BE HAPPY!

大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

美しいものを探そう!

2007-01-16 17:14:03 | Weblog
       ぼくは天才カメラマン 
    

 某新聞社が、「モラルを失った日本人」をテーマに一般の投稿を募集しています。街で見かけたこんなにモラルのない日本人、を掲載するようですが、正直、「何だかなぁ~」と思ってしまいました。
今はそういう事例にことかかないので、多分、全国から投稿が殺到するのでしょうが、そんな、(自分のことは棚に上げて?)他人の悪いところをあげつらったような記事を読んでも、人の心は荒んでいくばかりのような気がします。
今の世の中に一番足りないのは、「お手本になるような人や行為」じゃないのかな。社会的地位のある人が私利私欲に走り、大企業は人の健康よりお金儲け優先、学校の先生が率先していじめをする…これでは、誰もがモラルを見失ってしまうでしょう。美しい行為をしたくても、お手本がないので、その具体的なイメージすらつかめないという人も多いのでは?
どうせ募集するなら、むしろそういう、いいもの、美しいことにすればいいのに、と思います。
小さな事でも、はっと胸を打たれた美しい行為。ぜひ見習いたい素敵な人。心に沁みた何気ない一言。
そういう記事なら読んでいる方も心が潤うし、「自分も真似したい」「これなら私もできそう」と思い立つことがあるかもしれません。そうやって、いいことが伝染していったらステキですよね。
皆様も、素敵なエピソードを見かけたら、私に教えて下さいね!

 「ぼくもカメラを練習して、そういうのを撮るよ!」
 「ある意味、芸術的やねんけどな。あんたの写真」

クマでもできる簡単野菜スープ

2007-01-15 16:34:33 | クマでもできるシリーズ
       北極クマたんはスケートが得意
     
       「トリプル・アクセル!」
       「カッコいいー!

 スケートをして体が冷えたので、今日の夕食はあったかい野菜スープです。

 クマでもできる簡単野菜スープ(2~3人分)

1 ジャガイモ、タマネギ、にんじん、ピーマンを細かく刻む。
2 2カップの水で煮込む。
3 材料が柔らかくなったら、コンソメキューブ1個を入れ、味の素をふりかける。
 おしまい

野菜は、けっこうそれ自体の味があるんですね。特に、ジャガイモや大根といった根菜類は、おだしのように味が出ます。
材料がぐつぐつ煮立ってくると、何も入れていないのにフワッといい匂いがしてくるんですよ。

タマネギがあまらないように、「クマでもできる簡単炒飯」とセットにしました。

1 タマネギ、ベーコン(又はハム)、シイタケ、パプリカ(又はピーマン)を刻む
2 ベーコンに火を通し、その油でタマネギを炒める。
3 タマネギに火が通ったら他の材料を入れて炒める。
4 ご飯を入れ、「ハウス 炒飯の素」をお好みの味になるまで入れてよくまぜる。
 おしまい

下ごしらえから出来上がりまでセットでも10分程度で作れます
「ハウス 炒飯の素」は、本当においしい炒飯が作れるすぐれもの。小袋に分かれていますが、一人分に一袋使うとちょっと辛いかも。味見しながら、少しずつ入れていった方がいいでしょう。
時間のない時、手の込んだ料理が面倒な時などにお試し下さい

NECにも勝利!!

2007-01-14 17:57:00 | バレーボール
       北極クマたんが遊びに来ました
   
「はじめまして、キョコたん
「北極クマたんは、イケメンでジェントルマンなんだ」

 クマたんのお友達、北極クマたんが、はるばる北極から遊びに来てくれました。

「北極は最近、温暖化で大変なんじゃない?」
「そうなんだ。あっちこっち氷が溶けてるから、こないだなんか、泳いでも泳いでも陸にたどりつかなくてアセッちゃったよ~」

北極は南極と違って海の上に氷が張って陸地ができるんで、こんなことが起きてしまうんですね。キョコたんは初めて聞く北極の話にビックリ
とりあえず、三人でお茶を飲みながら、プレミアリーグをVスコ観戦しました。

東レ 3  2 NEC
    17-25
    25-19
    18-25
    25-21
    15-13

東レスタメン:芝田、西脇、木村、佐藤、荒木、大山未希 リベロ:濱口

日立佐和、JTに連勝し勢いのついた東レ、NECにもフルセットの末勝利し、3連勝
ブロックのいいNEC。全日本でも大活躍のスギさんが5ポイント、リーカが7ポイントあげていますが、東レはサオリン、ミヤさんの両エースががんばってくれました。
第5セットの序盤では、エリカさんも連続ブロックポイント。エリカさん、サーブも良かったです。効果率19.6%、1得点。途中出場のアリサさんも17.5%、2得点。
ポイントゲッターはやはりサオリンのようです。46打数で16得点。サオリンは毎試合打数が多いので、疲労が少し心配ですね。疲れをためないように…としか言えませんが、とにかく体を大切にして下さい

 次は福島・山形大会
18日(木) 出発
20日(土) 福島大会  シーガルズ
21日(日) 山形大会  久光製薬

また強敵との戦いが待っていますが、ここ一番で粘れるようになった東レ。スタメンだけでなく、アリサさん、ダンさん、ミチさん達も途中出場で活躍。
全員バレーで勝ちに行こう


東レ、JTに勝利!

