おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

変な世界を相手にできる変な人

2024-08-21 11:17:02 | 日記
 岸田さんが突然次の自民党の代表選に出ないと言ったために、自民党総裁に名乗りを挙げる人が雨後の筍のように出てきた。まるで都知事選をもう一度見ている感覚になる。こういう現象を見ていると、今の政治というシステムそのものが、明治時代から続く伝統文化のようで、果たして時代に合っているのかと疑いたくなる。

 そんな中、一番に名乗りを挙げたのが小林鷹之さんだ。49歳。これだけで十分アピールできると僕は思うが、世間的には名前が知られていないので、イマイチ支持する人はいない。アンケート調査では相も変わらず石破さんが一番だというが、僕に言わせれば古い政治家であり、賞味期限は切れているように感じる。今までダメだったのだから順番から言えば次、というのは昔の自民党の決め方である。

 知名度が低い小林さんだが、一番最初に名乗り出たおかげで、連日テレビに出まくっている。それで知名度の低さを盛り返そうとしているが、それだけでもずいぶん成功しているように見える。菅前総理同様、世襲議員ではないところが好感が持てる。が、世間はそう考えない人がいて、世襲だから安心できる、サラリーマン家庭から出たような政治家は、どういう人かわからず不安だという。そういう人は、できれば政治家は北朝鮮みたいに世襲制にした方が安心なのだろう。

 小林さんがテレビに出まくっているのを見て、不安になったのが小泉進次郎さんである。将来の総理候補と言われながら、まだ早いと言われたのは、進次郎構文ともポエムとも言われている、一体何を喋っているのかチンプンカンプンなところがあるからである。元環境大臣として、「気候変動問題を解決するにはセクシーに」とワケのわからないことを言い、記者から「セクシーって何ですか」と問われると、「それに答えるのってセクシーじゃないよね」って、もっとワケのわからない返答をしてしまうところだ。さすがにこんな討論では、総理は務まらないんじゃないかと誰もが思う。

 今回の自民党総裁選に、僕ら国民は投票できない。できないけれども、総裁になれば自然と日本のトップの総理大臣になってしまう。仕方がないので、僕らは見守るしかないのだが、今度の総裁選は若手かベテランかの二択になりそうな気がする。しかしながら、40代がふたりいることから、お互いに票を食い合い、結局ベテランが漁夫の利を得るということもあるかもしれない。

 誰がなっても務まる総理大臣なんだろうが、世界を相手にするということを考えると、まともな人では太刀打ちできない恐れもある。プーチンさんや習近平さん、そのほかの国も独裁者やそれに近い人が増えている現状を鑑みると、小林さんのような常識がありそうな人は発言力が弱い気がする。となると、何を喋っても意味するところがチンプンカンプンな小泉進次郎さんみたいな人は、相手が困るかもしれなくて面白かもしれないなあという気もしてくるのである。なんてことをテレビを見ながら思う。
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有名なのに

2024-08-20 12:20:54 | 日記
 NHKの大河ドラマはほとんど見ない。戦国時代を舞台にすることが多く、戦闘場面のようなとにかく力の入った緊迫する描写ばかりで、見ていて疲れるからである。登場する役者のほとんどが目を剥き、声を押し殺して重々しい演技をする。本当にあの時代はみんなあんなに肩に力が入っていたのかと、疑っているのである。

 だから今まで見た大河といえば、蒙古が攻めてくる元寇をモチーフにしたもの、東京オリンピックを舞台にした現代物、そして現在放映している平安貴族の回くらいである。

 最近習字を始め、昔の人の読み書きのレベルというのが、現代では分かりにくいほど高度だったことは、常々痛感するところだ。というよりも、読み書きが政治であり、その人となりであり、実力だったのである。三筆と呼ばれた空海、嵯峨天皇、橘逸勢、三蹟と呼ばれた藤原行成、小野道風、藤原佐理といった名前を覚えたので、大河ドラマで藤原行成なんかが出てくると、どうしても注目してしまうのである。

 それにしても、源氏物語は名前だけはよく知っているが、書き出しの部分だけでも言えるのかというと、相当危ない。

 「奥の細道」なら「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり」だとか「徒然草」だと「つれづれなるままに日暮らし硯にむかいて」だとか、「方丈記」だったら「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず」とすぐに出てくる。ちょっと難しいところだと、「万葉集」の最初の歌が「籠もよみ籠持ちふくしもよみぶくし持ち」というのも出てくる。「平家物語」なら「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」というのは、高校の授業で覚えさせられたので、今もって言える。

