AMASHINと戦慄

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しゅぷぅにぐらとふぅ

2009年04月14日 | ルルイエ異本
クトゥルー本を切らしていたので、「リトル・リトル・クトゥルー」という史上最小の極東神話小説集とやらを買って読みふけりました。

これは極東におけるクトゥルー神話流布の第一人者であらせられる東雅夫氏が企画募集した、アマプロ作家による投稿文字数800字以内の「広義のクトゥルー神話に属するオリジナルの掌篇小説」が111篇収録されたものであります。
「手乗りクトゥルー」「アルハザードの娘」「同人誌ネクロノミコン」「それゆけ!ダゴン秘密教団日本支部」「キ・テウル・ク・エ・キエル・ケ」など、タイトルだけ見ててもワクワクしてきませんか?

“ディープ・ワンズもの”、“ウルタールの猫もの”、“ダンウィッチもの”、“ユゴスよりのもの”と、なかなかクトゥルティーに富んだ掌篇集でしたが、私の好きな“大いなる種族もの”がひとつもなかったのがちょっと残念でした。
まぁ5編に1つおもしろいのがあるくらいで、レッドカーペットを見てる感覚に近いものがありましたね。タイトルの割には期待ハズレな話も結構あったり。

この中で群を抜いていたのは、やはり最優秀賞も獲られてる黒史郎さんの作品群でした。
ズゥ~~ンと心の奥に沁み込んでくるような見事なまでの暗黒描写!しかもかなりオリジナリティに富んでいて素晴らしかった!
身の毛もよだつ後味の悪さなんかも秀逸で、ダーレス作品なんかよりずっと宇宙的恐怖を感じましたね。

ユル系も結構おもしろくって、特に推定マンモス著の「奉仕種族ショゴスとの邂逅」はツボでしたね。
「ギザテケリ!」とか、ショゴたん(笑)とか。
アキバ系は好かんけど、この話は洒落が効きすぎてて好感がもてました。
あと葦原崇貴著の「Radio Free Yuggoth」もワロたな。
レディオネーム「立方体すきすきすー」やら、DJミゴ(NIGOではない)やら(笑)。

しかし、こういうの読んでクスクス笑うようなったら、ホンマ人間的にヤバいと思います。
いよいよ悪魔の暗礁空域(デビルズリーフ)に近づきつつあります。


極東和製プログレッシヴ・デス・バンド、五人一首。

“人間椅子+DREAM THEATER”という形容はピッタリやね。普通にカッコいい。
キーボードの人は元筋少の三柴理氏を尊敬しているそうだ。
全員超絶プレイヤーで、演奏も凄いんだが人間椅子ほどのケミストリーや深さはさほど感じられない。
ヴォーカルに難アリ(特にノーマル声の部分)かな。

今日の1曲:『経文刻印身体』/ 五人一首

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