2007-01-13 19:01:26 | バレーボール
        東レの新ユニです
     

 今さらですが、今シーズンから東レのユニのデザインが変わりました。
ちょっと全日本風? メーカー違いますが
今日から東京・神奈川大会。東レは、竹下、宝来、菅山の全日本メンバーを擁する強敵JTと対戦です。

東レ    JT
   25-27
 3 25-21 1 
   27-25
   25-22

東レスタメン:芝田、西脇、木村、佐藤、荒木、大山未希 リベロ;濱口

東レは初勝利をおさめた第三戦と同じ布陣。
やはりタクトさんが入るとサーブレシーブが安定するようです。
リベロ以外では、サオリン、タクトさん、ミヤさん、そして途中出場のアリサさんの返球率が高いです。
攻撃では、サオリン、ミヤさん、アリサさんが活躍した模様。
サオリン、すっかりチームの大黒柱になっていますね。
この大会でスタメンの座をつかんだミヤさんも、早くもチームの顔に急成長。アリサさんも負けじと途中交代で結果を出しています。
若い力がいい方向に向かってきたようですね。
今日は、あの全日本の名セッター、テンさんがトスを上げるJTを相手にしての勝利だけに、意義があったんじゃないかと思います。未希さんも、テンさんのトスワークを目の当たりにして勉強になった点も多かったでしょうし、そのチームに勝てたということで、自信もついたのでは。
8日の勝利に続く2連勝で、皆が「やれるぞ!」という手応えをつかめたのではないかと思います。
明日は  NEC
勢いに乗って、GO! GO! 東レ

ラッキー7

2007-01-11 21:28:34 | Angel ☆ knight
   
「デートしてるんじゃありませんよ。張り込み中です」
「キョコたん、指ささないでね

 コードネームは「ダンテ」―AA級(ダブル・エークラス)に分類される殺し屋だ。
そのダンテがオグビー上院議員を狙っているという情報が入った。通報してきたのは、他ならぬオグビーである。エンジェルとナイトは警備部に協力して捜査にあたることになった。
ダンテは元警察官だという噂がある。同じファースト・ネームを持つ射撃の名手が退職した直後から、殺し屋ダンテが現れた。ダンテは警察の内部事情に詳しく、警備はことごとく裏をかかれてきた。
警備部長は、念のためと警察官ダンテの顔写真をエンジェルとナイトに見せた。彼が退職した理由は、恋人のリラがキナー病にかかったことらしい。内臓が次々に腐るという奇病で、臓器移植を繰り返すか、高額の生命維持装置につなぐしか命を保つ方法はない。莫大な治療費は、警察官の給料ではとても支払えない。ダンテは退職金でリラを生命維持装置付きの個室に入院させ、治療費を稼ぐために殺し屋になったのではないかといわれている。二人はどちらも身寄りがなく、施設で姉弟のように育ったそうだ。
「だからといって、手当たり次第に殺しを請け負っているわけでもないらしい。ダンテの仕業とされている事件のターゲットはいずれも―その、何というか、天罰が下ったと言われても仕方のないような…」
と、警備部長は語尾を濁した。
今回狙われているオグビー上院議員も例外ではなく、数年前から捜査機関にマークされていた。汚職の証拠を持ち出そうとした秘書ジョイス・リードを殺害した疑いもかけられている。飲酒運転中の事故として処理せざるを得なかったが、あまりにもタイミングが良かったと、現場は歯ぎしりしたものだ。
そうした後ろ暗いところがあるせいか、オグビーは身辺警護を要請しておきながら、ダンテや彼を雇った人間に関する捜査には非協力的だった。ダンテに狙われていることをどうして知ったかも明かそうとしない。しかし、事件の背景や依頼主がわかれば、警備の的が絞れるし、犯行を未然に防ぐことも可能である。オグビーの第一秘書のエリスは、刑事特捜班のエンジェルとナイトが二人だけで捜査にあたることを条件に、しぶしぶ承諾した。
「報告はわたし宛てにして下さい」
小柄なエリスは、精一杯ナイトを見上げて言った。

