2日連続で夕立が降った。おまけに雷もバリバリドッカンと派手に鳴り響いたが、そんなことくらいでは夕方の散歩を中止するわけにはいかない。テオはシャワーを浴びたみたいになって歩いているし、僕は差している傘に雷が落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしながら歩く。テオはまだ雷がどういうものかわかっていないようで、ゴロゴロいう度にビクッとするが、恐怖は感じてはいないようだ。その点、トトは幼少期のトラウマからガタガタ震えていたし、ドリは発狂したようになっていたから、案外肝っ玉が据わっているのかもしれない。あるいは、これから恐怖を感じるようになるのか。
雷という字は、「雨」に「田」でお百姓さんにとってはありがたいらしい。雷が空気中の窒素を取り込み、田んぼに栄養を供給するからだ。だから、雷の別の言い方、「稲妻」も、稲の妻と書く。
夕立には閉口するが、翌朝の緑はより一層濃くなった気がする。大気のゴミは洗い流され、太陽光線は眩しいほどだ。
足元の草むらの水滴も宝石のように輝く。
アヤメがちらほらと目につくようになった。
民家の裏手でスイレンが群生しているのを見つけた。
クルミの木の枝にリスが隠れているのを発見。
雨にも負けず、雷にも負けず、テオはたくましく成長を続けている。
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