おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

心臓に毛を生やす

2024-05-22 12:18:09 | 日記
 6月から定額減税が始まるという。それに関して、給料明細にきちんと減税しましたという旨のことを書くようにというお達しがあった。増税メガネをあだ名された岸田さんにすれば、増税ばかりではない、減税もやってるよとアピールしたい。

 が、税金や保険料が上がる時にはひと言も言わずに実行するのに、下げるとなると明記させるというのはあまりにセコイ。せこすぎてますます評判を落としている。面倒臭い事務手続きはすべて民間任せで、減税してやったぞ感だけがものすごいからである。

 やることなすこと失敗続きでも、決してへこたれないのが政治家である。不倫がバレようが、エッフェル塔の前でポーズを取ろうが、恥ずかしがらないのが政治家である。と書いているが、これは悪口ではない。なんともうらやましいのである。

 一体どうしたらあれだけのメンタルの強さを獲得できるのか。どうしたら自分の失敗を棚に上げて他人を攻撃できるのだろう。どうしたら恥ずかしがらずに堂々としていられるのだろう。どうしたらフサフサの毛を心臓に生やすことができるのだろう。心臓に毛が生えているから政治家ができるんだよ、という人もいるかもしれないが、持って生まれた資質というものだろうか。

 ソクラテスは、人間の一番大事なことは、自分が何も知らないということを知ることだと言った。「無知の知」というものである。が、それでは心臓はいつも丸裸で、ちょっとしたことで傷ついてしまうのである。自分が何も知らないということを知らない。それどころか、何も知らないにも関わらず、誰よりもいろんなことを詳しく知っていると信じることができる行動力が、お山の大将になる条件としか思えないのである。ああ、心臓に毛を生やしたい。
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