 「もし、ダンテが本当にこの元警察官だったとして、彼を逮捕したら、リラさんの治療費はどうなるのかしら」
刑事局のビルに戻ると、エンジェルは言った。
「わかりません。でも、警察がかわりに支払うということにはならないでしょうね」
「何だか救いがない話ね」 エンジェルはため息をついた。
「ところで、ジョイス・リードというオグビーの秘書。亡くなったのはちょうど今月の28日じゃなかったですか?」
「あなたが言うんなら、そうなんじゃない?」
ナイトの記憶力は仲間内でも定評がある。一度見聞きしたことは決して忘れない。
「ダンテを雇ったのは彼女の恨みを晴らしたい人間だと考えているの?」
「あくまでも可能性の一つですが。もしそうなら、彼女の命日にオグビーを血祭りに上げようと考えているかもしれない」
そういえば、とナイトは続けた。
「今朝、男性の変死体が上がったのも、彼女が亡くなった現場と同じ場所ですね」
その事件の捜査本部にも、刑事特捜班から何人か応援に駆けつけているはずだ。部屋が何となくざわついているのは、そちらから科学技術室のアレフのもとへ持ち込まれたものがあるらしい。
「被害者のパソコンだよ」 捜査本部から来たサカキという刑事が言った。
「シルバーっつう仲介屋だ。身元がわかったんで部屋へ行ってみたら、既に何者かが押し入って、データを全部消した上に、機械もたたき壊してやがった。だが、おたくのアレフはデータを回復できるかもしれないっつってる」
シルバーの死体は全身に拷問のあとがあり、捜査本部では裏社会の抗争に巻き込まれたと見ているようだ。ナイトは死亡推定時刻を訊ねると、エンジェルを振り返った。
「それだと…ちょうどシルバーが殺害された直後にオグビーから警備の要請が来たことになりますね」
「何だ? そっちの事件と関連があるのか?」
「いえいえ、まだ全然わかりません。まずはアレフの作業を待ちましょう。シルバーが最後に仲介したのは、誰と誰のどんな契約だったのか」

 「シルバーに仲介を依頼したのは、セリエ・リード。商談は成立したらしく、シルバーはリードにある口座番号と金額を通知している。それがパソコンに残っていた最後のデータだ」
車椅子の青年はそう言って、ナイト達に向き直った。肩まで届く黒髪と黒っぽい服装、顎のとがった細面の顔が、魔法使いのような印象を与える。
「リード?」 エンジェルが息を呑んだ。
「まさか、ジョイス・リードの?」
「9で始まる口座番号。テンポラリー口座ですね」 ナイトは言った。
テンポラリー口座は、銀行が数年前から打ち出したサービスだ。無記名で開設でき、一か月が経過すると自動的に閉鎖される。それ以前でも必要がなくなれば自分で閉じることができる。公にできない金の受け渡しに利用されることが多いので、警察としては法律で禁止してほしい。しかし、そういう法案が提出されないのは、当の政治家が不正献金や賄賂の授受に利用しているためらしい。
「仲介の相手はわからねえのか」 サカキが訊いた。
「これは顧客ファイルだから、シルバーのクライアントの名前しか出てこないよ。汚れ仕事を請け負うプロはもともと名前なんか出さないしね」
「クライアントの方は本名を名乗るんですか?」 ナイトが訊いた。サカキが答える。
「それがシルバーのやり方だ。クライアントは最初にメールで電話番号を教える。シルバーがそこにかけ直して、TV電話で話す。それでもごまかすやつはいるだろうが、シルバーにとっちゃそれが保険だったんだ」
「だとしたら、シルバーは顧客の名前とTV電話の画像をどこかにバックアップしていたかもしれないね」
「それでだろうな。メモリーカードやCDRの類はすべて持ち去られてた」
「ふうん」 アレフは意味ありげに微笑った。「ぼくなら、そんなところに保管しないけどね」
彼はリードに関するデータをプリントアウトすると、サカキに手渡した。

 「セリエ・リード。リード製薬の元社長で、ジョイス・リードの父親だ。ジョイスが死んだ後、立て続けに新薬の認可が取れず、株価が下落したため、経営責任を追及されて辞任した。どうもこれは、オグビーが裏で手を回したらしい。おそらく、娘の死の責任を追及されたくなかったんだろうな。今、リードを重要参考人として事情聴取してるんだが、おっさん、頑として口を割らねえ。人には言えない趣味に走って、シルバーを通じて秘かに商品を購入した。金を振り込んでも商品が送られてこないんで、詐欺られたと思ったが、被害届を出すわけにもいかず困っていたところだとぬかしてやがる」
「言い訳としては上手いですね」 ナイトはサカキに言った。
「ああ。何を買おうとしたかなんて、恥ずかしくて死んでも言えない。売り主が誰かももちろん知らない。自分がこんな趣味に走ったのも、もとはといえば、警察が娘を殺した犯人を挙げてくれなかったからだと、恨み辛みまで並べ立てる始末だ。あんたの読み通りだとしたら、この調子でオグビーがぶっ殺されるまで粘るつもりだぜ、あのおっさん」
ぐずぐずしていると、オグビーの政敵がリードを解放しろと圧力をかけてくる可能性があった。オグビーが次期大統領候補にでもなれば、彼らはリードを反オグビーの急先鋒にまつりあげるつもりなのだ。
そこへエンジェルが封筒を二通掲げて戻ってきた。
「とれたわよ、令状。さ、行きましょう」
令状を持って、サカキは銀行へ、ナイトとエンジェルはリラが入院している病院へそれぞれ向かった。後で調査結果をつき合わせると、リードはシルバーが殺される前日に彼に指定された口座に金を振り込んでおり、金はその日のうちに全額引き落とされて口座も閉鎖された。同じ日に、病院にはリラの治療費が払い込まれていた。
「状況証拠ばかりだが、どれもあんたの推測に矛盾してないな」
「いや、捜査に予断は禁物です。でないと、自分の仮説に都合のいい証拠しか目に入らなくなる」
「リードさんが話してくれればはっきりするのよね」 エンジェルは言った。
「少しだけ、私に話させてくれない? 10分でいいわ」

