酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

へっこきよめ

2017年03月25日 | ボランティア


シルバーホームでの紙芝居

この日の 私の出し物は 民話の「へっこきよめ」です



気立てもよく 働き者の娘さん

農家の倅に嫁ぎました

近所の評判も上々でした


そのお嫁さんには ある悩みがありました

恥ずかしそうに お姑さんに話した彼女の悩みとは・・・

”へ”でした  へ? へ~?

つまり屁です

「おら 屁をがまんしてるので 苦しくって」

「なんだろう そんなもの 遠慮しないで いくらでもしたらいい」

「そんなら ばあさま ぶっ飛ばされると怪我をするから なにかにつかまってけれ」

お姑さんが囲炉裏のふちにつかまったとき

ブッ プ ブーッ!{/



ばあさまは 裏の大根畑まで飛んできてしまいました

息子も 飛ばされてしりもちです

「これはひどい かわいそうだけど 里へ帰ってもらうべ」


泣く泣く亭主といっしょに里へ帰るお嫁さん

その道中での出来事がよかった


まずは・・・



大風で倒れていた大木にお尻を向けると 「じゃぁ ごめんして・・」

ブップププ~のブッププ~~

大木は たちどころに立ちなおりました

そして お礼のお金を たくさんいただきました


さて またしばらく行くと・・・

お米をいっぱい積んだ舟が 浅瀬につかえて動けなくなっていました

「あれまぁ こんな舟が動かせないかね」

船頭たちがおこりました

「そんなら お前が動かしてみろ」

「・・・へい」

お嫁さんは 後ろ向きになって」言いました

「じゃぁ ごめんして」

ブビブビブー ブギウギ♪



とたんに ずずずーっ

舟はたちまち動きました

喜んだ船頭たちは お礼にお米を十俵おいていきました

お嫁さんは いただいたお米十俵を ブップププ~の ブッブブッツプップ

息子の家の庭まで飛ばしてしまいました


ふたりはニコニコしながら歩いていくと

今度は 殿様の行列に会いました

殿さまが 大きな梨の木のそばに駕籠を止めていいました

「梨がたべたい だれぞ取って参れ」

ところが 梨の木は背が高くて登って取ることも 竹竿でつっつくこともできません

息子「お前 また ちょっくらやってみるか」

お嫁さん「へい」 頷いて

どれ ごめんして」



ブッ バラバラ プッ バラバラ ブッばら ブッばら スットントン

屁の音と 梨の落ちる音が調和して 屁調協奏曲

「あっぱれ あっぱれ~」

殿さまは 大喜びで 褒美の品を山のようにくださいました


息子は思いました

”なんていい 嫁っこだべ まるで宝物じゃ”

息子は お嫁さんを里に返すことをやめにして いっしょに家に帰ることにしました

家に戻ったお嫁さんは 「どれ ごめんして・・・」

すぐに米俵を家の中にしまってしまいました



そして それからは 誰にも遠慮しないで

ブブブブ bubububu ぶ~ぶ~ぶ

上手に屁の力(兵力)を使って仕事をこなして ばぁさまと三人 仲良く暮らしました


※ よく笑っていただいたのが女性のAさん  ありがとうございました ※




今回の師匠の出し物は「牛若丸」でした

いつもの名調子で 痛快物語を展開

観客の反応がよかったです 流石!


はじめて トリをとらせていただきました 感謝してます

最新の画像もっと見る

20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
東京老人さんへ (オヤジな私)
2017-03-28 12:27:59
私こそ東京老人さんから多大な刺激をいただいています。
こちらこそ真似たいものです。

中央線、京王線の件あいかがなりましたか?

サクラサク。お待ちしています。
返信する
anikobeさんへ (オヤジな私)
2017-03-28 12:24:37
その昔、お子様方との想い出懐かしい「へっこきよめ」の物語でしたか。
何回聞いても見ても面白い話です。
最初の語り部の才能に拍手です。

聞き手のみなさんの反応は様々で、無反応、笑う、
なかなかむずかしいものです。
それでも、観客がひとりでも手を抜かない。
この気の持ちようは研修講師と同じです。

自分のため、これからも挑戦していきます。

返信する
ねこひろこさんへ (オヤジな私)
2017-03-28 12:17:54
いつもお世話になってます。

紙芝居道。間口も広く、奥も深いものですね~
演者は、昔の無声映画の弁士。
ナレーターと演者を使い分ける才能が求められています。
仲間のみなさまに、どこまで近づけるか、頑張っていきます。

昨夜から簡単スマオ、デビューしましたよ。、
返信する
いっこんまさんへ (オヤジな私)
2017-03-28 12:12:40
良い天気になりました。
週末が見ごろになる桜でしょうか。

落後の”てんしき”には大笑いさせていただきました。
小僧さんが愉快ですね。

この物語り、福島にもありましたか。
物語の発祥は不明ですが、きっとあっという間に全国に広まったのでは?
奇抜で面白い物語です。
昔から大笑いしながら伝わっていったのでしょう。

ガラケーが壊れました。
昨夜からスマホデビューです。



返信する
mさんへ (オヤジな私)
2017-03-28 12:06:18
桜の満開ももう少しですね。

なんとまぁ豪快な話を考えついたものですね。
おならも、ここまでくると欠点どころか英雄、ヒーローです。
作者の暖かい心を感じます。

笑いが一番。特に最近の世相に対抗するには・・です。
返信する
吾亦紅さんへ (オヤジな私)
2017-03-28 12:02:44
桜の満開は週末になりそうです。
ご当地はいかがですか。

紙芝居は、先輩方にお借りしたり、図書館で借りてきたりしています。
演じていただきましたか。
嬉しいですね。
面白いでしょう?
チャンスがあったら、地元でご披露されたら?

