風は冷たかったが 晴天に恵まれた28日
ここ 埼玉県O町のYさん宅の庭で 毎年恒例の餅つきが行われた
今年は 後輩のT夫妻 H夫妻が仕事の関係で参加できなかった
そのため 人手不足が不安な私たちだった
以前のような働きに自信がない 風邪気味でもある
この 不安感はYさんのひと言で吹き飛んだ
来春 大学の推薦入学が決まった 末息子が頼りになるという
これでひと安心 安堵感と期待を胸に 高速道路を奮発 9時半に到着した
奥さんの母親 82歳になるおばぁちゃんを筆頭に 皆さん準備の真っ最中
前夜から準備をしていた新米の白さが 目にまぶしい
かまどの火加減にも ウンチクのコメントを発するYさん
ウンチクが功を奏してか ほどよい炎で炊き上げる
さぁ いよいよ開始だ
餅つきは 最初の”こねる”のが一番大事であり「力」と「コツ」が求められる
うまく こねれば8割方は出来上がってしまう
息子さんへの伝授をするためか 今日のYさん 例年より気合が入っていた
おばぁちゃんの見守る中 Yさん夫妻による見本演技の開始
さすが 息が合っている
ひと臼つき終わって おやじさんは休憩
息子のM君と交代した
娘と孫とをやさしく見つめるおばぁちゃん
はじめから最後まで 我が息子がつきあげた餅を 愛おしそうにまとめるT子さん
ビニール袋に収めるのは おばぁちゃん 私たち夫婦の仕事だ
これは 簡単そうで結構むずかしい
永年の年季か おばぁちゃんの手際は82歳とは思えない出来栄えだ
M君もすっかり技術をマスターしたようだ
最後の8臼目 縁起もののため10回ほど杵を持ち上げた私
おばぁちゃんが 不安そう(?)に覗いていた
ひと臼2升 3枚ののし餅になる
24枚の苦労と喜びの作品群
最後のひと臼は お供え用と おばぁちゃん特製のあんを使った”あんころ餅”
大根おろしに醤油をつけての からみ餅
つきたての餅のうまさは格別だった
みんなニコニコ顔で頬張る
今年の餅つきも無事終了した
Yさんのうれしそうな表情 奥さん おばぁちゃんの喜びもいかばかりか
今日の主役は 息子のM君だ
日頃 私にさえ野菜つくりに口やかましい指導のYさん
「はじめてついたにしては いいほうだ 初心者がやってしまう杵を臼にぶつける
これが一度もなかった バレー部に入っていたお蔭だ 球技は一点集中に役立つ」
そして おばぁちゃんのひと言
「餅つきは 夫婦よりも親子が息が合っている 夫婦は雑念が多い」
これには Yさん 私たちも大笑い
ごもっともでした
この日 このおばぁちゃんが 何度も何度も私たちに話してくれたこと
「おじいちゃんも私も いつまでも元気でホントによかった
知り合いが 年賀状で贈ってくれた絵手紙 ”生きているうち 働けるうち”
そのとおりだと思う 来年も 再来年も元気でいたい」
今日も 娘の家の餅つき 自転車で颯爽と現れたおばぁちゃんだ
相田みつをの「こころの暦」にあったこの言葉
明日は 今年最後の畑行きになる
たまたま家にあった新しいこの「こよみ」
おばぁちゃんへのプレゼントにしよう
”生きているうち はたらけるうち”のお餅つき
いよいよ 今年も 押し詰まりましたね
大根おろしをつけて食べるおもち、美味しかったです。
子供たちが大きくなり、あまり興味を示さなくなってからは、こうした風景も年末から消えていきましたけれど・・・
えちご屋の家でも、もう20年以上前に止めてしまった。(杵、臼が壊れてからは、やってない。)
ある程度重労働ですんで、若いヒトは嫌がるし。
(自分も嫌いだったナァ、中高生の頃は。)
今は「もち米」も高くなったし。
でも、年を重ねてくると不思議に“昔のこと”をやってみたくなるのは、どうしてでしょうね。
決して懐古趣味だけではない、ナニかがあるんでしょうね。
オヤジな私さま。
まだまだお知り合いになったばかりですが、お世話になりました。
新しい年も、なにとぞヨロシクお願い申し上げます。
私も28日にお餅搗きしました(機械で)
其方は木の臼ですね、此方では殆ど石臼ですから杵が傷みます。
私は木の臼の方が想い出に繋がって好きなんですが…
沢山コメントを頂いて有難うございました、どうぞよいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
はじめて聞きました。
美味しそう。。
お正月、これいただいてみようと思います。
杵と臼でついたお餅・・・・。
スーパーで売ってるパックのお餅とは大違いなんだろうなぁ~~。
もち米の蒸ける甘い香りとストーンストーンと調子の良い音で目が覚め、そ~っと帯戸を開けると両親が土間で餅をついているのでした。
杵を力強く持ち上げる父と側で餅をこねる母の息がぴったり合っていて、よく怪我をしないもんだと感心して見ている私でした。
玄関の引き戸を開けて見ると、外はようやく明け始まった頃で、白い雪が深々と降っていました。
せいろからお蒸かしをほんの少しもらって食べるのが好きでした。
オヤジな私様の杵、しっかり高々と上がっていますね。奥様とのリズムも良く、きっとのびのある美味しいお餅が出来たことでしょう。
一年間の〆の行事、このように大勢で行うのもいいことですね。
昨夜、ba-baさんと同じく私も機械で餅つきをしました。
機械を新しくした時から、義母と交代しました。3年目です。
伸し餅、先ほど切り終えたところです。
元日の早朝にもう一度ついて、みんなでつきたてを食べようと思います。
東京下町も、ある時期までは年末の風物詩でした。
ここ、埼玉でも珍しい行事になったそうです。Yさんはこだわりの人です。
本業の農業同様、何事にもこだわりを持って生きています。
そこが、なんとも好感の持てる人物です。
大根おろし、堪りませんね。
何にしてもおいしいですね。
オヤジな私さんのもちつき姿も堂に入っています。
82歳のおばあちゃんの丸めたおもちもおいしそうです。
いい年末ですね。
早く風邪を治してくださいね。
来年もよろしくお願いいたします。
オヤジな私さんのコミュニケーション講座、楽しみにしております。
よいお年を。。。
餅つきは、私も畑仕事を始めてからですよ。
それまではご縁がなかったですね。
東京が、餅をついていたのは、子ども時代です。つかせてなんかもらえなかったからです。
えちご屋さんのおっしゃるように、年齢を積み重ねるごとに、古いもの、今まで興味のなかったものに魅かれますね。
神田の古本屋に足を伸ばすこともあります。
学生時代は、目も向けなかったものですが。
少し早いですが、来年もよろしくお願いします。
82歳のおばぁちゃんの言葉。
親子が気が合っている。
これは、どうも餅つきのことだけを指しているわけではなさそうですね。
なんとも粋でカッコいい方でした。
いつまでも、元気でいてほしいと思います。
大根は、辛めのものがいいですよ。
つい、食べ過ぎになります。
充分なご注意が必要です。
準備から苦労した分だけでも、スーパーの味とは違うかもしれませんね。