「お待たせ。聞いてきたわよ。ダンテに前金400万でオグビーを殺してくれって頼んだんですって。方法は任せるけど、娘の命日にやってくれって言ったそうよ」
「ちょっと待て。リードがそんなことをしゃべったのか?」
サカキは目を剥いている。百戦錬磨の捜査官がさんざん尋問してもびくともしなかったのに、エンジェルがほんの数分話しただけで自供したというのか、という表情である。
「きっと、突っ張り疲れてそろそろしゃべろうかなーと思ってたところだったのよ。タイミングが良かったわ」
「エンジェルさんは、いつもそういうんですよね」 ナイトが微笑んだ。
彼女が難しい話をつけなければならない相手は、なぜかいつも親切だったり、ものわかりがよかったり、たまたま機嫌が良かったり、ちょうど折れようと思っていたタイミングだったりするのだ。
「そう。わたしは運がいいの。だから、これも当たるかもね」
エンジェルはそう言って、懐から一枚の紙切れを取り出した。新春恒例宝くじ「ラッキー7」である。自分の好きな7桁の番号の用紙を購入するというもので、10万、100万といった小さな当たりが多数設けられているため、当たりやすいと好評である。さっき令状を取りに行った時に買ったらしい。
「シルバー殺しについては何て言ってるんです?」 ナイトが話を戻した。
「それは自分じゃないと言ってるわ。彼が今一番心配しているのは、シルバーがあんな死に方をしたせいでダンテが仕事をやめるんじゃないかということよ」
「たしかに、リードがシルバーを殺したとするとおかしな点が多いよな」
サカキが言った。
「口封じが目的なら拷問する必要はないし、死体をあんな場所に捨てたら、かえって捜査の目を自分に向けることになる」
「とりあえず、警備のヤマは28日ですね。オグビーにその日の予定を聞いて、警備体制を整えましょう」
「ダンテは蟻の子一匹入れないような警備体制もかいくぐっちまうって評判だぜ」
サカキが同情するように言った。
「しかも、その日一日乗り切りゃいいってわけでもねえんだろう?」
「ええ。ダンテを捕まえるか、リードが依頼を取り消してくれない限り、オグビーの危険が消えたとはいえませんからね」 
ナイトが眉を曇らせたところへ、サカキの部下が慌ただしく駆け込んできた。
「主任、主任」と叫びながら、数字の並んだ紙をひらひらさせる。
「何事だ、おまえも『ラッキー7』を買ったのか?」
「は? いえ、違います。サーバーにバックアップされていたシルバーの顧客リストなんですが」
「ああ?」 その場にいた全員が部下の持ち込んだ紙を覗き込んだ。数字はどうやら電話番号のようだ。シルバーはサーバー上に自分のデータファイルを持ち、そこに顧客の電番と顔写真を保管していたらしい。アレフのパソコンでサーバーに接続したところ、「なぜかログインできてしまった」のだそうだ。部下の持ってきたプリントアウトは照会画面のハードコピーである。データはまだサーバーに残っているので、正式には令状を取って記録を提出させなければならない。
「この、最後の電話番号ですが」 ナイトは言った。
「リードの後にもう一人、シルバーに接触した人物がいるようですね。画像は残っていなかったんですか?」
「ええ。電番のみです。時間的にいって、取引に入る前にシルバーが殺されてしまったようですね」 サカキの部下が言った。
「サカキさん。オグビーの安全を保証できるかもしれない方法を一つ思いつきました。ただ、それには捜査本部の協力が必要です。お願いできますか」
ナイトはサカキに言った。

