酒と畑に戯れるオヤジな私

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ニコポン?  実は融通無碍なコミュニケーション

2010年04月05日 | コミュニケーション・セミナー
ニコポン・・

にっこり笑って 相手の肩をポンとたたく・・「君~ そこをなんとか・・」 「君だけが頼りだ」 「将来は任せろ・・・」

自分も含めてですが たしかにいますね  周りに・・

調子のいい人間の代名詞と捉える向きもあるニコポンですが これはこれで立派なコミュニケーション・スキルでしょう

しかし ニコポンとは言いえて妙ですね~  先人明治人のユーモア・センスに脱帽です

肩を叩かれた側も 実はまんざらでなかったりして・・・


このニコポンスタイル  政治家として日本で初めて確立したのが 後に拓殖大学を創立した桂太郎といわれています

またの名を「明治の武人宰相」  長州出身の「第三期明治元老組」のひとりです

しかし 桂太郎は決して調子よく 優柔不断な人物だけではありませんでした

激動の明治時代  第一次~第三次内閣を組閣し国家の難事に対処してきました

日清 日露戦争をはじめ国家存亡時の宰相として 伊藤博文・山県有朋らの元老には巧みに機嫌をとり 野党とは妥協して難局を切り抜けていきました

そして ときには剛の顔も・・・

筋のとおらない人事 それが たとえ要職であっても毅然と辞退の意思を示しました

台湾総統就任の要請を一蹴しています


いま 幕末・明治の物語がブームになっていますね

社会現象といってもいいでしょう

坂本龍馬 秋山兄弟 歴史の表舞台で活躍した人物にスポットライトが当てられています

いつの時代でも 歴史の表舞台を支えるには 裏方さんの存在が必要不可欠です

強国ロシアを相手にするため交わした日英同盟  日露講和条約の締結  日米通商条約の改正

困難な政局を乗り切るには 桂太郎という融通無碍にして したたかな人物が必要だったのでしょう


学んできた歴史教育で 明治時代以降が欠落していました

授業時間の関係でしょうか  勉強は江戸時代で終わってました

恥ずかしながら 最近になって「明治」に興味を持ち始めましたよ

こちらのお陰です↓



山口県出身の直木賞作家の古川薫です

幕末明治時代の作品が多い作家です  今月 名古屋から郷里の山口県に帰る友人のMさんからの紹介です

読んでみて 明治は決して古くはありませんでした

現代社会 政治の世界 そして人間関係に於いても多いに学ぶべきことが詰まっていました

よろしかったらご一読ください  テレビ版「坂の上の雲」が一層面白くなるはずです


悪評高き(?)ニコポン・コミュニケーション  実は 硬軟合わせた融通無碍なコミュニケーション技法でした


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18 コメント

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ニコポン (anikobe)
2010-04-05 15:56:21
この言葉は初めて知りましたが、お話を読んでいてしっかり納得しました。
コミュニケーションの大御所のオヤジな私さんが仰る技法は、今の社会にも大切であり十分通用するのですね。

江戸時代に終わっていたオヤジな私さんの読書への興味がさらに明治へと広がっていくという起点になる書物との出会い、よかったですね。

せめて私は、ギクシャクしそうな時、「ニコポン」実行します。
そこから、好ましい人間関係が生まれることを期待しまして~~~
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anikobeさんへ (オヤジな私)
2010-04-05 18:07:45
従来から、このニコポンは揶揄された使われかたをしていました。
「あいつはニコポンだからね、信用できない」
「誰にもニコポンで調子がいいから気をつけろよ」
確かに、そのとおりの人物もいます。
その人からは離れていけばいいだけのことです。

故人になった先輩を思い出します。
定型ニコポン主義でしたが、苦労人(給仕さんからの出発)で人情味のある方でした。
コトバ巧みだけで冷たい人間ではありませんでした。
心を込めたニコポンで多くの部下に慕われてました。

紹介された明治~の物語です。
楽しみができました。
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Unknown (いっこんま)
2010-04-05 19:22:59
私は短い期間だったので、「肩たたき」もなく辞めてきましたが、現役時代には、誰しもそんな経験があるのでしょうね。

