フィギュア全日本女子フリー

　昨日の男子は、今季急成長の羽生選手が初優勝。
女子も、SP1位の鈴木選手が表彰台の真ん中を狙っています。
２．２８差で鈴木選手を追う真央ちゃん。躍進のジュニア勢と、復活に向けて頑張る村上選手。
女子もどうなるかまったくわかりません　o(^^o)(o^^)o

最終グループ１番滑走は、SP５位の村上選手。
フリーではジャンプもしっかり決め、気迫溢れる演技で、情熱的なタンゴの曲を踊りきりました。
昨日は泣きべそ顔でしたが、今日は会心の笑顔で演技を終えました。
１８０点越えの高得点をたたき出します。

SPトップの鈴木選手は冒頭のコンビネーションがすっぽ抜けてしまいました。
もう一つ転倒がありましたが、心の強い鈴木選手。すぐに切り替えて、他の要素を美しく踊ります
SPを首位で終えると、どうしてもフリーのメンタルコントロールが難しくなります。
１８０点台は出しましたが、村上選手にかわされ、暫定２位。

白熱の混戦になったところで、真央ちゃんの登場です。
冒頭のトリプルループを綺麗に決め、ダブルアクセルの次にトリプルをつけるコンビネーションも成功しました。
二つほど小さなミスもありましたが、後半の３連続も成功。
しかし、今季の真央ちゃんはジャンプに頼らないスケーティングを身につけています。
特に終盤のステップは何度見ても感動です
真央ちゃんの表情はちょっと納得いかなかった様子ですが、最後までスピードにのったいい演技に見えました。
得点は、１９３．５６
もちろん、この時点ではダントツのトップです。

注目の宮原選手。
ジュニアとは思えない堂々とした滑りで、情感あふれる『ロミオとジュリエット』を踊りました。
１つ手をついてしまったジャンプがありましたが、難易度の高いコンビネーションは成功。
ジャンプだけでなく、全体の滑りも綺麗です。柔軟性を生かしたしなやかな演技。
なんと、鈴木選手を交わして現時点の３位に入りました。

SP4位の西野選手。
序盤にミスがありましたが、続くジャンプは次々と成功させ、力強い演技を見せます。
後半になってもスピードがあります。
シニアはジュニアよりフリーの演技時間が長くなるので、ジュニアの選手はスタミナが心配されるのですが、宮原選手も西野選手もまるで疲れを見せませんでした。
結果は、シーズンベストが出ましたが、現時点で６位。

最終滑走は本郷選手。
わたしは個人的にこの選手に注目しています。
とにかく、ダイナミックで力強い。
他の選手が「踊る」という感じなのに対し、彼女は「スポーツ選手」というイメージが強い感じがします。
後半にたたみかけるようにジャンプを決めていったように、スタミナもありそう。
結果は５位ですが、会場をひきこむ力も持っているので、大きく育ってほしいです。


　女子表彰台

１　浅田真央
２　村上佳菜子
３　宮原知子


今回はジュニア勢の活躍が光りました
もうどういう順位になるのか全然わかんなくなっちゃいました。
そんな中、真央ちゃんはやはり女王の貫禄で堂々の優勝
村上選手もお姉さんグループの意地を見せましたね。
鈴木選手は、SPで出遅れた時はフリーで巻き返していたけれど、GPファイナルに続き、SPがいいとフリーでミスが出てしまうという展開になってきました。
村上選手も含めて、SPとフリー、両方高い点数を出すというのは大変なことですね。
お姉さん達も、それを追いかける若い選手も魅せてくれた、素晴らしい大会でした