 ドアノブが回るかすかな音がして、男が部屋に入ってきた。音がほとんどたたない獣のような足取りで彼が窓に近づいて行くと、その顔が月明かりに浮かび上がった。ナイトは気配を消して身を潜めていた闇から踏み出して、声をかけた。
「もう射撃ポイントをみつくろう必要はありませんよ、ダンテ。オグビーは逮捕しました」
振り向いたダンテの手にはもう拳銃が握られていた。電光石火の早業だ。銃口はぴたりとナイトの心臓に擬せられている。
「オグビーはシルバー殺しの共謀共同正犯として逮捕しました。どうやら、彼もあなたにリードさんを殺してくれと依頼するつもりだったようです。何度も大統領候補に指名されかけては立ち消えになったのは、リードさんの存在がネックになっていると考えたようですね。第一秘書がシルバーに接触したところ、にべもなく断られたため、先約があると察知してシルバーを拷問し、計画を聞き出したそうです。死体をあの場所に捨てたのは、あなたとリードさんを牽制するためです」
ダンテは一言も発しない。用心深い男だ。ナイトは続けた。
「ジョイスさんの事件も一緒に立件できるかどうかはわかりませんが、シルバー殺しだけでも無期懲役は免れないでしょう。リードさんもそれで何とか胸をなだめてくれたようで、あなたへの依頼は取り消すと言って下さいました。前金は返さなくていいそうです」
沈黙。ナイトは記憶の中の顔写真とダンテの顔を見比べた。
「200万。リラさんの治療には毎月それだけかかるそうですね。病気が進行すればより高額の治療費が必要になる」
その言葉が終わらないうちに、ダンテが突進してきた。ナイトは腹に衝撃を受けて膝をついた。いいパンチだ。と思う間に体が床にくずおれた。
ようやく息をつけるようになって上体を起こしたところへ、エンジェルが駆け込んできた。
「大丈夫!? ダンテが、上であんたの相棒が伸びてる、早く行かないと手遅れになるなんて言うから、撃たれたのかと思ったわ」
それも見破られていたのかと、ナイトは苦笑いした。この建物は、28日にオグビーを乗せた公用車が通る予定の大通りから一筋入ったところにある。エンジェルとナイトはアベックのふりをしてこのあたりを歩き回り、この部屋の窓がちょうど建物と建物の間から大通りを窺える位置にあることを発見した。距離がある上に車が通りすぎる一瞬のタイミングをとらえねばならない。射撃は非常に困難だ。だが、ダンテならやるだろう。ナイトは管理人の許可を得てその部屋に入り込み、エンジェルはダンテが別の場所を選んでいる場合に備え、街娼のふりをして外に立った。
「立てる? らしくないわねえ。格闘技でもトップクラスのあなたが」
「向こうの方が上手だったんですよ」 ナイトはエンジェルに手を取られて立ち上がった。ダンテが銃を使っていれば命はなかっただろう。
「あなたの運の良さがうつったのかもしれないな」 ナイトは呟いた。

 翌日の朝刊はオグビー逮捕の記事で埋め尽くされていた。ナイトはコーヒーを飲みながら、記事に目を通した。決め手となったのはエリスの車のトランクに残っていたシルバー、オグビー、エリスの毛髪と衣服の繊維くずだった。エリスは犯行後、車をきれいに洗ってトランクにも掃除機をかけたそうだが、鑑識の機材と入念さはその比ではなかった。
「あなたも考えたわね。これまでダンテに狙われて助かった人間はいない。留置場の中が一番安全かもしれないわね」 エンジェルが言った。
「もっと悪あがきをするかと思いましたが、あなたが質問するとすらすら答えてくれましたね」 
拷問はもっぱらエリスが行ったが、オグビーもその場にいて一部始終を見ていたことや、小柄なエリスを手伝ってシルバーの死体を運ぶのを手伝ったことを、エンジェルが例によってあっさり白状させてしまったのだ。あれがなければエリスが一人で罪を被ろうとしただろう。
「リードさんも何とか納得してくれたし、八方丸く収まったってところかしら」 
ナイトは笑いながら新聞をめくった。その日はラッキー7の当選発表の日でもあった。
「エンジェルさんの番号、あたってるんじゃないですか? この、200万のやつ」
「あきれた。あの時ちらっと見ただけで覚えちゃったの?」 エンジェルは目を丸くした。
「そういえば、あの電話番号も、あなたがすぐにエリスのものだと気づいたのよね」
「エンジェルさん、報告書はわたしが書いておきますから、換金してきたらどうですか?」 ナイトが言うと、エンジェルは妙な笑い方をした。
「それがねえ、肝心の用紙がどこかへいっちゃったのよ」
「ええ?」
今度はナイトが驚いたが、エンジェルはさして残念そうな様子には見えなかった。

ダンテは病室に入るなり、真新しい花束に気づいた。
「あなたの警察時代の知り合いだっていう女の人がお見舞いに来てくれたのよ」
リラは言った。
「とてもきれいな髪の、目の大きな人。あなたにこれを渡してくれって言われたわ」
あの女か? ダンテは緊張を気取られないようにリラの差し出した薄い封筒を受け取った。中には7桁の数字が書かれた紙が一枚入っていた。
「ラッキー7のチケット?」 リラが先に歓声を上げた。
「朝刊に当選番号が載ってたわよ」
見ると、200万の当たりくじである。
リードは成功報酬として800万を約束していた。それには遠く及ばないが、次の治療費は支払うことができる。だから当分仕事は受けるなということか。
(おかしな二人組だ) ダンテは思った。
あの黒服の男も、ダンテの攻撃は見切っていたはずなのに、よけようともしなかった。
「ダンテ、何を笑ってるの?」
リラも弾んだ声で訊ねた。

東レ初勝利!!

2007-01-08 16:35:01 | バレーボール
    
誰でも時々小さな子供に戻りたくなることがあるよね
それを許してくれる人が一人だけいてくれるといいな
ボクがとても寒かった時にあたためてくれたキミ
今はボクの前でちっちゃな女の子に戻るといいよ
ボクはいつもキミの味方だから
安心して
泣いてるキミも笑ってるキミも丸ごと大好きだヨ!


