5737:笠雲

　朝のうちはかなり肌寒かった。天気予報によると昼には気温は上がるようである。サイクルウェアを選択する際、先週から変えたのは、インナーであった。冬用のものにしたのである。それ以外は先週と同じものを選択して支度を整えた。

　「はやく起きた朝は・・・」の最後のコーナーは「美・アンジェリーのはや起き3人占い」」である。この占い、占いの内容よりも、ダジャレの方に注意が行ってしまう。そのコーナーが終わると番組も終わる。

　7時になったので、LOOK 785 HUEZ RSに跨って、自宅を後にした。多摩湖の堤防から「武蔵大和駅西」の交差点まで続く下りを走ると、風を身に受けて結構寒さを感じた。

　季節は確実に進んでいるようである。「武蔵大和駅西」の交差点では赤信号でしばし止まった。マスクをしているとサングラスが息で曇る。一旦サングラスを外して手で持って、信号が変わる直前に再度装着した。

　多摩湖サイクリングロードを東へ向かった。季節が進んだことは、進んでいく東から射す太陽の角度からも感じられた。

　随分とその角度が低くなっていた。照射角度が下がると、目にダイレクトにオレンジ色の陽光が射しこむ。視界が確保しずらくなるのである。

　慎重に走っていって、集合場所であるバイクルプラザに到着した。今日の参加者は7名であった。そのロードバイクの内訳は、ORBEAが4台、COLNAGOが2台で、LOOKが1台であった。

　行先は「都民の森」に決まった。走行距離は往復で約120kmである。檜原街道沿いでは紅葉も楽しめそうである。

　7台のロードバイクは隊列を形成して走り始めた。小平市内の市街地を抜けていって、玉川上水に沿って続く道を西へ向かった。

　天気は良かった。日陰では肌寒く、日向では暖かい。走っていくうちに体も徐々に暖かくなってきた。

　最初の休憩ポイントである拝島駅前のファミリーマートに到着した。ここでコンビニ休憩を済ませた。この休憩ポイントで「もういいかな・・・」と思い、着用していたウィンドブレーカーを脱いだ。綺麗に畳んで、サイクルウェアの背面ポケットに入れた。

　コンビニ休憩後にリスタートした。国道16号の広い歩道を走っている時であった。遠くに富士山がくっきりと見えた。富士山には「笠雲」がかかっていた。