似たようなエピソードがあります。
先ごろ、会津若松市内に「首相のイスを蹴った男」として知られる元国会議員の「伊藤正義文庫」別館がオープンしました。
首相に推されても「本の表紙を替えても、
中身を変えなければだめだ」と断ったそうです。今後どのように語り継がれていくんでしょうね~。

家族も一つの小さな「組織」だと思ってます。
明日からニコポンで温かいコミュニケーションを心がけましょう。

あの日以来、カープが奮いませんね。
野村監督にもニコポンの采配をお願いしたいです。
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いっこんまさんへ (オヤジな私)
2010-04-05 23:39:42
こんばんは。
定年までいましたので、私も肩をぽんと叩かれたことはありません。
いまは厳しくなったでしょうね。
不安な世相です。

伊藤正義文庫で検索して福島民報の記事にたどりつきました。
竹下内閣の時代ですね。
なるほど、「本の表紙」の談話が載っていました。
桂太郎のように要職の要請を毅然と蹴っていました。
最近の出来事とは大違いでした(笑)
語り継いでいきたい人物ですね。

カープは「怒濤」の7連敗!
ラッキーセブンともいいます。
前向き思考でいきましょう。

今夜の「家族に乾杯」は、福島の楽しい家族の紹介でしたね。家族も組織です。
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ニコポン (jakuson59)
2010-04-06 11:19:18
ニコポン、たしかにニコポンされると一瞬嬉しい気分になりますね。笑顔で肩をポンと、優れたコミュニケーション技法だと思います。
NHKの”家族に乾杯”の主役”鶴瓶”、彼はこの技法の名手と思います。昨日の番組でも小野町~郡山で皆をリラックスさせ場を和ませていました。

カープ苦戦していますが、頑張って欲しいですね。そうすればオヤジさんのブログでも野球の話題が出てくるでしょう。巨大球団の外野陣、優秀な選手が3名も余っています。一人ぐらい譲ってくれてもいいのに・・・・・。
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ニコポン (スー)
2010-04-06 17:47:08
ニコポン、初めて聞いた言葉です。
かなり長い間働いてましたがニコポンの経験はなかったように思います。
1度は経験してみたかったです・・
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家族に乾杯! (いっこんま)
2010-04-06 21:00:02
オヤジな私様、jakuson59様、お晩でございます。
昨夜の「家族に乾杯」、まさか郡山の牧場まで足を伸ばしてもらえるなんて。
小野小町探しが、意外な展開になってましたね~。あの青年、幼稚園では我が家の娘と同じゆり組でした。
小野町には、リカチャンキャッスルのほか、「高校三年生」の作詞家・丘灯至夫の記念館もあるんですよ。
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Unknown ()
2010-04-06 21:18:21
ニコポン?ヒロポン?デコポン?いろいろ思いついたけれど
にこっと笑ってポンとたたく!
絶対忘れませんよ。
こんどからこれでいこう(笑)

日本史も明治維新後はさらっと大急ぎ(笑)
今から考えると縄文時代や弥生時代の古い時代ばかり熱心にやって時間がなくなったのですね。
中高とも明治以降はほとんど勉強していませんよ。
文科省には近現代史からさかのぼって勉強させてとお願いしたい!!っていつも思っています。
知らないのを学校のせいにしていますが(笑)今度はこの本を探してみますね。
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jakuson59さんへ (オヤジな私)
2010-04-07 11:39:58
ニコポンは明るい笑顔と肩をたたくタイミング、力の入れ方がポイントです。

「家族に乾杯」の鶴瓶さんは比類なきニコポン名人、国宝級ですね(笑)
彼に会った全ての人たちが、心を開いて愉快な会話になっていきます。
しかし、桂太郎のように政治家にはなってほしくない(笑)
末永く番組を続けてほしいと願っています。

カープは出足で思わぬ頓挫です。
昨夜は天谷の攻守にわたる活躍で連敗を脱しました。
巨大球団の力を借りず、自前のコイたちで頑張ります(笑)
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スーさんへ (オヤジな私)
2010-04-07 11:47:28
ニコポン・コミは両刃の刃。
のべつ幕無しにやられたのではうんざりします。顰蹙もかいますね。(笑)

どうもお酒が入ると頻繁にニコポン現象に突入しがちなオヤジな私。反省です(笑)

でも、されると嬉しいですね。
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