おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

中くらいなり

2022-05-05 04:35:45 | 12音詩

 カフェ終了まであと二日となった。昨日はあいにくの天気だったが、今日明日は好天になるという。すでに手一杯になっているカフェだが、最後の二日間はどうだろう。とにかく気合を入れて頑張るしかない。

 昔、車の免許を取り立てで、ほどんど運転する機会のないまま、東京から九州までドライブした。多くの人から「無謀だからやめろ」と忠告を受けたが、車で1キロ走るのも1000キロ走るのも同じことだと、忠告を無視して実行した。最初から1000キロ走ると思うと、それだけでうんざりしてできそうもないが、1キロなら注意して走れば走ることはできる。

 山登りをしていても、「あの頂上まで」と思うと、それだけで疲れてしまうものだ。とにかく足元の一歩一歩を踏みしめているうちに、いつの間にか山頂についているというは、登山する人なら誰でも経験したことだろう。

 さて、日常の暮らしも同じで、未来のことばかり考えていたのでは、不安に陥ったり諦めたりすることになる。今日できることしか今日できない、と割り切っていれば、いつか振り返った時に、ずいぶん遠くまで来ていることに気づくに違いない。

 散歩中、フキの群生しているところを通ると、フキが大好物のタミちゃんが「もう食べられそうかな」と嬉しそうに聞いてくる。いや、まだまだ小さいよ。こんなのとっても食べるところないじゃないか。と、その場を後にする。

 そこで一句「中くらいなり君のフキ」。もちろんこれは一茶の「めでたさも中くらいなりおらが春」のパクリである。

 日陰には、たくさんの蛇枕が顔を出していた。この植物を蛇が大好物で、これを食べたり枕にして寝ていたりしたという言い伝えからこの名前がついたということだが、枕を食べるというのは、意味がわからない。

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