なんといっても脳の活性化には最高です。
返信する
wakasamaさんへ (オヤジな私)
2017-03-28 11:57:43
上野の桜は”まだかいな”でした。
週末が見ごろでしょうか。

へっこきよめの物語は全国バージョンでしたか。
いろろな落ちがあるようですね。
おならの話しはユーモラスですね。
聞いて怒る人もいません(笑)

紙芝居の特訓は楽しいですよ。
各人各様の個性を引き出して演じるようにしています。
これからの自分のためでもあります。

相手に喜ばれ、自分も活性化。
一日でも長く続けていきたいものです。

開幕、間近になりましたね。

返信する
ひまわりさんへ (オヤジな私)
2017-03-28 10:59:23
おはようございます。
昨日の寒さは堪えました。今朝はお日様が出てくれました。

この話は全国的に伝えられているようですね。
のろま→慎重  散財家→江戸っ子は宵越しの金をもたない
長所と短所は隣り合わせ。

演じ終わってすっきりした気分になりました。
返信する
ぐりさんへ (オヤジな私)
2017-03-28 10:51:03
おはようございます。
良い天気に恵まれました。

欠点を長所に変えてしまう。
そんな教えも含んだ物語かもしれません。

演じていても楽しい気分になれました。
返信する
ば~ばさんへ (オヤジな私)
2017-03-28 10:48:36
昨日は冬。今日は太陽が顔を出してくれました。
桜は4月になってからの満開でしょうか。

手作り紙芝居でしたか。
一作に一年以上! 貴重な紙芝居ですね。
拝見、拝聴したいものです。きっと素敵な作品に仕上がったことでしょう。

いま、大きくなったお孫さんたちの記憶に燦然と輝いているば~ばさんの紙芝居でしょう。

この日は、街頭紙芝居でお馴染みだったソース煎餅を配りました。
みなさん、懐かしがっていました。
返信する
紙芝居 (東京老人)
2017-03-28 10:28:29
いよいよ佳境に入ってきましたね、
高齢時代のご活躍楽しいです、
まねしなくちゃ。
返信する
楽しい民話 (anikobe)
2017-03-27 22:01:03
聴く人見る人の笑顔や笑いの絶えない、おもしろいおはなしですね。
紙芝居にお選びになったのは、大成功でしたね、。
子供の小さいころ寝る前に読んでやって、リクエストの多かったのは、このお話でした。
ストーリーが分かっているのに、へっこき嫁さんの威力が面白かったのでしょうね。
おやじさんの、表現力が、お腹を抱えて笑ってしまうほど、きっと面白かったことでしょう。
ご苦労様でした。
返信する
Unknown (ねこひろこ)
2017-03-27 21:59:47
面白い話を演じて笑ってもらえる幸福感は最高ですよね!
会場の空気や反応を受けてアドリブして( ^ω^)・・・研究

して「都電の街に伊藤あり!」となれますね

楽しみー。
返信する
Unknown (いっこんま)
2017-03-27 21:40:01
ご活躍ですね~。
笑顔と笑い声と、皆さんの反応が目の前で読めて、紙芝居もいいものですね。
やりがいがあるでしょう。

この話、福島の昔ばなしにもありますよ。
こちらでは「へったれ嫁っこ」となってます。
誰にでも分かりやすいお話ですね。

落語の「てんしき」も面白いですね。
返信する
Unknown ()
2017-03-26 22:12:11
「へっこきよめ」

初めて知りました。
おもしろいお話ですねー
みなさん大笑いでしたでしょうね。
読んでいるだけで笑ってしまいましたから(笑)
返信する
紙芝居 (吾亦紅)
2017-03-26 10:50:50
面白いお話でした。
途中から、私も声に出して調子よく読みました。
これ、聞いていたら、きっと私も高笑いしてたと思います。
楽しいですねー。できるものなら私もやりたいくらいです。
こんな紙芝居のお話は、できたものがあるのですか?自分たちで書いて作られるのですか?
返信する
面白い話ですね♪ (wakasama)
2017-03-25 18:28:41
「へっこきよめ」は全国各地で少しづつ内容が変わって伝わる話です。屁の力(兵力)で上手に仕事を片付ける賢い嫁のために、専用の屁こき小屋を作ってあげたという落ちもあります。
長生きの秘訣は笑いにありですね!

オヤジさんの語り口がだんだんと成熟されてきて、聞いている方々も引き込まれて行くのではないでしょうか。
これからもマイペースで頑張ってください。
返信する
Unknown (ひまわり)
2017-03-25 16:19:01
楽しいお話ですね
思わず どうなるの? でした
声色よろしく演じられたのでしょうね
聞きたい 見たいです
返信する
お嫁さん (ぐり)
2017-03-25 14:23:09
我慢していてつらかったでしょうね

紙芝居よろこんでもらえてうれしいでしょうね

返信する
紙芝居 (ば~ば)
2017-03-25 09:55:34
「へっこきよめ」
見ても演じても楽しい演目ですよね~
よく笑って下さったAさんの声が聞こえてくるようです
婆の紙芝居は自作なので1作を完成するには
1年以上も掛かってしまう
手を掛けながらも未完成が2作も
孫達も高校や中学になり、見てくれそうな孫は
埼玉の娘の孫達ふたりなのに遠いよ~~

オヤジさんの紙芝居、カヨ飴舐めながら
見た~い、聞きた~い
返信する

コメントを投稿