孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

マレーシア・ボルネオ島  ジャングルの中、火事で大騒ぎのリゾートホテル

2009-05-08 14:25:14 | 身辺雑記・その他

(宿泊しているRoyal Mulu Resort  私の部屋は写真手前 火事で全焼したスタッフ寮は写真奥の裏手です。
建物越しに火の手が上がっていました。)

マレーシア・ボルネオ島を旅行中です。
昨日早朝のフライトでサラワク州の中心都市クチンから、ミリを経由してグヌン・ムル国立公園にやってきました。
世界最大の洞窟入り口を持つディア洞窟などの鍾乳洞がジャングルに点在するムルですが、宿泊は高級リゾートホテル。
広い敷地に長屋タイプの客室が何列も連なっています。
ただ、ジャングルの中に隔離されたようなリゾートですから、ネット環境は厳しいものがあります。
ワイアレスは使えませんし、レストランに1台置かれたパソコンでインターネットを使うと1時間千円ぐらい。
こんなジャングルに来てネットなんかする方がどうかしているのでしょうし、お金など気にするような客が泊まるところでは本来ありません。

実はこのブログ下書きは、洞窟観光から帰った昨夜書いていたのですが、突然の停電で真っ暗。
そのうち復旧するだろうと暗闇のなか、バッテリーで自分のノートPCを使っていたのですが、さきほど別れたガイドが部屋の外で私を呼んでいます。
停電の説明に来たのかと思いドアを開けると、「火事です!」とのこと。

ガイドが指差す方向を見ると、部屋の裏手に炎が上がっています。
敷地の端にあるリゾートスタッフの寮が燃えているそうです。
私の部屋の連なりの端っこと火事の現場は数十m離れていますが、樹木がありますので、風向き次第では延焼しかねない近さです。
漏電が原因で(誰が確認したのかは知りませんが)、危ないのでリゾート全体の電気を止めたとか。
水道も止まっています。

ブログ更新どころではない事態で(暗闇の中の混乱で、書きかけの文章も半分以上が保存できずに消えてしまいました)、ガイド氏から「すぐに持って出られるようにパスポート等の貴重品はまとめておくよう」との指示。
ジャングルの中ですから、消防車は空港にしかいません。
第一、 川で敷地外と隔てられており、唯一の橋は消防車のような大型車が渡れるのか定かではありません。
燃え尽きるまで燃えないと、火はおさまらない様子です。

暗闇にスタッフの泣き声が聞こえてきます。
所持品が全部燃えていることのショックで泣いているとか。
幸い風がなかったので、客室への延焼はなさそうです。
けが人等もいない様子です。

ひとまず、客室は安全そうだとわかると(そう勝手に判断しただけですが)、おなかがすきます。
騒然としたなか、レストランはろうそくの明かりで食べられるとのこと。
ただし、サラダやパン、フルーツなど、“とりあえず用意できていたものだけ”といった感じです。

居合わせた日本人観光客の女性ふたり連れと一緒に食事をしていると電気も回復しました。
ただ、その頃にはもうネットに繋がるレストランのパソコンの使用時間は過ぎていましたので、昨夜の更新はやはりできませんでした。
荷物を抱えて逃げ惑うような事態にならなかっただけよしとしないと。
広い敷地内で、客室とは別棟のスタッフ寮の火事でしたからこの程度の騒ぎですみましたが、通常の街中のホテル形式の建物でしたら、煙が充満して・・・と大変なところでした。

コメント
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