 が、似たような「源氏物語」はほぼどんな書き出しかも、どんな内容かも知らない。ちなみに書き出しはこうなっている。

「いづれの御時にか、 女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、 いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり」

 現代語訳は「どの帝の御代であったでしょうか、女御や更衣がたくさんお仕えなさっていた中に、たいして高貴な身分ではなくて、それでいて格別にご寵愛を得ていらっしゃる女性(桐壺の更衣)がいました」となる。

 う〜ん、「いずれのおんときにか」というところしか知らなかったぞ。これじゃあいかん、ということで、今日は古本の源氏物語解説本を注文した。これを契機に、少しずつ古典の世界に足を踏み入れたいと考えているアベさんなのである。
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気持ちいい過ごし方

2024-08-19 11:03:48 | 日記
 エアコンをつけようとすると、当然のことながら窓を閉め切りにしなければならない。日が差し込むような時には、カーテンでさえ引かなければならない。が、それだと確かに体感は涼しいが、季節感はなくなる。僕とすればミーンミーンと鳴くセミの声を聞き、時折風が立てる木の葉のサワサワいう音を聞いていたい。

 都会に住んでいたときは、リラックスするためには雑踏の音が聞こえにくいように部屋では音楽をかけたり、集中したい時にはヘッドホンをして音楽を聴きながら過ごしていた。

 が、都会を一歩離れると、音楽は聴きたい時にだけ聴きたい。普段は自然の奏でる音になるべくふれていたい。風のある日は風の音、雨の日には雨の音、セミやスズムシといった昆虫の鳴き声、あるいはヤマガラやシジュウカラといった野鳥のさえずりにも耳を傾けたい。せっかくこの世に生きているのに、人工的な音だけに囲まれているというのは、自分が本当に生きているのか怪しくなってくる。人類の方が、AIが作った人間に近づいている気がする。

 で、最近すっかりハマっているのが、Youtubeでたくさんアップされている「自然環境音」である。簡単に言えば、音楽ではなく、渓流の音だったり打ち寄せる波の音だったり、鳥の囀りだったり、虫の声だったりとこの世にある当たり前の音を延々と録音しているだけである。

 習字をしたり読書をしたり、あるいは昼寝をする時に、あまりに暑苦しく、おまけにセミの大合唱がうるさ過ぎるような時には、自然環境音を流す。すると、たちまちこの場が渓谷になったり、小川のほとりになったり、砂浜の波打ち際になったりするのだ。本物のうるさすぎるセミの声でさえ、環境音の一部になり、リゾート気分を盛り上げてくれる。

 毎日いろいろ試しに聞いている。ひとつが1時間も2時間もあるので、ながら作業には最適だ。僕が今のところ一番作業効率が上がるのが、穏やかな内海に打ち寄せる波の音だ。ハワイのようなザッパーンでも東映の映画の出だしのようなザップーンでもない。チャプチャプチャプチャプ穏やかな波の音だ。

 歳を取ってからは海よりも山派になったが、何もせずに聞いているとしたら断然波の音だ。これは僕が子供の頃育った場所が瀬戸内海に面していたことと関係あるかもしれない。また、学生の頃には住み込みで伊豆や房総半島の民宿で働いていたので、その時の思い出が蘇るのかもしれない。山育ちだったら、やはり波の音より渓流の音だったり、野鳥の鳴き声がリラックスできるに違いない。



 猛暑の続く毎日だが、窓を全開にし、汗を流しながら習字をしたり読書をしたりしているが、部屋中に広がるチャプチャプいう波の音で、とっても快適な毎日なのである。
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テオと歩く

2024-08-18 11:55:25 | 福島
 昨日は台風の影響で、朝は大雨の中、夕方は蒸し風呂のような中を散歩した。

 今朝は台風も遠くに行ったと見え、爽やかな秋空が広がっている。午前8時にこの前の盆踊りの櫓の解体や片付けが待っているので、あまりのんびりはできない。その前に畑に行って昨日1日収穫できなかった野菜も採って来たいからである。

