標的にされたのは間違いない」と述べた。 【8月11日 AFP】
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【2002年グジャラート州暴動時の集団レイプ・殺害の服役囚 恩赦で出獄 英雄のような歓迎をうける】
モディ氏は若い頃からヒンドゥー至上主義を掲げる民族義勇団に所属しており、イスラム教に対する憎悪を煽る演説を行っていましたが、2002年、モディ氏がグジャラート州首相を務めていたとき、イスラム教徒が1000人、あるいは2000人殺害される暴動が起きました。この事件への州首相モディ氏の関与が疑われていましたが、モディ氏は否定。その間にモディ氏はインド首相の座を得て、疑惑も封印されることに。

裁判ではモディ氏の関与否定が確定していますが、一部の側近は事件に関与したと判断されています。【ウィキペディアより】

この2002年グジャラート州暴動のさなかイスラム教徒妊婦が集団レイプされ、3歳の娘を含む家族7人が殺害される事件がありました。犯人11名は終身刑で服役していましたが、今度「恩赦」で解放され、「英雄」のような歓迎をうけたとか。

****集団で強姦と殺人を犯した11人が釈放...英雄のような歓迎を受け、批判が殺到****
<イスラム教徒に対する暴動の中で妊婦が集団で暴行を受け、家族が殺害された事件の犯人に恩赦。ヒンドゥー民族主義とのかかわりも指摘される>

2002年に妊婦を集団でレイプし、3歳の娘を含む家族7人を殺害した罪で有罪判決を受けた11人の男に、インドの裁判所が恩赦を与えた。これによって11人の受刑者が釈放されたことで、この事件が再び世間を騒がせている。8月15日、刑務所から出てきた11人を待っていたのは、英雄を迎えるような歓迎だった。

11人は、2002年にインド西部のグジャラート州で起きた大規模な暴動において、当時21歳のイスラム教徒ビルキス・バノさんを集団レイプし、その家族を殺害した罪で、2008年に終身刑の有罪判決を受けていた。ロイターによれば、バノさんは当時、妊娠5カ月だった。

ソーシャルメディアで拡散された動画には、釈放された11人が、親族からお菓子を配られたり、敬意の印として足に触れられたりしている様子が映っている。

2002年2月、ヒンドゥー教の巡礼者59人を乗せた列車が炎上し、乗客全員が死亡するという事件が起きた後、イスラム教徒の迫害が始まった。事件の報復として、グジャラート州だけで2000人近くが刃物、銃、炎によって命を奪われた。犠牲者の大部分がイスラム教徒だった。

騒動のさなかにあった3月3日、畑に避難していたバノさんの家族が、鎌や剣、棒を振り回す20~30人の集団に襲われた。一連の恐ろしい暴動のなかでも、バノさんに対する集団レイプは、インドの少数派であるイスラム教徒たちの神経を逆なでする出来事だった。

被害者は「正義への信頼を揺るがされている」
2022年8月15日の夜、レイプ犯たちが釈放されたという事実を受け入れることができず、バノさんは言葉を失った。

バノさんの夫であるヤクブ・ラスールさんはインディアン・エクスプレスの取材に対し、こう語った。「私たちの長年にわたる戦いが、一瞬にして終わりを迎えた。裁判所によって下された終身刑の判決が、このような形で短縮されるなんて......。私たちは、『恩赦』という言葉を聞いたことすらなかった。そのような制度が存在することすら知らなかった」

バノさんは、声明の中で次のように述べている。「女性のための正義がなぜ、このような終わりを迎えるのか? 私は、この国の最高裁判所を信頼していた。私は裁判制度を信頼し、トラウマとともに生きることをゆっくり学んでいた。これらの受刑者が釈放されたことで、私は心の安らぎを奪われ、正義に対する信頼を揺るがされている」

バノさんはさらに、「これほど重大で不当な決定を下す前に、誰も、私の安全や幸福について尋ねなかった......。恐れることなく平和に生きる権利を返してほしい。家族と私の安全を守ってほしい」と語り、グジャラート州政府に決定の撤回を求めた。

BJP政権になってからイスラム教徒への攻撃が激増
(中略)地元のイスラム政党を率いるアサドゥディン・オワイシ議員は、11人の受刑者の釈放を非難したうえで、ナレンドラ・モディ首相と与党のインド人民党(BJP)を、「そのような人々に見返りを与えている」として批判した。2002年に暴動が発生したとき、モディはグジャラート州の首相だった。

インド人民党はヒンドゥー民族主義の政党であり、今回の決定については、野党、活動家、ジャーナリストから痛烈に批判されている。BBCによれば、2014年にインド人民党政権が成立してから、イスラム教徒に対する攻撃が激増しているという。【8月19日 Newsweek】
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【国民の8割を占めるヒンドゥー教徒という大票田を前に、勢いがない野党の政府批判】
モディ首相のもとで進むヒンドゥー至上主義的傾向に対して国民会議派など野党は政府批判はするものの、“国民の8割を占めるヒンドゥー教徒という大票田を前に、今一つ政府批判には勢いがない”のが実情です。