 やりました! ついにわれらが東レ・アローズが今季初白星
それも、3-0のストレート勝ちです!
さあ、ここからのっていこう

東レ 3  0 日立佐和
    25-21
    25-18
    25-22

東レスタメン:木村、西脇、芝田、佐藤、荒木、大山未希 リベロ;濱口

昨日、一昨日と苦しんだ東レ。日立佐和は粘りのあるチームで、黒鷲旗でも東レを破っています。ツライ組み合わせかと思いましたが、昨日までの鬱憤を晴らすような快勝
この試合はサーブレシーブが良かったようですね。返球率、サオリン72.2%、タクトさん76.9%、ミヤさん81.8%。
サーブレシーブが安定していたためか、センター陣の決定率も高くなっています。メイさん50.0%、エリカさん41.2%。
サオリンは攻撃でもがんばってます、63.6%。今日のヒロイン・インタビューはサオリンだったようです。相変わらず頼もしい

 今季のプレミアリーグは、とてもスケジュールがタイト。
11日(木) 東京・神奈川大会に出発
13日(土)  JT
14日(日)  NEC

何だか、ほとんど滋賀にいる時間がない感じです
どこのチームもそうですが、疲れをためないよう、ケガをしないよう、体に気をつけて乗り切って下さい

東レ vs デンソー

2007-01-07 17:47:44 | バレーボール
           のだめカンタービレ風に…

「キョコたんとクマたんが体育会系できたので、わたしたちは文化系でいきましょう」
「曲目は『猫ふんじゃった』です」
「エ? そうニャの?」

 東レ  デンソー
東レスタメン:木村、西脇、佐藤、向井、荒木、大山未希 リベロ;濱口

      1セット 25-18
東レ 1  2セット 24-26  3 デンソー
       3セット 21-25
       4セット 19-25

岡山に舞台を移し、デンソーと対戦。
巻き返しを図りたい東レですが、そうだったー。デンソーの新監督は、去年まで東レにいた達川さんだったー
うーん、ちょっと若いチームには試練のカードが続いていますね。
第1セットは先取したものの、第2セットを競り合いの末落としてしまったのが響いたのでしょうか。第3セット、一時17-12とリードしたものの、そこからデンソーに6連続ポイントを許し、セットカウント1-3で黒星を喫してしまいました
東レはとにかく若いチーム。セッターも、アタッカーから転向したばかりの未希さんにかわり、アタッカー陣も今季初めてスタメン出場という選手もいます。昨年は12月まで全日本シーズンが続いたので、サオリン、エリカさんといった全日本メンバーとのコンビ合わせの時間もあまりなかったでしょう。
今は、ゲームの中で少しずつ色んなことをつかんでいく時期なのかもしれません。
センターラインの決定率がちょっと低いのが気になりますが、内容的にはいい試合をしていると思います。
リーグは長い。必ず歯車がかみあって大爆発できる時がきます。
自分を信じて、仲間を信じて、頑張れ、東レアローズ

 「kimera25さんから、エンジェルさんとナイトさんの応援チームについてご質問がありましたので、教えて下さい」
「わたしは、プレミアリーグに昇格したトヨタ車体に注目しています」
「わたしは、越川選手の所属チームのサントリーを応援しています
「ということでーす」

 kimera25さんのブログは、時事問題や政治経済にも果敢に取り組む話題豊富なブログです。スポーツや楽しい話題もいっぱいなので、ぜひ一度ご覧になって下さい。

 熱戦が繰り広げられる岡山は、今日は雪だったそうです。
東レは、明日は日立佐和と対戦。頑張れ、アローズ
 

プレミアリーグ開幕!

2007-01-06 17:12:19 | バレーボール

「華麗なるスパイラル・シークェンス」「黒子付き」
「イニャバウアー????」

 スケート、駅伝、サッカー…冬もけっこうスポーツシーズンです。
そして、バレーボールVリーグ改めプレミアリーグも、いよいよ本日開幕です(やっと、絵と内容がつながったぜ
われらが東レ・アローズは武富士との開幕戦。

東レ  武富士 1-3
1セット 19-25
2セット 25-18
3セット 20-25
4セット 21-25

東レスタメン:木村、西脇、佐藤、向井、荒木、大山未希 リベロ;濱口

残念ながら、東レは黒星発進。
試合後の監督インタビューによると、「開幕戦ということで動きが硬かった」とのこと。若手中心の布陣だけに初戦の入り方が難しかったようです。第3,4セットは見応えのある競り合いだったようなので、上手く明日へつなげてほしいです
若いチームだけに、いったん勢いがつけばどんどん行ってくれるでしょう。
明日は岡山でデンソーと対戦

