AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

再発だじゃあ その2

2008年09月12日 | やっぱりメタル!!
『踊る一寸法師』に続いて、このアルバムも来週9月17日再発されちゃうって、
世の中どうなってんだ!?

そう、人間椅子の隠れた名盤(といっても人間椅子の作品は一般リスナーからすると全部隠れているが・・・)6th『無限の住人』でございます!!
おぉ~またしても土屋氏(Dr)参加作品。

この作品は『月刊アフタヌーン』(講談社刊)に連載されている沙村広明原作の人気漫画『無限の住人』のイメージ・アルバムとして企画された1996年リリースのコンセプトアルバム。
なんでも人間椅子ファンだった原作者のたっての頼みでこのコラボ企画が実現したんだとか。
歌詞カードにも沙村広明画の挿絵が盛り込まれていて、なんといっても裏ジャケの椅子メンバーの晒し首絵が最高!
発売当時、このコラボの相乗効果があったのかは甚だ疑問だが、今年7月に原作コミックスのアニメ化放映にともない問い合わせが殺到したため、めでたくポニーキャニオンより廉価版で再発決定したそうな。
『無限の住人』公式サイト

時代コミックスということで、全体的に時代劇趣味風なアレンジが施されています。
企画盤とはいえ、トータルな人間椅子のイメージからブレてはおらず、通常のオリジナル・アルバムとして十分楽しめる内容。
まぁ人間椅子の音楽性と和嶋氏のアレンジ能力の高さを考えると、まさに適材だったってことですな。

このアルバムはとにかく創意工夫が素晴らしい!!
まず、メイデン“イカロスの飛翔”風の#一“晒し首”では、合戦後の桶狭間の荒野を彷徨っているかのようなアコギ演奏が盛者必衰のことわりを感じさせます。
#三“地獄”は正に日本人のイメージするあの世の地獄風景がまざまざと浮かび上がる痛快ハードロックナンバー。餓鬼どもが犇めいているかのようなオドロオドロしい間奏部分でのギターによる時報音が面白い。
酔っ払いの千鳥足のようなリズムの#五“莫迦酔狂ひ”では、中間のアグレッシヴなベースラインが百鬼夜行を髣髴とさせております。
ラスト、ポーの小説からきているのか#十“黒猫”では猫の鳴き声をイメージした「ミャアオォォォ~~ン」というギター音やら、中間のハード展開での和嶋氏の数え唄にラストのサバス風の大団円と、正に和嶋氏の面目躍如といった名曲。
その他、龍笛と和嶋氏の大正琴が典雅に響く小曲#六“もっこの子守唄”や、津軽三味線ギター奏法が炸裂するタイトルイメージそのまんまな江戸物風ロック#八“辻斬り小唄無宿編”と、とにかく時代風なユニークさに富んでいて最後まで飽きさせません!



ブックオフでこの漫画を立ち読みしたところ、まぁ私の趣味ではありませんでしたね。
しかしこの度のアニメーションの劇中で人間椅子の曲が1曲も使われてないって、どないやねん!!
(ちなみにエンディング・テーマを担当しているのはGRAPEVINEだとさ。)

Good Job!!


今日の1曲:『無限の住人』/ 人間椅子
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする