AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

涅槃エレクトロ

2013年03月25日 | ♪音楽総合♪
にしても、FAITHLESSって、どうしてこうも日本では人気がなかったのだろうか?
あまりにもダンス・ミュージックすぎるが故か?まぁ多少なりのロック成分も混じってはいるんだけど、一本筋の通ったちょっと古典的なエレクトロ感が、日本人の感性にはピンとこなかったのかもしれない。

本作は、とうとう日本盤が発売されなかったFAITHLESSの2010年作の6th『THE DANCE』(全英チャートでは第2位)。
個人的には、コール&レスポンスのしつこい♯2や、レゲエ節全開の♯3はいらん気もするが、全体的には中毒性の高い電子音フレーズがこだまする躍動感溢れる、まさにタイトルが『THE DANCE』と銘打っている通り、踊り出さずにはおれないダンサブルな作品に仕上がっている。
敬虔な仏教信者であるマキシ・ジャズの全てを悟りきったかのようなクールなMCに、DJシスター・ブリスの紡ぎ出す女性らしい抱擁力の備わったサウンドスケープ。
特にオープニングを飾る“Not Going Home”、中盤の“Tweak Your Nipple”、そして本編ラストの“Sun To Me”でのドライヴ感&トランス感は極楽浄土もの。
ゲストながら、FAITHLESSのアルバムではほぼレギュラー的存在のロロの妹ダイドの透明感溢れる歌声がループする“Feelin Good”もフィール・グッド!
Massive Attackを彷彿とさせる東洋的なボートラ“Scandalous”も秀逸。


PVがまたカッコいいんだわ。なんだか大阪モード学園のアニメーション科の生徒が作ったような映像だが、アートフルかつ幻想的でFAITHLESSのダンサブルな音楽とサイケデリックにフィットしている。
Tweak Your Nipple


なお、このアニメーションPVはシリーズもので、“Not Going Home”、“Sun To Me”のPVと直結しており、Daft Punkの『インターステラ 5555』など足元にもおよばないほどのアート性があり、エロティックかつ涅槃図的な幻想世界が展開している。

みんなも、ジャリの聴くようなブレイクン・ビーツや邪念の多いR&Bなんか聴いてないで、お経のような洗練されたFAITHLESSの音楽を聴いて、日頃の煩悩を取り払おう。



今日の1曲:『Not Going Home』/ FAITHLESS

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