 今日は、タクトさんこと芝田安希選手のお誕生日です。

   HAPPY BIRTHDAY、タクトさん

今季も元気にチームを引っ張っていって下さいね

Angel & Knightの初仕事

2007-01-04 05:03:06 | Angel ☆ knight

「今回は少し趣向を変えて、エンジェル&ナイトの仕事ぶりを披露」
「豚まんにも詳しい二人ですが、仕事はどんな風なのかな?」

 アメイジング・モールは、新春大セールでごったがえしていた。
吹き抜けのロビーをぐるりと囲む幾層ものショッピングフロア。各階に飲食店や休憩所がしつらえられ、上層階には映画館、コンサートホール、アートギャラリーも併せ持つ巨大な建物は、いつも大勢の人々で賑わっている。セール時の混雑はいうまでもなく、大勢の警備員が配置された。
今年はそこに警察も加わっているのは、昨年、男女二人組の窃盗犯がこのセールで店舗・客から総額一千万をまきあげる荒稼ぎをしたからだ。
刑事特捜班からも、エンジェルとナイトの二人が応援にかりだされていた。

 午前十時。正面玄関のガラス扉の前に長蛇の列を作っていた人々が、開店と同時になだれこんできた。
昨年は窃盗犯の二人組もこの人の群れに紛れ込んでいた。防犯ビデオや目撃証言から既に面は割れている。早速広域手配したが、二人はこの一年なりをひそめていた。再びこのセールを狙う可能性は無視できない。捜査員の間に緊張が走った。

 ゴリラは、懐に獲物の重みを感じてほくそえんだ。
自分達が指名手配されているのは知っているが、去年の自分とは体型から異なっている。ビデオカメラに写った色白で痩せぎすの男は、今はボディビルダーのような筋肉を全身に纏っている。肌もファウンデーションで褐色に見せていた。手配写真といくら見比べても、自分を見分けることはできないだろう。
ゴリラは前方に獲物を発見した。
安売りのワゴンを懸命にあさっている女性客のショルダーバックが無防備に後方に突き出ている。ゴリラは電光石火の早業でファスナーを開閉し、持ち重りのする財布をつかんだ。
その瞬間、カシャリという音と共に、セラミックの手錠が彼の手首をとらえた。
値札のついたイヤリングを両耳にさげた女性の姿がその先にあった。
「ゴリラさんですね。窃盗罪で現行犯逮捕します」
ゴリラは獲物を奪う瞬間も、常に視野を広く持って周囲に気を配っていた。この女は完全に自分に背を向けて、店員にすすめられたイヤリングを試着していたはずだ。それなのに、なぜ―?
アクセサリー売り場のカウンターに目を遣って、ゴリラは舌打ちした。鏡だ。イヤリングを着けるふりをして、女は鏡に映った自分の挙動を見ていたのだ。しかも、女は自分を最初からゴリラと知って目をつけていた。なぜだ?
「身ごなしです」
ゴリラの疑問に答えるように、彼女は言った。
「体型が変わっていても、身のこなし方が同じなら、同一人物とわかります」
すぐと駆けつけた応援の警官達が、ゴリラを職員用の一室へ連行した。自分に手錠をかけた女は、両腕に買い物袋をさげてモールに引き返していった。
身体検査が終わると、早速ゴリラの尋問が開始された。警察が聞きたいのは、彼の相棒、ソリテアの今日の人相風体だ。
「あいつの変装は見破れんよ」
ゴリラはうそぶいた。
「あいつはおれと違って、身ごなしまで変えられる。あんたらには絶対わからねえよ」

 ソリテアも、防犯ビデオに映った一年前の映像とは似ても似つかぬいでたちだった。
女優志望で、ゴリラとは劇団で知り合った。二人ともチャンスに恵まれず、とうとう演劇で身につけたものを犯罪に使うようになってしまった。ゴリラは以前、すりの役を貰った時に、主役の腕から時計をすりとる技を懸命に習得した。自分が舞台の中央に立てるのはそのシーンだけだからだ。監督からは、そんな技を磨くより、本当らしく演技しろと叱られていた。ゴリラはいつもそうだ。人一倍努力するのに、その方向やポイントがどこかずれている。役に合わせて体型まで変えてしまう情熱が報われないのはそのためだ。身ごなしを変えるだけでまるで違うイメージを演出できるのに、ゴリラはとうとうそれを体得できなかった。
ソリテアの今日の扮装も、以前貰った役に由来していた。コメディの準主役。初めて貰った大役だ。これを当たり役にできれば、大きく飛躍できる。前評判も上々だった。だが、何という運の悪さ。開幕の前日に急性盲腸炎になってしまった。この時やけを起こしたのが転落の始まりだった。
手配写真を逆手にとって、再びモールを荒らしてやろうと決めた時、変装はこれしかないと思った。見破れるものなら見破ってごらん。ソリテアは不敵に微笑んだ。