 午前5時半、少しずつ朝が遅くなるのを実感しながらテオと散歩に出る。虫の声が草むらから聞こえてくる。季節は着実に夏から秋へと移行している。



 道端の草花も、ツキミソウやコスモス、アキノエノコログサやスズメノテッポウといった秋の植物が目立つようになった。



 雨の時にはテオが用を足すのを待ってそそくさと家に戻るのだが、今朝は雨の心配はない。道が分かれ道に差し掛かるたびに、テオの行きたい方角へと歩くことにする。近頃はテオも日によって歩きたい道があるようで、昨日は行かなかった方向へ今日はどうしても行きたいとリードを引っ張り、「そっちに何があるんだい」と思わず聞いてみる。



 今日は途中まで住宅地を離れて里山方面にぐいぐい歩いた後、途中から滅多に行かない方向へ行きたがる。「わかったわかった。今日は歩きたい道を歩いていいよ」

 車の通りの多いところへ出ると、今度は田んぼの畦道を歩こうとする。う〜ん、僕はランニングシューズを履いて来ているので、そっちに行くと靴下までビショビショになるんだけどなあ。まあいいか。靴下は洗濯すればいいだけだから。



 この前まで大分にいたが、田植えが終わったばかりでようやく青々として来たところだったが、福島ではすでに稲穂が実をつけ、頭を垂れ始めている。お盆を過ぎれば、稲穂はだんだん黄色く色づき、稲刈りの季節となる。

 日中はミンミンゼミが大合唱しているが、早朝や夕暮れにはツクツクボウシが鳴いている。台風がひとつ来るたび、東北は一気に秋へと突入して行くのだ。
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自然災害を前にして

2024-08-17 11:51:13 | 福島
 一昨日盆踊りがあり、昨日の朝は櫓の解体と片付けが待っていた。が、あいにく台風が接近しているので、とりあえず午前8時に集合し、その日やるかやらないかを決めようということになった。

 早朝のテオの散歩では青空も見えているので、これだったら大丈夫かなと考えていたら、集合時間が近づくとポツポツと雨が落ちて来た。でも、このくらいならさっさと終わらせられれば、なんとかなりそうだ。

 が、集合場所に行くと、主催者の人たちが検討した結果、片付けは後日にしようということになった。テントやビニールシートなど、湿気たままではコンテナの中に入れっぱなしにできない。よく乾かしてから片付けようという結論になり、明日は台風が接近するから、1日おいて日曜日の片付けに延期された。

 となると、片付けをする人間は少しずつ減って行くのである。用事があって片付けに来れなかった人は、まさか二日も延期になったとは知らない。日曜日を過ぎると平日となり、仕事をしている人はほぼ出てこれないのである。

 それにしても、地震に台風と今年の夏は予定が狂いっぱなしだ。僕の場合は、宮崎の地震の時には、日豊本線、山陽新幹線、東海道新幹線と乗り継いで東京駅に到着し、東北新幹線を待つ間に大地震が起こった。その直後東海道新幹線が運行を停止したので、あと1本遅かったら、車内に閉じ込められるところだったのである。

 僕に妹が現在結婚して静岡にいるが、この夏仕事の休みを利用して、旦那と九州旅行を企てていた。予定では16日に新幹線で静岡から九州まで行く予定でチケットを取っていたが、台風接近に伴い、終日東海道新幹線は運行を中止した。新大阪まで行けば通常運転しているから、熱海から名古屋あたりまで在来線の特急に乗り、名古屋からこだまで新大阪まで、それからのぞみに乗り継げば行けないことはない。どうするのかと思ったら、結局予定を一日延長し、三泊四日の旅行を二泊三日に短縮するという。

 コロナ禍で海水浴場なんかはまったく営業できずにいたが、今年の夏は南海トラフ地震警戒予報だの、台風接近に伴う海水浴場の閉鎖など、踏んだり蹴ったりである。こういう年が続けば、そのうち海の家はなくなり、夏に海で泳ぐという行事自体がなくなってしまうかもしれない。

 最近、川遊びや海水浴で溺れる人が頻繁にニュースになっているが、泳げない人が増えればそれだけ事故も増えるだろう。韓国で修学旅行生を乗せたセオル号の沈没で大勢の被害者が出たが、韓国では水泳の授業がないため、高校生ばかりか救助する側にも泳げない人間がたくさんいたという。

