AMASHINと戦慄

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モット演ッテクダサイ

2013年03月16日 | コンサート
やっぱ私はJOURNEYよりこっちの方が性にあってる。

先週の水曜日は、悪天候の中『THE CRIMSON PROJECT』という、元クリムゾンのメンバー+αがクリムゾンの過去の名曲群をやりたくるという、とっても素敵なイベントを見に行ってきました。
ロバート・フリップ翁、ビル・ブラッフォードなどの肝心要のメンバーが不在ってのはどやろか?とも思ったが、エイドリアン・ブリューのトリッキーなギタープレイを一度生で見てみたかったし、トニー・レヴィンのスティックさばきも見たいっつーことで、即座に行くことを決意。

会場は昨年トリオUKを目撃したなんばHatch。難波の船着き場のそばにあるからなんばHatch。
ここらでは驚異的な音響設備を誇っている。地球防衛隊の秘密基地であるという噂も。


トップバッターは、以前から気になってたトニー・レヴィン、パット・マステロットのプロジェクトSTICK MEN。
いきなりクリムゾンナンバー“Vroom Vroom”で始まり、一気に気分を高揚させてくれたが、時差ボケのためか、どうも演奏がおぼついてない様子。トニーはいきなりシールドすっぽ抜けてるし。
しかし、だんだんと歩調が合ってきて、アンサンブル感も増してきた。
STICK MENのオリジナル曲は今回初めてだったが、そこにはしっかりとクリムゾニズムが継承されており、知らない曲でも、2本のスティックが複雑に絡み合う重低音のポリリズムを体感するうち、体がモラホラと疼いてきやがる。そして今回思ったのが、この私の捻じれた性癖に触れてくるのは音の“ヒズミ”なのだと。“ヒズミ”こそクリムゾンの真骨頂なのだと!(クリムゾン・グローリーぢゃないよ)
ラストは出ました“太陽と戦慄pt2”!(冒頭でパットがシーケンサーで“Talking Drum”の語尾のヴァイオリン音を鳴らす演出もナイスだね!)
人間椅子も以前3人で見事にカヴァーしていたが、この3人による重厚な演奏も素晴らしく、見事なトリオ・クリムゾンを見せつけてくれた。
STICK MENのオリジナル作品も要チェックだな。



STICK MENが終わって、間をおかずにエイドリアン・ブリュー率いるADRIEN BELEW POWER TRIOが登場。まぁステージを2バンド左右半分半分という形で予めセッティングしてあったので、セットチェンジの時間が省けたわけだ。
開演早々ブリューのエフェクターのループが鳴らない&止まらないというトラブルが発生する。本人がニコニコしながら「どうなってんだ!」みたいなセリフをボヤいてたので、これも彼得意のコメディ演出なのかなと思ってたら、スタッフが出てきてマジでヤバいことになっていたのだと気づく。この機材トラブルでかなり時間が押したかと思われる。
しかし、ブリューは相変わらずマイペースなファンキーアメリカン野郎だな。かなり自由奔放なインプロヴィゼイションを展開していて正直疲れた。バックのリズム隊は、そんなブリューに的確についていけるかなりのテクニシャン。ドラムはバカテクだし、ちょっと膨っくらとした女性ベーシストのグルーヴ感もすごかった。

5分休憩を挟んで、両者が合体したクリムゾン・プロジェクトがスタート。ベーシストひとり不要なんじゃないかって気もしたが、ここにダブル・トリオの様相を呈したTHE CRIMSON PROJECTが形成されたのであった。
オープニング“B'Broom”でのドラマー両者の掛け合いはド迫力満点でなかなかの緊張感があり、セトリによると、予定では“Three Of A Perfect Pair”がオープニングだったみたいだが、私としてはこっちで正解。
“RED”のイントロが鳴った時は鳥肌ものだった。そして思ったね。やっぱ“Red”は生で体感するべき重低音の代名詞的ナンバーであると。ほんとこのライブに来てよかった。
ディシプリン・クリムゾン時代の代表曲もほぼ演奏された。“Frame By Frame”の高音のところブリューさんちょっと苦しそうだったなぁ。
で、本編クライマックスはなんといっても“Indiscipline”。この時のドラム両者の掛け合いもまた凄まじかった。シンセパッドでトリッキーなパーカス音を出したり、テルミン技を駆使したりと、昔はブラッフォードの存在がデカすぎてあまり注目してなかったけど、パット・マステロットなかなかやるじゃないか・・・・見直しちまったぜミスターミスター。

セットリスト。


ブリューの機材トラブルのため時間押しで1.“3 Of A Perfect Pair”と2.“Sleepless”はハショられた。どうせハショるならブリューバンドのセトリってのが筋だと思うのだが。
クッソー、トニーのスラップベース見たかったな・・・・



このチラシに書かれてある“「21世紀のスキッツォイド・マン」から「レッド」まで、”という文言は誇大広告もいいところ。まぁこのメンバーだから演らないだろうとは思ってたけど、ちょっと期待してたんだぞ。




今日の1曲:『RED』/ The Crimson Project

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