 ナイトはメンズショップの前でゴリラが逮捕されたという連絡を受けた。残るは女性の相棒、ソリテアだ。ビデオの映像では、すらりと背の高い、ややきつい顔立ちの女性だった。
この店のロゴが入ったポーチを抱え、洒落たメンズスーツに身を包んだ客が、彼の脇を通って店内に入っていった。値が張る店なので、客はそう大勢詰めかけてはいない。
カウンターでは、買い物袋を両腕に3つずつ提げた女性客がさかんに店員に話しかけている。息子に買ってやるネクタイの柄を相談しているようだ。毛皮のコートを着た大柄な女性である。アヒルのように手をぱたぱたさせて、あれやこれやとネクタイをよっている。その横で、今店に入ったばかりの客がメンズ・フレグランスを購入した。

店員が店の奥でフレグランスを包装している間、客はスツールに案内されて腰を下ろした。周囲は手帳や財布などの小物をディスプレイした棚に囲まれている。待っている間に他の商品にも目をつけてくれたら、という店側の思惑だろう。スツールには他にも数人の客が座っており、暇つぶしに棚を見て回る者もいた。フレグランスの客も立ち上がって棚を覗き始めた。自分の持っているポーチより一回り大きな新作が柔らかくライトアップされている。
カウンターからは、まだネクタイが決まらないらしい女性客の甲高い声が聞こえてくる。あれだけ柄が大きければ声帯も大きいはずなのに、あんなキャラキャラした声なのは、若い頃からそうやって可愛子ぶってきたのだろう。だが、あの年になれば、ただのアヒルだ。女は声だけでなく、しゃべり方も動作も幼稚くさかった。そのため、せっかく上背があって手足が長いのに、全体がちまちまして見える。店員が、「白いシャツが多い方なら、こちらのワインレッドなどきれいに映えますよ」とアドバイスしても、まるで耳に入らない様子で、「そうぉ? でも、あそこの青いのもいい感じだわ。ちょっと出してくれない?」と上体をカウンターに乗り出して指を突き出した。あの店員も気の毒に。思ったところへ、包装された商品が届けられた。ブランドロゴが美しく印刷された紙袋を掲げて、店員が出口まで自分を送り出す。カウンターに目をやると、店員がアヒル女のためにこちらに背を向けて青いネクタイに手を伸ばすところだった。

背後で、
「ポーチが違っているようですよ」
という声がしたのは、その時だった。店員が青いネクタイを手に振り返ると、ちょうど店を出ようとしていた客が、黒いスーツの男性に手首をつかまれていた。いましがた、フレグランスを購入した客だ。黒スーツが指さした棚を見ると、明らかに使い古しのポーチがのっかっている。そこにあった新品は、いつのまにかフレグランスを買った客の手におさまっていた。店員は一瞬、何が起きたのかわからなかった。他の客や店員も、当惑顔で二人を眺めている。

「男装するとは考えましたね、ソリテアさん」
ナイトは言った。
「それに、商品を購入すれば店側は警戒心を抱かない。こういうブランドショップは包装に時間がかかるから、その間にもっと値の張る商品を頂くというのは、なかなかいいアイデアだと思いますよ」
聞いているソリテアの顔が、みるみる歪んでいく。演技をやめた彼女の顔は、もう女性にしか見えなかった。
「なぜ…?」
喘ぐように、彼女が訊ねる。
「あなたは男性のように見える動作をよく研究されている。だが、男性と女性は骨格が違います。そのためにどうしても同じ動きにならないところがある。あなたが店に入ってくるのを見た時に、その点がわたしの注意を惹きました。それで、あなたの行動を目で追っていたんです」
ナイトにつかまれたソリテアの手からふっと力が抜けた。
「なるほどね。劇団にいた頃、よけいなことをしすぎるのが私の欠点だとよく言われたわ。どうせ変装するなら性別までと思ったけど、それがよけいだったわけね。昔、ヒロインに頼み込まれてパーティーのエスコートを引き受ける男っぽい女の子の役を貰ったことがあるんだけど、あの時は完全に男性になりきる必要はなかったものね」
こんなことならあのアヒルみたいな女にでも化ければよかったわと、ソリテアは呟いた。

「お疲れ様。自分も買い物しながら逮捕するなんて、特技ですね。少し持ちましょうか?」
「助かるわ。これから5階でタイムセールがあるのよ」
「まだ買い物するんですか?

干支の話

2007-01-02 16:33:00 | Weblog
       クマたんよ、大志を抱け!
   
「ボクの野望は、日本の政治を動かすような大物になって『クマ年』をつくることでーす」
「『ネコ年』もつくってほしいニャア」
「あたしは、6月に祝日をつくってほしい」

 お正月なので干支のお話です。
妹が高校生だった頃、当時大流行だったディスコ(今のクラブと同じ?)へよく踊りに行っていました。
18歳未満は入店禁止なのですが、入口で年齢を聞かれても、「18歳です」と言って入っていました。中には生年月日を聞いてくる店員さんもいましたが、生年をごまかせば楽勝!
ところが、ある時、ちょいとツイストのきいたチェックを入れてくる店員さんに出くわしました。



「きみたち18歳? じゃあ、干支は何?」


虚をつかれた妹達。友人の一人がとっさに、






「えっとぉ~」




残念ながら、だじゃれに免じて入店させては貰えなかったそうです

お粗末様でした