4年前に出会った加奈さんの笑顔。この笑顔をもう一度見たいと思いながら、ずっと柳本ジャパンを見てきたような気がします。
日本 アメリカ
スタメン:栗原、竹下、高橋、荒木、木村、多治見 リベロ;佐野
第1セット
今日は、昨日大活躍の多治見選手がスタメンです。早速ブロックを決めてくれました。多治見選手が入ると、コートが元気づく感じがしますね。
ブラジルにリードされますが、メグさんの連続ポイントで8-8
ブラジルは早くも4本目のブロック、10-12
昨日は止められていたサオリンですが、今日は決まっています。13-13
多治見選手のブロックが出ます。14-14
サオリンのバックアタック、15-17
ここから離されてしまいます。16-22
そのまま、第一セットは一気にいかれてしまいました。16-25
第2セット
シンさんのブロックが飛び出します。11-12
日本が4連続ポイントで13-12
サオリンのサービスエース、14-12
19-16で加奈さんがIN。
昨日は「らしい」スパイクを決めてくれた加奈さんですが、今日はちょっとトスが悪すぎました。
シンさんが戻ります。19-17
ブラジルは、ジャケリネの調子がよくないようです。ミスを連発。20-17
日本は流れを手放しません。
最後はエリカさんが決めて、第2セットを奪います。25-23
第3セット
序盤、日本がリードを奪います。5-2
しかし、ブラジルもすぐ競り合いに持ち込みます。7-7
一回目のテクニカルタイムアウトは、7-8とブラジルリード。
ブラジルはパウラが当たってきて、差を広げます。9-14
加奈さんがIN。
パウラのスパイクがアウトになって14-17
サオリンのサーブポイントで15-17
ワンポイントブロッカー大村選手もIN。前回に続き、またもこれが当たります。大村選手のブロックポイント、16-18
テンさん、シンさんが戻ります。
ブラジルの4連続ポイント、17-22
最後はサーブミスで、18-25。このセットはブラジルです。
第4セット
ブラジルから序盤から走ります、5-8
日本が追い上げます。7-9
エリカさんのブロード、8-10
ブラジルがリードを広げます。10-16
日本が連続ポイントで追い上げます。ブラジルにもミスが出て、17-21
18-22で加奈さんがIN。
大きくはじかれたボールを、加奈さんが懸命に追いかけますがマーカー外。18-23
シンさんが戻ります。
18-25でブラジルが勝利。
メグカナが鮮烈デビューを飾った記念すべきWC。
あの時、日本バレーの新しい形が見えたはずなのに、思い切ってこの2人を軸にしたチームを作ってこれなかった。
別に、加奈さんのファンだから加奈さんを中心に、といっているわけではなく、今回、加奈さんがワンポイントで出たり入ったりしたのを見て、やはりこの2人が揃ってコートにいる形がいいのでは、と理屈ではなく感じました。メグさん一人では、やはり負担が大きい。メグさんが下がった時に加奈さんが前にいると、全然違うような気がします。
そうすると、守備面が、とか、コンビとのからみが、とか色々課題は出てくると思います。しかし、そこをどうクリアするかを、この4年間試行錯誤すべきだったのではないかと感じました。
なのに、目先の結果を優先して「無難な」チーム作りばかりしてきてしまった。
目先の結果とは、「とりあえず5位以内」
速さとコンビは、たしかに世界に対抗する日本の有効な武器です。でも、それ「だけ」では、世界を追いつめることはできても倒すことはできない。それは数え切れない過去の試合が示してきた結果です。
いいところまでいったけれど、最後は相手の高さとパワーに押し切られてしまった。
こんな試合がどれだけあったでしょう。
この、最後のあと少しを超えるためには、これまでの日本バレーの殻を破る必要があったはずです。そのためには、最初は辛抱しなければならない時期もあったでしょう。それでも、根本的な改革がメダルをとるためには必要だったのではないか。
大きな国際大会が日本でばかり開催されるのも、根本改革には良くないように思います。大林さんが言っていたことですが、自国開催だとどうしても注目を集めて結果を求められるので、思い切った選手起用や新しい作戦を試みられなくなるというのです。
金縛りにあったようにメンバーチェンジができない柳本監督を見ていると、そういうしがらみもあるのかなと感じました。
オリンピックが日本で開かれることは滅多にありません。真の強化のためには、アウェーでの経験をもっと積むことが必要でしょう。
個々の選手はすごくレベルアップしていると思うので、チームとしての戦略をしっかりたてて、絶対北京へ行ってほしい