まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

文明開化の解説の達人

2013年12月18日 | Weblog
だ、というのが。

慶応大学を作った、福沢諭吉だそうで。

ほとんど、昨日の続きですが。

明治の初め、太陰暦から太陽暦に、改暦、ってやつがなされ。

たぶん、世の中は、テンテコ、舞っていたんだろうけど。

とくに、暦業者、この時期、暮れの挨拶で、事務所には、新年のカレンダーがあふれ。

というわけだけど、これだって、何ヶ月も前からデザインからなにから、作業は始まっていたんだろうし。

これを、発表から実施まで、23日だった、というんだから。

消費増税の駆け込み、の真逆みたいなもので。

なんてこともあったりして、当たり前だけど、改暦は、世間的には、不評だったようで。

毛唐の国になったもんだ、とか、耶蘇(キリスト教)の正月を採用した、とかね。

そこへ登場したのが、くだんの福沢諭吉先生でね。

表題のいいまわしが、なかなか、味があるでしょ。

すごいもんだね、と言いながら、どこかで、庶民のふてぶてしさ、ってのがね。

インテリ=お上、みたいな感覚もあったんだろうし。

今で言えば、だれだろう、同じ慶応大学の、竹中さんくらいかね。

って、他にも、わんさかいそうだけど。

いわゆる、グローバリストのはしり、ってわけで。

ま、それはともかく、庶民には不評なので、改暦をくさす奴は、大馬鹿野郎だ、と論陣を張った。

というのが、かの諭吉先生で、今の一万円札だったっけ。

この福沢諭吉については、この間も、娘に話したんだけど。

塾長室に、田舎から、学生のお母さんが訪ねてきた時の話で。

おかあさん、息子のことが心配で、部屋へ入るなり、さまざま、まくしたて、一時間もたったのか。

先生、って、諭吉さんだね、今日は、いいお話を伺って、ありがとうございました。

ってわけだ。

先生は、一言もしゃべらなかったんだけど、と。

コミュニケーションの極意、というか、本源、というのか、そんな例えとしては。

とても、使い勝手のいいエピソードではあるんだけどね。

僕も、子どもの頃、福沢諭吉の、天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず、って言葉にね。

とてもインスパイアされて、ずっと、底のほうに鳴っていた音楽みたいだったんだけど。

それを、文明開化の、今の言葉では、グローバリズムの先兵、みたいな言い方をしちゃうと。

ちょっと、残念ではあるけれど。

ことほどさように、ものごとってのは、眺める角度によって、いかようにもなる。

ってことでね。

西郷さんなんてのは、勝海舟に言われたんだっけ、大きく打てば大きく鳴り、みたいなこと。

融通無碍、大海の水でもあり、乾いたときのコップ一杯の水でもあり、ね。

さて、今日は、なにかと、スケジュール、立て込んでいるようでもあり。

いないようでもあり。

という一日をこれから迎えるのです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする