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円安日本、直近の明日  文科系

2022年09月12日 13時14分44秒 | 国内政治・経済・社会問題
 アベノミクスによる「官製バブル日本」を「貧乏少子化国日本」と並べて、孫たちの明日のためにここでずっと指弾してきたが、全く同じ嘆きを有名な投資家で親日家としても知られるジム・ロジャースが語った文章二つを最近読むことができた。一つは東洋経済オンラインの8月1日配信ニュース。今ひとつは、文春10月号の「日本経済SOS 最後のチャンスを逃すな」。同じような内容だから、後者をごく短く要約してみる。
 中見出しを太字であげつつ、その内容をまとめるという形で紹介していきたい。

「30年後、50年後の日本を想像するや・・・」
『私の愛する日本は、一体どうなってしまうのでしょうか。このままでは日本経済は崩壊してしまう。その元凶は、少子高齢化、多額の財政赤字・・・』
 ここからロジャースは、「地元有権者のご機嫌をとる」「無駄な公共事業」と「借金を返すために公債を発行する悪循環」を語る。
「その悪循環をさらに悪化させたのが、アベノミクスの金融緩和です」として、「“アベノミクス”は失敗だった」が次に語られていく。日銀の国債買い付け、投資信託買い続け、紙幣の無制限印刷から、最近の円安を「よくぞ今まで、円安にならずに来た」と語った上で、「今後さらに円安は進む」に進み、こう締めている。
「自国通貨の価値を下げて、中長期的に経済成長を遂げた国は存在しません」
 次の「アベノミクスは昔のアメリカのよう」では、1980年代のアメリカ自動車産業が日本車に対抗するべく金融緩和政策で甘やかされてかえって衰退して来たと言う例が語られてあった。

 次に残った二つの中見出し部分「若者がツケを払わされる」と「人口増が難しければ移民を受け入れる他はない」は、もはや要約する必要はないだろう。そこではこんなきつい政府批判表現さえ見られる。
『アベノミクスの第二の矢と呼ばれる財政出動も正気の沙汰ではありません。「日本経済を破綻させる」と宣言したに等しい政策です。先進国で最悪レベルの財政赤字を抱え、国の借金が増え続ける中で、さらに無駄な公共事業に公費を費やすというのですから』
『ここにきて防衛費を増加させようと、議論が始まっているらしいじゃないですか。私からすれば、借金まみれの状態から国を守る方が先ではないかと思いますが・・・・』


 以下は僕の感想。
 MMT理論の信奉者は「国債が買われている間は大丈夫」と語ってきた。これはいわば「バブルが成長している間は大丈夫」と語るのと同じ理屈だ。もう一方の「(新自由主義経済下の)バブルは必ず爆発させられる」を都合良く忘れているだけ。アジア通貨危機震源地のタイ・バブルも、日本住宅バブル、米サブプライムバブルも破裂した。この「日本は大丈夫」を正当化するために語られてきたのがまた「日本には財産がある」だった。この「財産」で「国の借金」が返せるわけもないものばかりなのだが。そうこうするこの間、あっと言う間に4割近い円安である。日本の土地や会社も含めてあちこちの高価な財産が、この円安下でもっと大々的に外国に買いたたかれていくはずだ。
 アベノミクスを「アホノミクス」と呼んだ伝統的経済学者がいるが、安倍晋三による「統一教会取り込みは、ノープロブレム」というアホさ加減が現在どんどん暴露されている真っ最中でもある。こんな「選挙向けパフォーマンスだけ」という党首の下で、どうして国政選挙に6回も勝てたのだろうか。国民はよほど考え直さないと、こういうアホな二世議員たちによって日本の何から何までを失っていくだけである。
コメント
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