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銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

樋口恵子さんの講演、「体重が軽い方が、老後は歓迎をされる」

2010-05-01 20:57:07 | Weblog
 樋口恵子さんの講演を聴くのは二回目です。一回目は、横浜在住時代で、私が30ぐらいで樋口さんが40ぐらいのときでした。年を重ねると言う事は、私にも樋口さんにもひとしくあてはまり、樋口さんは、昔とは違って、迫力のある話し手でした。
 聴衆をときに笑わせたりなさって。昔は淡々とまじめな事を、まじめな話法でお話になる方でしたが。

 どうして、この会に招かれられたかと言うと、鎌倉ロータリークラブの会長さんが、矢内原さんといって、産婦人科のお医者さまなのです。そして、『子供の何とか会』と言うNPOの役員(または理事長)であり、樋口さんもそこのメンバーだから講演を依頼された模様です。その会の正式な名称を覚えておりませんが、少子化を考える会の模様です。

 結論として、樋口さんは、「少子化を、食い止めるのには、女性が安心して、子育てと、仕事を両立させるシステムが必要である」、とおっしゃっています。
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 韓国との比較が多かったのですが、結構似ている進行で、高齢化社会が進んでいるとの事です。しかし、女性の地位向上が、急に韓国では進み、おもいがけないスピードで、男女平等が、実践をされているそうです。それは、韓国の現大統領が政治家として大物だと言う事を証明しているでしょう。国民には人気が無いそうですが、それもまた、立派な大物である事を証明しています。
 今『アイリス』と言うドラマが評判で、我が家でも見ています。そのテーマ設定が、ぐっと自由で羨ましいぐらいです。

 ここからはちょっと、樋口さんの講演からは離れますが、今、木村拓哉(俳優)さんを、貶める動きが、日刊現代を中心として起きています。その裏側を推定しますが、多分、かれが元気な首相の役を過去にやったからでしょう。英雄を忌避する、日本の裏側に絡め取られていて気の毒です。こう言うところに、ひそかにですが、言論弾圧の証左をも見る私です。
 英雄が出る事が忌避されていて、小さくまとまるしかない日本、気の毒な日本。

 でも、樋口さんのお話の中に、救いもありました。「人生は五十年と言われていた歳月が、何百年も続いたが、これからは、人生を百年と考えないといけない」そうです。その際生活費が大変ですね。日本の定年が、ながらく、55歳と決められていたが、形こそ、正式な社員ではないものの、実質的に、65歳定年が、実施されているそうです。
 で、そこが救いです。

 ただ、団塊の世代が、65歳になるのが、2012年だそうで、そこで、男性がどっと、地域社会と家庭にかえって来るそうで、そのときに、どうするのか、それが、問題だそうです。
 
 数字も挙げられました。今現在の、高齢者の実質的な収入が、年間、300万円であろう。これは、上の方であろう。300万円以下の人も多いだろう。そして、貯金が二千万円とする。すると、その中で、何らかの、事故とか、障害が起きると大変である・・・・・・と言うお話です。特に持ち家が、傷むと言う件が、上げられていました。持ち家が、傷んでくると修繕費が掛かる。それが、予定外の出費となる。それをどうするか?

 私自身はこう言う件では、語る資格がない人間です。高額の貯金を持っていたのに、大物アーチストになるために、あっという間に散財してしまったので、老後の計画もありません。ただし、別に不安がっているわけでもないのです。50代は、あせりましたが、今はまったくあせっておりません。不思議な形で、老後(体力の衰える時代)を安心して迎えています。どうしてか、非常に落ち着いています。だけど、老後の生き方について論を張るわけには行かないのです。まったく、そこからは、外れた人間です。「野の花を見よ。天の星を見よ」で生きているだけですから。
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 ところで、聴衆との和合として、「鎌倉こそ、高齢化社会の縮図であり、高齢者の割合が、数年後(または、数十年後)の日本を象徴している」ともお話をされました。そういえば、逗子とも大船とも違う雰囲気が街にあります。逗子は、4、50代の働き盛りが住んでいる街です。大会社の課長とか、部長級が多そうです。大船は、あまり特徴が無いが、それでも、若い人も多そうです。鎌倉と北鎌倉は、観光客を除けば、たしかに高齢者が多いです。

 象徴的なのは、山下飯店と言うレストランです。このレストランは、上の階にあるプチホテルの、ダイニングをかねているのが、最近、私にも分かりました。だから、日帰りの観光客向けの経営ではないのです。あまり、客集めの宣伝をしていません。だけど、お昼時間には、地元民らしい高齢者で、いっぱいです。週に一回、または二回、ここで、食事を取るご夫婦が多い事を、指ししめしています。ひとつの、手がるな贅沢というかレジャーとして。

 私たち夫婦も今は、ホテルのランチバイキングを試している段階です。しかし、この前横浜ロイヤルパークホテルで、「今日で、バイキングも、うちどめにしようか」と話し合いました。あまり、多量には食べられなくなっているのです。よくシニア料金と言う設定のところがありますが、あれは、正しいです。そのうち、私たちも、「山下飯店に食べに行こう。遠くはおっくうだ」と成るでしょう。

 ただね、喫茶店が困ります。鎌倉の喫茶店ではお話をしている人が多いが、しごとをしている人が少ないです。別の街では、たいてい二、三人が仕事をしています。私も喫茶店に入るのは、休憩もあるが、ちょっと、パソコンを開いたり手紙を書いたりしたいので、そう言うお客がほかにいない鎌倉では、喫茶店の居心地がよくないです。一人客は、早めに外に出ないといけない感じで。

 その鎌倉での、特徴としては=高齢者の方が、生活に工夫をする=という事があります。若い人より、ものを手作りする傾向が強いです。だから、古い形の乾物やさんがあって、数種類の豆とか、数種類の煮ぼしを売っていたりします。そして、スワニーと言う手芸屋さんが発展していたり、産直の野菜市場が発展していたりします。でも、これは、戦前の教育を受けた人、または、戦後の物不足の時代を経験した人が多いからでもあるので、十年や、二十年後は異なってくるかもしれません。

 後、日本の社会では、他国に比較して、高速で、高齢化が進んでいることとか、いろいろ有意義なお話もありました。高齢者がいずれ、社会の中で、30%を占める時代が来るそうです。うーん。私自身は平均より早めに、死ぬような気がします。さっと簡単に死ねるといいのですが、長患いになったら大変ですね。誰もが、老後について、考える事は同じでしょう。介護される立場としては体重が軽い方が、歓迎されるそうです。シーツ交換等を考えると『なるほど』とうなずけます。
                         2010年4月30日   雨宮 舜
コメント
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