 危険には近づかないのが一番かもしれないが、自然災害が増えている現状では、危険に対処する行動を身につけておくことも、必要なことになって行くに違いない。
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綱渡りのお祭り

2024-08-16 13:05:03 | 福島
 お昼過ぎまでかかって準備した盆踊り会場で、残りは午後5時に集まって6時半の開始時間までに準備を終わらせることになった。

 午後3時、用事があって郡山のホームセンターに出かけたら、突然の雷雨になった。駐車場を見ると真っ白いカーテンが引かれたように先が見えない。まさにバケツをひっくり返したような雨だ。これは絶対に盆踊りは中止だなと思い帰路に着くと、道路は冠水し、大きなトランクを引っ張りながら歩いている人は、トランクの下の方が完全に水に浸かっている。ああなってはトランクの中まで水浸しだろう。

 郡山から阿武隈川に架かる橋を渡り、三春町に入った途端雨が止む。道路も白く乾燥している。どうやら三春町の上空を雨雲は避けて通ったらしい。

 そういうわけで午後5時に盆踊り会場に準備のために出かけたら、そこにいた人たちに郡山の雨の話をするとビックリしていた。雷はゴロゴロ鳴っていたが、雨は全然降らなかったというのである。



 天気予報では雨が降るのは明日の朝からになっているので、どうやら無事盆踊りは開催できそうだ。今回の盆踊りは、綱渡りのような状況での開催なのだ。

 子供たちが練習してきた太鼓を、盆踊りの歌のCDに合わせて叩き始める。ドドンコドン、カラカッカ、ドドンコドン。子供たちは教えられた通りに叩くが、練習が足りていないのか、ドドンコドンだけ音が合うものの、カラカッカはバラバラで、カラカラカラカラと乱れ打ちだ。こう叩く方が難しいぞ。

 そうこうしていたらだんだん暗くなり、人出も多くなってきた。県会議員やら三春町町長が駆けつけ、挨拶をすると帰って行った。これでいよいよ本番である。



 ドドンコドン、カラカラカラカラ、ドドンコドン、カラカラカラカラ。指導している人が子供たちを見上げ、「ちゃんと合わせんか」と怒鳴っている。そうは言っても子供たちは将来これで食っていく気はない。熱が入る指導者と子供たちの無表情の取り合わせが、見ていて面白い。

 途中、タミちゃんもやってきて一緒に踊って行く。踊り手が少ないので、タミちゃんが帰った後も、時々輪に入って僕は踊る。ハッピを借りて来ているので、汗だくだ。

 午後8時に盆踊りは終了。台風が近づいているので、鉄骨の櫓だけを残して飛ばされそうなものはすべて片付けてしまう。それが終わると、反省会という名の飲み会だ。みんなで集会所に場所を移し、ビールで乾杯だ。

 遅い時間なので、僕はツマミには手を出さず、ひたすら注がれる瓶ビールを飲む。それがお開きになったのが日付が変わった午前0時半。「明日の朝8時から片付けを始めますので集合お願いします」という言葉を聞きながら、長い長い1日が終わる。
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それでも盆踊り

2024-08-15 13:23:48 | 福島
 今日は地区の盆踊りがあるというので、会場設営に出かけた。コロナで4年ぶりだというので、今年はやるのかどうするのか意見もあったようだが、なし崩しにやることが決まった。南海トラフ地震警戒情報が出ようと、台風が近づこうと、一旦やると決めたら変更は不可能なのだ。なんたって最高責任者がいないから、「やめよう」という人間もいないのだ。

 ということで、町内放送が「台風が接近しているので、風に飛ばされないよう家の周りを片付けてください」と繰り返す中、盆踊り用の櫓を建て、雨に濡れないようビニールシートで仮設の屋根を作ったりした。風が吹いたら飛ばされてしまうだろうなと思うものの、それ以外やりようがないのである。

 なんたってしばらくやっていなかったので、手順がわからなくなっている。櫓を建てるのもああでもないこうでもないと、船頭多くして船山に登るだ。テントを立て、ペグを打ってロープを張ると、あと1メートル後ろが良かったなと、再びやり直す。せめて最初に白線を引いて、ここにテントを張り、ここに櫓を組みと決めておいてもらうと時間の節約になるのだが、作業は一進一退ちっとも前に進まない。