****揺らぐインドの世俗主義と多様性****
モディBJP「一強」がもたらす「右傾化」と「ヒンドゥー化」

インドの「国是」とも言うべき「政教分離」や「多様性」が揺らいでいる。若者や都市中間層の圧倒的な支持を受けて2014年に政権の座に就いたモディ首相率いる与党・インド人民党(BJP)だが、その最大の支持母体であるヒンドゥー教団体・民族奉仕団(RSS)の意向を強く反映、ヒンドゥー色の濃い政策を相次ぎ実施、イスラム教徒に対する差別的な政策を施行している。

最大野党となった国民会議派など野党は警戒感を強めているが、国民の8割を占めるヒンドゥー教徒という大票田を前に、今一つ政府批判には勢いがない。

聖地バラナシ―に巨大寺院群
「この寺院群は単なる建築物ではない。我々のヒンドゥー教文化と精神の象徴なのだ」ーー。2021年12月13日、ガンジス川の沐浴で知られるヒンドゥー教の聖地バラナシー(北部ウッタルプラデシュ州)で開かれた「カーシー・ヴィシュワナート寺院回廊」の竣工式でスピーチしたナレンドラ・モディ首相は、この一大プロジェクトの意義を繰り返し強調した。(中略)

この宗教都市バラナシーはモディ首相の選挙区でもあり(本人は西部グジャラート州出身)、22年春に実施されるウッタルプラデシュ州の議会選を強く意識した政治パフォーマンスであることは明らかだろう。

モディ首相は2020年8月にも、同じウッタルプラデシュ州のアヨディヤで再建が決まったヒンドゥー教寺院の起工式に出席、RSSのモハン・バグワット総裁とともに祝辞を述べた。

アヨディヤはヒンドゥー教のラーマ神の生誕地とされ、1992年に政治家に扇動されたヒンドゥー教徒の集団によって破壊されたモスク(イスラム教礼拝所)があったことから、長年宗教対立の象徴となってきたといういわくつきの場所だ。

一国の首相がこうした宗教行事に積極関与するということはどう考えても政教分離の原則に反すると思うのだが、10億人を超えるヒンドゥー教徒を抱えるインドにおいてはほとんど問題になっていない。

政権交代から間もない2015年、与党BJPが政権を握るデリー郊外のハリヤナ州や商都ムンバイを擁する西部マハラシュトラ州など各州で相次いで「牛のと殺禁止」や「牛肉の販売禁止」などの法律が施行された。

ヒンドゥー教徒にとって、牛は神様の使いとして神聖視されており、これを殺して食べるなどもってのほか、というわけだ。この余波で北部ウッタルプラデシュ州西部のダドリ村では、食用目的で牛肉を所持していたとされるイスラム教徒が隣人らによって暴行を受け死亡するという事件も起きた。(中略)

法律で改宗を阻止
同様にBJP政権下にあるウッタルプラデシュ州では昨年11月、「2020年違法改宗禁止条例」が施行された。これは主にヒンドゥー教徒の女性と結婚するイスラム教徒の男性を念頭に、結婚に際して妻を改宗させることを阻止するのが目的、と指摘されている。

この根底にあるのが「ラブ・ジハード(恋愛による他宗教の排撃)」という一種の陰謀論で、出生率でヒンドゥー教徒を上回るイスラム教徒がどんどん人口を増やし、やがてインドにおいて多数派となってしまう、と危機感をあおっている。

イスラム教徒は総人口1億8000万人を数えるインド最大の「マイノリティ」だが、近年は出生数が顕著に低下しており10億人超のヒンドゥー教徒を数で上回る可能性は数十年単位で見ればまずあり得ない。こうした論法に対してはイスラム教徒団体はもちろん、穏健なヒンドゥー教徒からも異論が相次いでいる。

現地紙によると、同法の施行から1年間でイスラム教徒男性やその親族ら340人が立件され、72人が起訴されている。同様の法律は多くの州で施行されているが死文化しているものも多く、実際に検挙されるケースは少なかった。しかし20年12月には北部ヒマチャル・プラデシュ州、21年1月には中部マドヤプラデシュ州で新たに施行されており、人権団体やNGOなどは「国民による改宗の自由を奪うもの」と非難している。(中略)

世俗主義の揺らぎに高まる危機感
野党も決して沈黙しているわけではない。(中略)しかし、それでも10億人を超えるヒンドゥー教徒が政治においては最大かつ最重要の票田であることに変わりはない。

国民会議派のラフル・ガンディー前総裁はここ数年、各地の州議会選キャンペーンで頻繁に地元のヒンドゥー寺院を訪問し敬虔なヒンドゥー教徒をアピールする一方、「穏健なヒンドゥー主義」を掲げるようになった。政治の舞台でヒンドゥー教徒を敵に回すことはできないのである。【1月4日 山田剛氏 日本経済研究センター】
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