おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

派手にコケ納め

2023-12-30 10:59:51 | 12音詩
 昨日、走り納めをするつもりでいたが、夜中から頭痛がして結局1日頭が重かった。肩もひどく凝っているし、眼精疲労かもしれない。で、何もできないまま1日が終わり、今朝はスッキリと目覚めた。

 さあ、昨日やれなかった分まで今日は頑張ってやるぞと張り切る。朝から快晴、風はなく気温も高い。年の瀬とは思えない陽気にテンションが上がる。

 朝食後、すぐに着替えてランニングに出発だ。今年の走り納めなので、いつもより気合が入る。今季最高記録か、最長距離を走るか、とにかく記録に挑戦だ。

 で、脇目も振らず走り続け、かなりいいタイムで折り返し地点までやってくる。あと50メートルとなり、歯を食いしばり記録更新を狙って全力で走っていたら、ちょっとした下り坂でつま先が引っかかってしまった。あっと思った時にはもう遅い。体を立て直すほどの筋力は残っていない。天と地がぐるぐると回転したかと思うと、アスファルトの上で転がっていた。

 幸い人気はなく、誰も僕の派手に転ぶ姿は見ていないが、下り坂でズルズルと擦れ、全身はヤスリで擦られたように痛む。右膝のジャージには大きな穴が開き、両手の掌は擦り切れて血がにじんでいる。骨には異常はないようだが、手をついた拍子に手首を痛め、右膝と右肘がビリビリと痺れている。

 走り納めどころの話ではない。これではコケ納めではないかと、我ながら呆れる。そもそもランニングシューズが、普通耐久距離が700キロくらいのところを、僕の靴は1000キロを越え、靴底がすり減ってビーチサンダルみたいになっている。そのせいか、今日のランニングも、何度かつま先が引っかかることがあったのだ。年が明けたら靴を新調しようと考えていたが、ちょっと遅かったか。

 すっかりランニングモードではなくなったので、帰りはのんびり走った。途中、来る時には目もくれなかった白鳥の群れを観察し、飛んで行く白鳥の群れを羨ましく眺めていた。「僕を置いてかないでよぉぉぉぉ」

 というのも走りながら12音俳句をひねっていたからで、その句は「白鳥の影踏み走る」だったからである。







 ついでなので、遠くの山並みを眺めながらもう一句。「雪山を越えて 雪雲」

 家に帰って着替えると、ジャージの下に履いていたランニング用のタイツにも穴が開き、膝に10円玉ほどの擦り傷ができていた。
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