 結局朝8時に始まった準備は、午後1時近くなってようやく一旦終わることになった。これ以上は熱中症患者が出てしまいそうである。後は盆踊りの始まる前に集まり、最終的な作業をすることになった。

 さて、これだけ頑張って準備しても、残念なのは盆踊りで踊る人がほんの少ししかいないことである。福島に来てすぐに組の長の役目が回って来たので盆踊りの準備に参加したが、踊りが始まると輪っかができるほどの人がいない。ちらほら踊るだけで、寂しい限りである。そんなことなので、コロナで中止になっていた期間、誰もがもう盆踊りはやらなくていいんじゃない、と言っていたのだが、今年は意地でも復活した。

 こうなると何がなんでも盛大に盛り上がってもらいたい。

 と思うものの、台風は近づいているし、ここ二日間くらいは夕方から雷雨になる天気が続いている。明日の朝からは台風の影響で一日雨だ。果たして、今夜の盆踊りはどうなるのだろう。なんだか、決めたらやめられない東京オリンピックや大阪万博みたいになってきたぞ。
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ここはサウナか

2024-08-14 09:54:54 | 福島
 台風がいつもとは違うコースを通り、今回は東北に上陸するという。そのせいでここ数日、警戒を怠らないようにテレビの地方局も役場も繰り返し呼びかけていた。数年前に阿武隈川が大規模に氾濫したというのもあり、あちこちに避難所が開設され、早めに避難しろという。

 さて、どうなることかと思っていたが、福島県民にとっては幸いなことに、同じ東北でも岩手から秋田に抜けて行ったので、本当に台風が来てるの?というくらいの雨風だった。

 夕方、晴れ間が広がって来たので、台風一過気持ちいい青空が広がっていると思い早めの散歩に出た。が、早くも次の台風やら熱帯低気圧やら日本の周囲の海にはやたらに雲がかかっているようで、ちっとも爽やかではないのである。





 普通、台風が行った後は秋空みたいな高い空になるんだけどな。今回はまるで嵐が近づいているような不穏な空模様なのだ。





 それにしても蒸し暑い。台風が熱い空気を吹き飛ばしてくれるどころか、熱風を地上に閉じ込めてしまっているかのようだ。「ここはサウナか」と思わず突っ込みたくなる蒸し暑さだ。もうここまで暑いと笑うしかない。ハハハハ。

 そして一夜明け、朝の空は少しだけ秋空っぽくなっている。



 台風がやってくるたび、秋もまた一緒にやって来る。我が家の畑の作物も真夏の時のようには採れ高がなくなっている。テオを連れ、畑に向かう途中、ケンくんを乗せた軽トラックが向こうからやって来た。朝の散歩からの帰りだ。テオはケンくんの飼い主さんに飛びつき、オヤツをねだる。「今年は枝豆をたくさん植えたのに、全然実が入らず失敗でした」という話をしたら、「じゃあ、後で収穫するから夕方の散歩は寄って行って」と言われた。ケンくんちの枝豆は、それなりに収穫できたという。

 その後、僕らが取りに行くまでもなく、ケンくんちの飼い主さんは軽トラに乗って我が家まで枝豆とトウモロコシとカボチャを持って来てくれたのであった。
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歩き旅への憧れ

2024-08-13 10:22:00 | 日記
 今日は一日用事も雑用もない。久しぶりに自分のためだけに使える1日なので、子供の頃の日曜日のように目覚めた時からテンションが高いのである。

 午前5時、目が覚めるとテオを連れて畑に行く。タミちゃんがトマトやキュウリを収穫している間、僕はテオのブラッシングをしてやる。毎日たくさん採れるトマトは、最近は食べ飽きてトマトジュースにしている。暑い日には最高の飲み物だし、栄養もたっぷりで、何よりも自然の美味しさなのが良い。

 朝食後は、恒例になっているダンベルによる筋トレ。もっとも15分もやればいいほうだ。ランニングで足腰は鍛えているが、歳のせいか上半身が情けなくなってきた。首回りとか肩とか、筋肉がなくなるとものすごくじじ臭くなる。肩の筋肉がないと肩こりもあるし、ボール投げをしても肩が痛くて投げられない。最後は腕が上に上がらなくなってしまうのだ。それを回避しようと、せっせとダンベルで肩の周りを鍛えているのである。

