おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

春雨じゃ、濡れたくないけど

2018-03-09 11:45:28 | 福島

 ビチャビチャと雨が降り続く。雪の降る中を凍えながらの犬の散歩は面倒なものだが、強く降る雨をぬっての散歩もテンションは上がらない。それでも散歩に行かないという選択肢はない。よく「毎日犬の散歩は大変ですね」と言われるが、1日のうちでも犬と散歩をしている時間というのは楽しい時間なので、行くなと止められても行くだろう。

 タミちゃんがいるときは1匹ずつ連れて行くが、いないときは犬2匹を同時に連れて行く。雨が降るとまず犬たちにレインコートを着せるところから始まるので、いつもより時間がかかる。台風のような日なら人間様もカッパを着て行くが、春雨なら傘をさして行く。ただ、言うことを聞かない大型犬と中型犬のリードを握り、その上傘をさして歩くというのは、かなりのテクニックを要する。それぞれにあっちへ行ったりこっちへ行ったりと、リードがもつれそうになりながら、片手に傘をさしたままくるくる回転してリードの絡まりを解消する。他人が見たら、雨の中、ミュージカルでもやっているように見えるかもしれない。

 すこしくらい濡れるのは平気だが、こういう状態ではあまり傘の意味はない。それでも短い散歩で済ますのはもったいない。灰色の空から落ちてくる雨を眺め、濡れた木々や草花を観察し、肺いっぱいに深呼吸をして散歩の時間を満喫する。庭木の中に、紅梅が花をつけているのを発見すると、すこしテンションが上がる。藪の中から初鳴きとなる鶯のまだまだ下手くそな声を聞くと、世界は僕のために存在しているような気になってくる。

 知り合いに、「もう鶯が鳴いていましたよ。梅の花も咲いてましたね」と言うと、「いつも車を運転しながら気をつけてるんだけど、鶯も梅の花も気がつかない」と応える。そりゃそうだよ、運転しながらじゃ何にも見えないもの。

 

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