 それから習字を1時間半みっちりやる。ここ数日、新幹線に乗って移動したり墓参りに行ったりして、ちょっとサボっていた。今日は集中して書くことに専念する。

 さて、それが終わったら、九州への旅行前にネットで注文していた「東北自然歩道を歩く」(田嶋直樹著)を読むことにする。今は犬猫がいて家を開けることができないが、以前からいつかは歩き旅をしたいと常々考えていて、ロングトレッキングの案内本だとか、歩いて旅をした人の本だとかを読んでいる。四国48箇所巡りもしたいし、中山道、熊野古道あたりも歩いてみたい。トレッキングの案内本だと、京都一周とか富士山の麓を一周とかいろいろ紹介されていて、もし歩くとしたらどこからかなあなんて想像して楽しんでいるのである。

 「東北自然歩道を歩く」の前書きでは、最近は日本全国自然歩道が整備されていて、全国縦横に約二万キロメートル延びているという。九州自然歩道、中国自然歩道、四国自然歩道、近畿自然歩道、東海自然歩道、中部北陸自然歩道、首都圏自然歩道、東北自然歩道とある。北海道自然歩道も今年度中には整備が終わるらしいから、今後日本中を歩いて旅できるということである。

 「東北自然歩道を歩く」は日光東照宮をスタートして、青森県竜飛岬までの歩き旅の記録だ。窓全開で蝉の声を聞きながら読み始めると、すぐに白河の関から福島県に突入した。乙字が滝から阿武隈川に沿ったサイクリングコースも歩いているが、ここは数年前に自転車を買ってすぐに走りに行ったコースだ。芭蕉さんが巡ったコースも、ほぼ僕は車で旅しているので、読んでいて懐かしさもある。

 が、台風一過、本来なら爽やかなはずが、まるで蒸し風呂のように今日は湿度が高い。エアコンを使う気になれないので、何か手はないかと考え、Youtubeで海の音と波の映像だけのサイトにアクセスし、チャプチャプとさざなみの音を聞きながら読書を続けることにした。

 これが蝉の声にマッチして、なんだかものすごく気持ちがいい。こりゃいいなあ、海辺の木陰に横になって本を読んでるみたいじゃないか。本を読みながら、僕自身の旅の記憶や、海辺で過ごした記憶がごちゃごちゃと走馬灯のように頭に浮かぶ。そうこうしていたら、あっという間に本も半分まで読み、歩き旅は岩手の遠野までやって来ていた。
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お墓参りに行く

2024-08-12 16:40:57 | 福島
 今年は地区の盆踊りが、コロナ以前のように再開されるという。となると、15日は朝の設営から夜の慰労会まで拘束されることになる。その間テオの散歩も行けないので、タミちゃんに任せることになるが、そのため例年のようにお盆の里帰りができなくなる。そこで実家でゆっくりしてもらうのは16日以降にしてもらい、今日は早めにお墓参りだけを済ませておくことにした。

 とはいえ、東北に台風が近づいている。様子を見てダメだったら延期しようと予定していたら、自転車並みの速度で移動する台風がなかなかやって来ない。そのせいで朝になっても雨はなく、風もちっとも強くならない。テレビや屋外の放送では避難指示が出ているが、全然大騒ぎする必要はなさそうだ。

 ということで、雨が降るのはもう少し遅くなるとみて、お墓参りに行くことにする。車で1時間以上かかるが、台風接近のニュースの影響か、ほとんど車が走っていない。これだったら今日出かけてきて大正解なのである。

 お盆の時期だったらノロノロ運転の車が前方を塞いでいたりしてストレスになるが、今日だけはスイスイで快適なドライブだ。お墓参りの時間になっても雨は降らず、結局家に帰り着くまで台風らしさはまったくなかった。

 帰り着いてテレビを見ると、台風はいつの間にやら日本海に近いところに進んでいる。ということはもう大丈夫、じゃあテオの散歩に出かけるかと準備していたら、突然バケツをひっくり返したような夕立になった。この勢いではお墓参りどころか、運転も大変だったのだ。

 最近は台風なんかよりも、普通の雨の方が線状降水帯がやって来たりして、よほど洪水の被害が出たりする。そんなことを思いながら、テオにもう少ししたら夕立が止むからなと、待機しているのであった。
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